花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

お盆休暇

2019年08月10日 | 学校
8月も中旬になろうとしています。
このところグラウンドに響く声が少し静かなような気がします。
話を伺うと和太鼓の郷土芸能部はすでにお盆休暇に入ったとのこと。
室内で汗だくで練習していますが、さすがにこの暑さには勝てないようです。
またサッカー部やラグビー部の姿も見えません。
練習していないわけではありませんが
この厳しい猛暑を避けているのかもしれません。
そんな中で黙々と練習に励んでいるのがアーチェリー部。
この競技は団体もありますが、基本的に個人競技。
一人でも練習ができるので誰も休みません。
よくアスリートは休むと不安になるといいますが
逆に明日のために休む勇気を持てという指導法も
最近取り入れられています。
アスリートならではの精神状態と真夏の猛暑。
厳しい環境の中で練習をマネージメントする
新しい能力も求められています。
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肥料の3要素

2019年08月10日 | 研究
ハンターズがまたまた実験しています。
以前も似たような鉢植えの植物を紹介しましたが
あれはフダンソウ。こちらは棉です。
右は無肥料で育てたもの。
真ん中は牛糞堆肥が入っています。
そして左側は牛糞堆肥と草木灰が入っています。
生育状況を比べるとやはり右よりも左の2つが良いことがわかります。
また花の数は一番左側が多いようです。
これには理由があります。
使用した牛糞堆肥には窒素分が含まれています。
窒素分は植物の成長を促す効果があり
植物の体がぐんぐん大きくなります。
したがって植物体を食べる葉菜類を育てるには効果的で
農業では葉肥(はごえ)といいます。
しかし与えすぎるといつまでたっても体ばかり大きくなり
生殖成長に移行しないので一向に花が咲かなくなります。
果実を食用とする作物には注意が必要です。
草木灰はご存知のとおり、草木を燃した灰。
なんの肥料分もないように思えますが
堆肥にはないリン酸やカリウムの成分が多く入っています。
リン酸は実肥、花肥とも呼ばれるように
花つきを良くしたり実を大きくしてくれます。
また根の成長も促します。
カリウムは根肥と呼ばれ根を丈夫に大きく伸ばしてくれます。
植物が生育するのにはいろいろな成分が必要ですが
特にこの3つは重要なので肥料の3要素と呼ばれています。
以上のことから考えると、左側の棉の花数が多いのは
草木灰に含まれているリン酸の効果であることがわかります。
ここまでなら当たり前の肥料実験ですが
ハンターズの面白いところは与え方。
なぜなら草木灰は石灰同様、pH 12前後と強アルカリ性。
つまり植物にそのまま与えると生理障害が起きてしまいます。
そうならないようにハンターズは工夫しているのです。
いろいろな植物で試しましたが結果はみんな同じ。
どうやら結果をまとめる時期になったようです。
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