花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

もういいかい もういいよ

2023年05月16日 | 研究
環境研究班といってもFLORAは農業高校の研究チーム。
したがって毎年、野菜やベリー系などの低木果樹など
必ず何かの作物を栽培しています。
ではこちらがなんだかわかりますか?
これはナガイモのムカゴ。秋に蔓にたくさんつく小芋で
植えると数年後には大きなナガイモになります。
またこのままムカゴご飯にしていただいても美味しいものです。
さて今年のFLORA HUNTERSのメンバーが栽培に挑戦するのが
このナガイモ。ムカゴからナガイモを目指します。
これは2017年頃、TEAM FLORA PHOTONICSが取り組んだ研究。
1年間栽培しましたが、失敗したのか成功したのかわからないまま
他のメンバーが水の国際大会に出場するため途中でお蔵入りしていました。
この春テーマを決める際、それを引っ張り出してきた彼。
果たしてうまくいくのでしょうか。
そんな不安の中、よく見るとムカゴから白い芽が顔を出してきました。
計画では今週末に植え付け予定。
本日の課題研究では、温室で植え付けの最終準備に入ります。
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ふしぎ発見

2023年05月16日 | 研究
こちらはFLORA Jr.が育てている野菜。
名前はスイスチャード、和名はふだん草といいます。
ふだんとは普段ではなく「不断」。
年中、摘み取って食べられることからついた名前です。
ヨーロッパでは紀元前1000年も前から食べられていたそうで
日本には江戸時代に入ってきました。
葉の形から想像つくようにホウレンソウの仲間。
したがってどこの国の方でも食べやすく、
西南アジア、北アフリカでもたくさん栽培されています。
またケニアでは「ケニアのホウレンソウ」として親しまれているそうです。
しかし日本ではホウレンソウがあるためか思ったより食卓に上がりません。
ところがこの数年、グッと人気が出てきたというのです。
それが葉の色。これは紫ですが、緑や黄色、オレンジ色などさまざまあり
サラダにすると「インスタ映え」すると
若い女性が食べるようになってきたというのです。
さてJr.は先輩の指導のもと、超節水栽培に挑戦しています。
蓋を開けてみると根が容器内で宙ぶらりん。なんと水に浸っていないのです。
もちろん水を贅沢に使う水耕栽培に比べると生育スピードは落ちますが
それでもこんな少ない水でよく育つものだとみんな驚いています。
西南アジアもケニアも雨の少ない乾燥地。少ない水を大切に使う栽培法が
きっと役立つはずです。さらに月面基地での栽培にも応用できるかもしれません。
現在は先輩FLORAとJr.が手分けして、この栽培に適した作物を探している最中。
ふしぎ発見が続いています。
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