花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

繊細にそして大胆に

2023年05月18日 | 研究
水耕栽培を主に学ぶ環境システム科。
そのため今年、課題研究で土耕栽培するメンバーは半分しかいません。
さらに1人を除いたほとんどのメンバーは
仮説を確認するだけの小規模な実験の予定。
したがって、ここにあるたくさんの培養土は
ある1人のメンバーだけに用意されたものです。
もちろん農場にはたくさんの土がありますが
圃場なので場所にとよって肥料成分がかなり異なることが予想されます。
実験するにはどうしても同じ条件が必要なため
農業高校ながら調達しているのです。
さて今日はそんな彼がいよいよ栽培を開始することになりました。
実験室の研究と違い、結果を得るまで約半年もかかります。
さらに誰も試したことのない栽培法なので技術的トラブルも考えられます。
新しいものトライするのがFLORAの流儀。
そのため思うような結果にならないことはよくあることで仕方がありません。
しかし凡ミスで失敗してしまったらかなりショック。
2年間しかない研究生活の半分が自分のせいで消えてしまうからです。
そのためここはかなり緊張する場面です。
彼はそのため春から繊細に検討して計画を立てました。
あとは自分のアイデアを信じて大胆に挑戦してほしいと思います。
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帰ってきたLED

2023年05月18日 | 研究
久しぶりにLEDがFLORAの実験室に帰ってきました。
これは先日紹介した波長655nmの赤色LEDライト。
大切に育てている野菜に照射しています。
こんな風景、5年以上は見たことがなかったので
懐かしいばかりじゃなく、なんだか嬉しく感じます。
このLEDはおそらく3代目か4代目が手に入れたもの。
PHOTONICSと名乗らなくなってから5年。
高額なライトですが、なかなか使うこともなくなってきました。
そんなことでこんなライトが温室にはたくさん眠っています。
さてライトを照射する際に気をつけるのは明るさ。
植物栽培なのでルックスやルーメンではなく
光量子量を測定して求める明るさになるよう調整します。
今回は20PPDF。ほんのりした明るさです。
初めてチャレンジする時は、この何十倍も強い光を照射したくなるのですが
明るすぎると植物は光を求めることをやめ、伸びなくなってしまいます。
成長を促すにはこの程度の弱い赤色光を与えた方がいいのです。
ご飯ではなくサプリメントのような感覚に近いと思います。
これは資料で学んだものではなく、
大先輩のTEAM FLORA PHOTONICSが何度も実験をして体得したもの。
さまざまな賞に輝いたFLORAの伝統芸です。
今回はどうなるのでしょう。植物によっても反応が違うので
まだまだ安心できません。
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