世間では
「100年に一度の大不況」
とか言って大騒ぎしていた。
いったい誰が思いついたキャッチコピーなのか知らんが、ずいぶんとまた危機をあおるキャッチコピーだ。
しかし!
本当にあれは100年に一度の大不況だったのだろうか?
すでに100年に一度の大不況だとか言わなくないか??
これをよく考えてみよう。
100年前、いったい何があっただろうか。
1904~1905年、日本はロシアと戦争していた。
日本はナポレオンでも勝てなかった世界最強クラスの帝政ロシアと戦争して引き分け以上に持ち込むか、それともロシアの要求を呑んでいずれどこかの列強の植民地になるような末路でガマンするか、その分岐点に立たされていた。
100年前の日本は国が滅ぶかどうかの瀬戸際に立たされていたのだ。
それがどうだ?
いまの日本は国が滅ぶかどうかの瀬戸際に立っていたか?
立っていたわけがない。
100年前と比較することすらおこがましい。
今があれと同程度の危機だったとでも言ったら、命を賭して国を守ってくれた英霊にぶっ飛ばされても文句いえないひどい侮辱だろう。
その後はどうだっただろうか。
1945年、日本は太平洋戦争に負けた。
モーレツなインフレが起き、預金封鎖がおこり、国債は紙切れになり、海外資産をほぼ全て失い、すでに建物は空襲で瓦礫と化したままで、ほんとうにボロクソに酷い状態になった。
日本は二度と立ち直れないんじゃないかと思うほど徹底的に叩き潰された。
それがどうだ?
いまの日本は二度と立ち直れないほど徹底的に叩き潰されたか?
叩き潰されたわけがない。
たしかに紙切れ同然になった海外資産もあるが、日本国債が紙切れになるなんて事にはなっていない。
60年前と比較することすらおこがましい。
今があれと同程度の危機だったとでも言ったら、家族は戦死するわ財産はほとんど消えてなくなるわだった、あの踏んだり蹴ったりを経験した爺さんたちにぶん殴られても文句いえないひどい侮辱だろう。
じゃあ、何年ぶりの不況とでも言えば良いのだろうか。
たとえばハイテク業界。
2002年、ITバブルがはじけてズタボロになった。
いろんな会社が潰れ、いろんな大手企業も手持ちの事業を手放さねばならなくなった。
それと同じくらい酷い不況だろう。
いや今回のほうがやや酷いかな。
まあともかく
「7年に一度の大不況」
とでも言っていればそんなに的は外れていないはずだ。
たとえばアニメ業界。
2007年ごろの景気が良かったころ、アニメ業界は
「明日の日本で主力となる輸出産業はアニメ関連のオタク文化だ!」
ともてはやされた。
そのころ、アニメのTV放映の本数は今と比べてもべらぼうに多かった。
しかし、ほんとどーでもいいようなくだらんアニメが多かった。
いまはその熱狂が元に戻っただけなんじゃないかという疑いをぬぐいきれない。
アニメがいつが不況だったかというと、わたしの感覚では1990年代前半がそれに当たるのではないかという気がする。
これはどちらかというと、「不況」というより、視聴者の立場で見た「不作」というほうが近い。
時代でいうと、不思議の海のナディアから新世紀エヴァンゲリオンまでの間に相当する。
この間、セーラームーンなどヒット作もたしかにあった。
しかし、ドラゴンボールがどんどんつまらなくなっていったのと同様に、アニメもどんどんつまらなくなっていった。
当時のアニオタは
「これはきっと自分が大人になったから子供騙しのアニメを楽しめなくなったのだろうなぁ・・・」
と自分で納得して、一人また一人と去っていった。
わたしも去っていった1人でもある。
いまでこそわたしは自他共に認める重症のアニオタだが、その頃は1本もアニメを見もしなかった。
だからわたしのアニメ鑑賞に対する記憶はその区間だけスッポリと抜け落ちている。
世間でセーラームーンやるろうに剣心といったアニメがあることは知っていても、それを見ようとはしなかった。
それが、いい歳こいた古参のアニオタがこの世界に舞い戻ってきたのは、先の新世紀エヴァンゲリオンによる功績である。
あの頃の不作っぷりに比べればいまの出来は遥かに高い。
いい歳こいた古参のアニオタが喜んで見るアニメがある。
2007年ごろの景気が良かったころに有象無象のくだらんアニメが多数出てきても市場に受け入れられたバブリーな時代が終わっただけだ。
80年代後半のOVA全盛期、この頃、先進的で冒険的で好きなことをやれたOVAのほうへ気概あるクリエーターが流れ、そして相対的にTV用は冒険しなくなった時代があった。
いまをその頃と比べれば、せいぜい
「20年に一度の大不況」
ということになる。
そうでなくても、先の古参のアニオタにそっぽを向かれた時代と比べても、せいぜい
「15年に一度の大不況」
ということになる。
また、セイバーマリオネットやマスターモスキートンをやっていたころこそが、古参のアニオタにそっぽを向かれた真の冬の時代であるとの説もある。
たしかにそれも頷ける。
そうであるとすれば
「10年に一度の大不況」
というくらいでしかない。
つまり、
「100年に一度の大不況」
とか言って大騒ぎしていたなんてチャンチャラおかしい。
マスコミは100年のうち80年くらい寝てたのかとでも言いたいほどインチキなキャッチコピーなのだ。
「100年に一度の大不況」
とか言って大騒ぎしていた。
いったい誰が思いついたキャッチコピーなのか知らんが、ずいぶんとまた危機をあおるキャッチコピーだ。
しかし!
