花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

赤房スグリ

2022年08月07日 | 学校
フローラハンターズの本拠地である馴化温室脇に大きな鉢植えがあります。
そのほとんどがブルーベリーですが、違う作物もわずかに栽培されています。
そのひとつが西洋スグリ。優れたジャムの原料となり、
青森県で多く栽培されているのは黒房スグリですが
こちらは熟すと実が赤くなるレッドカーラントです。
また赤くならないホワイトカーラントもあります。
どちらも昔からこの地域ではよく庭で栽培されていました。
そんなこともあってスグリといえばちょっと田舎くさい食材という
イメージがあります。しかし近年、フランス語のカシスという
名前で紹介されたものですから、一気にお洒落な食材になってしまいました。
この他にルバーブもあります。さらに数年前までキイチゴも育てていました。
キイチゴの英名はラズベリー、フランス語ではフランボワーズ。
よくケーキで耳にする名前です。
知らないうちにみんなオシャレになってしまいました。
でもこちらは管理するメンバーが卒業してしまい気がついたら枯れていました。
さて、なぜフローラはこんなにもジャムの食材を栽培しているのでしょうか。
実はこれも研究のため。ブルーベリーなどの果実にLEDを照射すると
ポリフェノールが増えることはすでに先輩の研究でわかっていました。
そこで5年ほど前のフローラメンバーがポリフェノール含有量を増やした果実で
ジャムを作ったら、高機能性ジャムができるのかを試したのです。
結果は仮説通り。ポリフェノールの多いジャムになることを証明しました。
ポリフェノールが多いことを売りにしたジャムは見たことがありません。
またこれらのベリー系は北国青森に適した果樹。
農業クラブ向けに青森ならではの加工品を開発しようとした研究ですが、
どこにも披露することなくお蔵入りしました。誰かチャレンジしませんか?
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TEAM JAPAN

2022年08月07日 | 研究
つい先日行われた水の国際大会のオンライン審査。
開始直前、校長室に全員が集結して最後の確認をしています。
発表者は画面を指す位置やタイミング、発音などを確かめ、
PPT担当は切り替えタイミングのチェック。
ずれを発見したので修正を始めています。
フリップ担当は発表者の様子を見て、急遽新しいキーワードを加えました。
自分たちで現在の課題を見つけ、それに的確に対応していく姿は
まさに課題解決学習の成果そのもの。日頃の活動が現場で活きています。
コンペなのでどうしても結果に注目が集まりますが
本当はこんな彼らの成長こそ一番見てもらいたいところです。
また嬉しいことに日本の主催者がオンラインで事前練習の場を設けてくれました。
そのおかげで、マニュアルフォーカスにしているのにフォーカスが途中で動くとか
ディスプレイが明るすぎて文字が鮮明に見えないなどの問題点が発見。
輝度調整を行うなどして、できるかぎり策をとることができました。
相手にどのように写っているか自分ではわからないので
この直前練習はとても助かりました。
TEAM JAPANは、スポットライトが当たるのは発表者のほかに
フローラの仲間やご指導支援してくださる専門家の先生方や日本の主催者の方々など
たくさんのサポートメンバーで世界に挑んでいます。
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