花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

懐かしのライトマジックショウ

2019年08月30日 | 環境システム科
環境システム科の大型水耕温室。
先日、懐かしい実験をしているのを見つけました。
なんと水耕栽培でカブを栽培しようとしているのです。
どうやら鉢ごと水耕ベッドに浸すスタイルのようです。
今から4〜5年前、フローラで似たような実験をしたことがあります。
当時用いたのは栽培ベッドにパミスライトという軽石の微粒を敷き詰め
そこに播種する方法。ベッドの下の養液槽から滲み出る液肥で
育てるという一見、養液栽培に見えないスタイルでした。
しかし基本的な原理はこの装置も同じ。
おそらく立派に育つはずです。
ただフローラはもう一手間かけました。
それは上から波長450nmの青色LEDをわずかに照射したのです。
ご存知の通り、カブの可食部は根ではなく胚軸。
根と茎とをつなぐ微妙な部分です。
チームは長年の研究から青色LEDを照射すると
茎が成長することを知っています。
そこで見た目、茎と変わらない胚軸だったら肥大するかもしれないと
肥大期に入るとすぐに照射したのです。
するとどうでしょう。あっという間に収穫サイズまで成長したのです。
数年間、この実験を行いましたが結果は同じ。
これにはみんな驚きました。
確か学会で発表したところ担当していたメンバーは
東京大学の院生からいろいろ情報がほしいと依頼されていました。
大学生も胚軸が青色光に反応することに驚かれたようです。
この研究は京都大学で開催されたテクノ愛で新技術として発表され
見事、最優秀を受賞しています。
フローラには「ライトマジックショウ」と呼ばれる
まるで手品のようなLEDを使った技術がたくさんあります。
このカブの研究もそのひとつ。
施設園芸班のこの研究を見て、思い出しました。
今度、青色LEDでも貸してあげようかな。
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そんなの関係ねえ

2019年08月30日 | 研究
またまたポスター発表の練習をしているハンターズの様子です。
先日掲載した写真とは違い、どのメンバーも動きがあります。
それもそのはず、全員のポスターがほぼ完成し
あとは練習あるのみとなったからです。
最初は人の目があるので、声を出して練習するのが恥ずかしそうでしたが、
大会まで早い人であと5日。
遅い人でも2週間しか練習期間がありません。
自分の代わりはどこにもいないことを知った彼らはもう本気モード。
「人の目なんて関係ねえ」というわけです。
ところがやってみると先輩のように流暢に話すことなんかできません。
体験を通して、頭の中では実験と現象の関係性は理解しているのですが
それをわかりやすく人に伝えることのなんと難しいことか。
乗り越えるコツは試行錯誤しながら、何度も口に出してトライすること。
つべこべいわず、やるしかありません。
徐々に上達しているハンターズ。
今が正念場。頑張れハンターズ!
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