レジェンドたちのルーティーン

今から2年前の夏。場所は校長室です。
2022年はFLORAが4度目の日本代表として水の国際大会に出場した年、
渡航する前にオンラインでの発表審査が行われました。
当時、発表で使える大きなTVは校長室しかなかったため、練習場所は校長室。
校長先生には申し訳なかったのですが、ひと夏、占拠してしまいました。
校長室で発表しようと準備しているのは2022年の日本代表。
女子2名でした。そして座って発表を聞こうとしている男性がいます。
手前は準グランプリを受賞した2018年の日本代表。
奥の2名は2020年にグランプリを受賞した日本代表。
いずれもFLORAのレジェンドたちです。
自分たちも出場する際、このように先輩たちがやってきて
発表を聞いてくれたり、体験談を話してくれました。
どんな説明よりも体験者の言葉に勝るものはありません。
とても有意義だったのを覚えているので
このように後輩たちのために駆けつけてくれたのです。
実は今年も8月8日にレジェンドたちがやってきます。
学生の先輩は夏休みですが、多くは社会人。もう仕事についています。
それなのに2018年、2020年、そしてこの時、日本代表として発表した
女子2名もOGとしてほとんどのメンバーが
力水をつけに来てくれるそうです。
先輩の前で不甲斐ない発表はできないと
今年の代表もさらに練習に熱が入るはず。
なんとも贅沢なレジェンドたちのルーティーンが続いています。

サバイバルゲーム

名農の中庭に不思議なものが設置されました。
一見、陸上競技で使うハードル。でも金属製です。
さらにハードルにカラフルなオモチャがぶら下がっているではありませんか。
朝から変なものを目撃してしまいましたが、誰も話題にしません。
この日は体験入学。いったいどんな関係があるんだろうと
不思議に思っていましたが、なんとなく意味がわかりました。
なんと中学生たちが水鉄砲を持って中庭に出てきたのです。
とうとう名農では体験学習で「サバイバルゲーム」をするようになったのかと
ビックリしましたが、彼らが狙っているのはオモチャ。
気温30℃の中では、なかなか涼しげなナイスイベントです。
実は環境システム科のあるコースでは、
パイプを切断して、また組み立てるという学習をしたのです。
環境システム科の工業類型では国家資格の配管技能士にチャレンジします。
この技術を使うと水鉄砲なんてあっという間に完成。
環境システム科らしいモノづくり学習でした。
学習はこの他にも糖度の測定、ミニ水耕栽培装置作りなど
いずれも農業高校らしいものばかり。
きっと農業と工業、さらに商業分野も学べる
名久井農業高校の魅力を感じてもらえたのではないでしょうか。
ところでこの中庭、昔は女子軟式テニス部のクレーコートでした。
名農のすべての建物から見えるこの場所は、まさにセンターコート。
数十年も前の話です。