花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

なんか出てきた

2020年02月05日 | 研究
ご覧ください。雪の中から何やら出てきたものがあります。
とはいってもペットや野生動物の糞ではありません。
これは半年前にハンターズが作成した三和土です。
土を練って土間のように地面に塗ったのではなく、
ハムのように成形して、わざと土の上に放置しておいたものです。
表面こそ少し劣化していますが、触ってみると
まだブロックのように固く持ち上げることができます。
一般に三和土は北国の屋外では施工されません。
なぜなら染み込んだ水が凍ってしまい
三和土にひび割れを起こし、劣化を早めるからです。
この地域の古民家でも三和土の土間を見ることができますが
そこは確かに屋内であり風雨に当たりません。
しかし暖かな地域に行くと現在は駐車場に用いるなど
屋外でも使われているようです。
雪国だからてっきり壊れてしまっただろうとナメていましたが
想像以上に耐久性があり、驚いています。
春になると、このあたりの除草を兼ねて
ロータリー耕運が行われるかもしれません。
ブロックのような塊があると邪魔になるので
あとで取り除こうと思います。
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干し菜汁

2020年02月05日 | 
昔は冷蔵庫やビニールハウスがないため
冬場に新鮮な野菜を食べることは難しいものでした。
そこで考えられたのが干し菜。
カブや大根などを漬物にする際、
出てくる余分な葉を軒先で干して作りました。
昔はヤマセでお米がとれなかった南部地方では、津軽藩と違って貧しく
殿様といえどもお米が食べられなかったと伝えられています。
「南部殿さま ボタ餅好きで 夕べ七皿 今朝八皿
南部よいとこ 粟めし稗めし のどにひっからまる干菜汁」
旧南部藩地域に伝わる「とらじょ様」という歌です。
ここでも干し菜汁が出てきます。
きっと殿様も食べていたかもしれません。
この干し菜、からっからに乾燥させるだけなので
今でも誰でも作ることができます。
水で戻し、味噌汁の具にするだけですが、乾燥野菜は栄養分が凝縮しています。
懐かしい味なので、ぜひまた食べてみてはいかがでしょうか。
さて明日は農業クラブの検定。2年生は全員バスに乗って終日青森市です。
今日は久しぶりに朝から粉雪が降っています。
一生懸命取り組んだのに、風邪や寝坊で欠席しないよう注意しましょう。
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