本当にあれは100年に一度の大不況だったのだろうか?
すでに100年に一度の大不況だとか言わなくないか??
これをよく考えてみよう。
100年前、いったい何があっただろうか。
1904~1905年、日本はロシアと戦争していた。
日本はナポレオンでも勝てなかった世界最強クラスの帝政ロシアと戦争して引き分け以上に持ち込むか、それともロシアの要求を呑んでいずれどこかの列強の植民地になるような末路でガマンするか、その分岐点に立たされていた。
100年前の日本は国が滅ぶかどうかの瀬戸際に立たされていたのだ。
それがどうだ?
いまの日本は国が滅ぶかどうかの瀬戸際に立っていたか?
立っていたわけがない。
100年前と比較することすらおこがましい。
今があれと同程度の危機だったとでも言ったら、命を賭して国を守ってくれた英霊にぶっ飛ばされても文句いえないひどい侮辱だろう。
その後はどうだっただろうか。
1945年、日本は太平洋戦争に負けた。
モーレツなインフレが起き、預金封鎖がおこり、国債は紙切れになり、海外資産をほぼ全て失い、すでに建物は空襲で瓦礫と化したままで、ほんとうにボロクソに酷い状態になった。
日本は二度と立ち直れないんじゃないかと思うほど徹底的に叩き潰された。
それがどうだ?
いまの日本は二度と立ち直れないほど徹底的に叩き潰されたか?
叩き潰されたわけがない。
たしかに紙切れ同然になった海外資産もあるが、日本国債が紙切れになるなんて事にはなっていない。
60年前と比較することすらおこがましい。
今があれと同程度の危機だったとでも言ったら、家族は戦死するわ財産はほとんど消えてなくなるわだった、あの踏んだり蹴ったりを経験した爺さんたちにぶん殴られても文句いえないひどい侮辱だろう。
じゃあ、何年ぶりの不況とでも言えば良いのだろうか。
たとえばハイテク業界。
2002年、ITバブルがはじけてズタボロになった。
いろんな会社が潰れ、いろんな大手企業も手持ちの事業を手放さねばならなくなった。
それと同じくらい酷い不況だろう。
いや今回のほうがやや酷いかな。
まあともかく
「7年に一度の大不況」
とでも言っていればそんなに的は外れていないはずだ。
たとえばアニメ業界。
2007年ごろの景気が良かったころ、アニメ業界は
「明日の日本で主力となる輸出産業はアニメ関連のオタク文化だ!」
ともてはやされた。
そのころ、アニメのTV放映の本数は今と比べてもべらぼうに多かった。
しかし、ほんとどーでもいいようなくだらんアニメが多かった。
いまはその熱狂が元に戻っただけなんじゃないかという疑いをぬぐいきれない。
アニメがいつが不況だったかというと、わたしの感覚では1990年代前半がそれに当たるのではないかという気がする。
これはどちらかというと、「不況」というより、視聴者の立場で見た「不作」というほうが近い。
時代でいうと、不思議の海のナディアから新世紀エヴァンゲリオンまでの間に相当する。
この間、セーラームーンなどヒット作もたしかにあった。
しかし、ドラゴンボールがどんどんつまらなくなっていったのと同様に、アニメもどんどんつまらなくなっていった。
当時のアニオタは
「これはきっと自分が大人になったから子供騙しのアニメを楽しめなくなったのだろうなぁ・・・」
と自分で納得して、一人また一人と去っていった。
わたしも去っていった1人でもある。
いまでこそわたしは自他共に認める重症のアニオタだが、その頃は1本もアニメを見もしなかった。
だからわたしのアニメ鑑賞に対する記憶はその区間だけスッポリと抜け落ちている。
世間でセーラームーンやるろうに剣心といったアニメがあることは知っていても、それを見ようとはしなかった。
それが、いい歳こいた古参のアニオタがこの世界に舞い戻ってきたのは、先の新世紀エヴァンゲリオンによる功績である。
あの頃の不作っぷりに比べればいまの出来は遥かに高い。
いい歳こいた古参のアニオタが喜んで見るアニメがある。
2007年ごろの景気が良かったころに有象無象のくだらんアニメが多数出てきても市場に受け入れられたバブリーな時代が終わっただけだ。
80年代後半のOVA全盛期、この頃、先進的で冒険的で好きなことをやれたOVAのほうへ気概あるクリエーターが流れ、そして相対的にTV用は冒険しなくなった時代があった。
いまをその頃と比べれば、せいぜい
「20年に一度の大不況」
ということになる。
そうでなくても、先の古参のアニオタにそっぽを向かれた時代と比べても、せいぜい
「15年に一度の大不況」
ということになる。
また、セイバーマリオネットやマスターモスキートンをやっていたころこそが、古参のアニオタにそっぽを向かれた真の冬の時代であるとの説もある。
たしかにそれも頷ける。
そうであるとすれば
「10年に一度の大不況」
というくらいでしかない。
つまり、
「100年に一度の大不況」
とか言って大騒ぎしていたなんてチャンチャラおかしい。
マスコミは100年のうち80年くらい寝てたのかとでも言いたいほどインチキなキャッチコピーなのだ。