教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

アメリカのギャルゲー, タイのギャルゲー

2009-08-06 00:00:29 | オタネタ全般
世の中には驚愕の真実というものがある。
人種の違い, 文化の違いの、そのあまりの隔たりの大きさに感服することがある。
これは文章で記しても伝わらないかもしれない。

これは現物を見るしかなかろう。

まずはアメリカのギャルゲー(Senior Year)から紹介する。



こっっっ、これはギャルゲーなのか!?
ほんとうにこれをプレイして浸れるのか!?

あらかじめスクールライフを楽しむアメリカ版ときめきメモリアルだと知らなければ、わたしはとうていギャルゲーだとは思わなかっただろう。
というか、むしろ人体に寄生するエイリアンを退治するたぐいのサバイバルもののゲームかと思うくらいだ。
ぜったいこいつら襲いかかってくる顔してるだろ!

100歩ゆずって、いや100光年ほどゆずって、仮にこれがギャルゲーだとしよう。
けど、このグラフィックで
「Kiss me, prease…」
なんてセリフが出て、それでグッとくるだろうか?

いや、くるわけがない。
「Oh sorry, I don’t like alien…」
と、ひきつった顔でかえすのが体力の限界だ。

きっと彼らもがんばったのだろう。
がんばってメガネっ娘を追加してみたり、がんばって得意の3Dグラフィックでおこしてみたり、彼らなりの腕前を奮ったのだろう。
だが彼らは理解できていないことが多すぎる。
我が祖国の職人さんたちよりも20年は遅れている。

アメリカ人とは何と恐ろしい・・・。
日本人はアメリカ人ではないことをイヤというほど教えられた気がする。

アメリカではこういうののほうが評価を得られるのかもしれない。
洋ゲーはよりリアルで、より3D描写が多くて、よりドライで、より殺伐としていているものが多いのも確かだ。
Senior Yearはそういう路線の延長線上にあるのも確かである。

Senior Yearはsenior high schoolつまり高校を意味するのは間違いない。
しかし日本人が高校生活を描くギャルゲーのタイトルをつけるとしても、少なくともseniorは使わないだろう。
そういうところからして、根本的に日本と欧米ではセンスが違うのを感じざるを得ない。
だから欧米の人たちのみそのセンスを理解できる特別な何かが備わっているのかもしれない。
だが、わたしにはその深淵を垣間見ることはできないだろう。

わたしはここで重要な教訓を得た。
ゲームやアニメのキャラは(いくらでもかわいく描けるので)見てくれよりも性格のほうが重要だと思っていた。
しかし、見てくれも無視できないことを改めて思い知らされた。
デザインの重要さをこんなところで再認識するとは夢にも思わなかったのである。

すくなくとも。
アメリカのギャルゲーは始まる前からすでに終わっていたのだけは良くわかった。



・・・さて。
くちなおしに別のヤツを。

今度はタイのギャルゲー(Re Angel)を紹介する。



なんじゃこりゃー!!!
タイ語の文字が出てるだけで、それ以外は全く違和感がない。
(ちなみにタイトルが文字化けしているのは、わたしのPCがタイ語に対応していないので変になっているだけで、べつにソフトが悪いわけではない。)

http://reangel.studiogu.com/

↑ここに公式サイトがある。
しかもタイ語ではあるが体験版をダウンロードすることもできるのだ。

さて、やってみた。

主人公はただの優柔不断系やさ男にしか見えないし、
巨乳の妹(だろうな、きっと)が朝起こしにくるし、
幼馴染のクラスメイト(だろうな、きっと)はツンデレだし、
要所要所でポーズをかえたときには乳が揺れるし、
お怒りモードのときには血管浮き出てますマークがでてるし、
コメディーオチのとき(だろうな、きっと)はチビキャラ化するし、
学園のアイドル(っぽい感じのヤツ)とぶつかって偶然押し倒すイベントは発生するし、
ゲームシステムはカンペキにギャルゲーそのものだし、

これはどう考えても日本のギャルゲーだろ!?
というかこれを作ったヤツ、タイ語を話す日本人に違いあるまいて(笑)。

日本のマンガやアニメにフツーに使われている血管浮き出てますマーク、これはアメリカ人は理解できないらしい。
それ以外にも、苦笑したときの頭の横に描く水滴マークとか、テレたときにほっぺに描く斜線マークとか、そういうのもアメリカ人は理解できないらしい。
ところがタイ人はフツーにそれを使いこなしている。

なんと恐るべき進化速度か。
我が祖国は遥か彼方の先頭を走っているものだと思っていたが、ところがどっこいタイは猛烈な勢いで日本を追従しているのである。
これからは我々は走りながらバックミラーで常にタイを監視しなければならないだろう。

公式サイトは日本語も対応しているので、きっとそのうち本邦へ上陸してくるに違いない。

タイ始まりすぎだ。