教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

自分の命の値段

2009-12-01 00:00:55 | 経済/経済/社会
マンガやアニメで
「命に代えても○○は俺が守る」
というセリフがよくある。

もちろん○○にはメインヒロインの名前が入る。
最近のアニメでいうと11eyesなんかがそういう系統だね。

これはかっこいい。
女ならばそういう彼氏に憧れるかもしれないし、男から見てもそう言える漢の魂に憧れる。

しかし!

自分の命に代えても守りたいと思えるような女がこの世にいるだろうか?

まあ、いるかいないかは人による。
わたしにはいない。



かつて。
若かりしころのわたしはまだそう思う事もあったかもしれない。
自分の彼女ならば、自分の命に代えても守ると誓える時代があったかもしれない。

しかし今はそうでもない。

この違いは何だろうか?
単なる歳を食っただけの違いなのだろうか?

わたしはこれは自分の命の値段が違うからなのではないだろうかという仮説を持っている。



自分の命を投げ出して守るというのは大げさすぎて考えにくい。
そこまではいかなかったとしても、自分の命だけ助かってそれ以外の全てと引き換えにして彼女を助けるという事がもしあった場合を考えてみよう。

大学時代。
たとえばその頃の自分には金融資産は20万円くらいしか持ってなかったかもしれない。
その頃なら、自分の命だけ助かって残りが全損だったとしても、せいぜい20万円の損失でしかない。
仮に学籍を失ったとしても、まあ若いんだからまた入りなおせば良い。
だったら全てを投げ打って彼女を助けに走ることもできる。

ところが今は違う。
失う金融資産の桁が違う。
自分の命だけ助かって残りが全損だったとしたら、とてもじゃないが良かったとは思えない。
よほどお気に入りの女でもないかぎり、それと引き換えにできるようなものじゃあない。
今のわたしにはそこまでの女が現世に存在するとは到底考えにくい。



大学時代と今とで何が違うかという説明も難しい。
あえて言うならば、自己評価での自分の命の値段が前と今とで違うというくらいしか説明のしようがない。

きっと若気の至りでムチャをするというのは、そういう自分の命の値段が安いところから生まれるものなのだろう。