これはレタスの苗。まるで温泉にでも入っているかのように
もうもうと装置の中からミストが発生しています。
植え付けてからちょうど1週間。
写真ではよく確認できませんが、真っ白な新しい根が伸び始めました。
これが土のない過酷な環境でも養水分を吸収できる水中根、湿気中根です。
トマトが萎れてしまった記事を紹介しましたが、あのトマトには
この根がまだ生えていなかったので、猛暑にやられてしまったのです。
さて先行研究では水中根より湿気中根の方が小さな根が多くなり
全体のボリウムが増えることがわかっています。
確かに水耕栽培の水中根に比較したら圧倒的な根量となります。
これには理由があると考えられています。
実は水中根より湿気中根の方が吸収能力が低いのです。
そこで湿気中根は根量を増やすことで
吸収量を補おうとしていると考えられています。
また湿気中根を発生させると空気中からも吸収できるため
生育が安定するという研究結果もあります。
FLORAの栽培ではミストを発生させると
このように滴り落ちるほどの水を供給します。
したがってミスト栽培では湿気中根と水中根の2つが
発生していると考えられます。
湿気中根と水中根を備えた二刀流のレタス。
ターボエンジンのようにここから成長が加速されるはずです。