教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

スターブレードの思い出

2009-12-23 00:05:49 | シューティング
こんなことを書くとジジイなのがバレてしまうわけだが・・・
記憶に残っている中でわたしがリアルタイムにゲーセンでプレイした最古のゲームはギャラガである。

少しだけ言い訳しておく。
わたしは幼稚園のころからゲーセンに出入りしていたので、ゲーセンに関しては歳不相応に古い記憶がある。
本来ギャラガのリアルタイム世代というと現在40歳くらいだと思うが、わたしはそこまで歳ではない。
それはいいとして。

その頃はデパートの屋上にいけば(ビデオゲームよりさらに古い時代の産物である)エレメカのゲームもまだ残存していてよくプレイしたものだった。
ゲーセンでもスペースインベーダーこそ既にほとんど見なかったものの、ギャラクシアンなどはまだ十分に残存していた。

まあ、ゲーセン黎明期からではないにしろそれに近い頃から、ファミコンが発売されるより前からTVゲームに触れていた。

ギャラガから待つこと2年、ゼビウスが発売された。
これには幼心にも驚かされた。
ゼビウスは今日の趣旨ではないので細かいところは省略しよう。

時代はそれから8年後の1991年に飛ぶ。
わたしがシューティング至上最も度肝を抜かされるゲームが設置された。
スターブレードである。
わたしがフルポリゴンのフル3Dのゲームに始めて触れたゲームである。

> ナムコ スターブレード (AC)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2092277

既にフルポリゴンのフル3Dのゲームは他にもあった。
ギャラクシアン3があった。
しかしフツーのゲーセンで設置可能な6人筐体が出たのはスターブレードよりさらに後の時代まで待たねばならない。
フルポリゴンのフル3Dのシューティングにフツーに触れることができるようになったのはスターブレードが最初だろう。(※1)

今やっても大したことはないだろうが、当時スターブレードはすごかった。
何たってドット絵のシューティングがフルポリゴンになったのだ。

さらに。
スターブレードは特殊な画面を用いた大型筐体だった。
たしか凹面のスクリーンに投影する仕組みになっていた。
この凹面スクリーンは良くできていた。
やってみるとわかるのだが、奥行き方向の空気感がすごく出る。
宇宙空間で戦うシューティングというスタイルに恐ろしくマッチしていた。

今ニコニコで見てみたところで残念ながらこの空気感までは再生されない。
これは当時あのコックピットに座ったことのある者のみの知る特権だ。
ちなみに現在のゲーセンの大型筐体でこういうしくみを使っているものがあるのかどうかまでは知らん。
いまゲーセンに行っても大型筐体でシューティングなどありはしないので、シューティングしかしないわたしには大型筐体の事情など全くわからん。

このゲームは難しかった。
同じフルポリゴンシューティングのギャラクシアン3が1人プレイだとカンタンにクリアできるのに比べたらかなり難しかった。(※2)
プレイ開始でけっこうあっさりゲームオーバーになった。

それでもプレイしたときには鼻血が出そうなほど心躍らされた。
シューティングで初めてやってここまで魂を魅入られたのはスターブレード以外にはない。

その後、XEXEXやレイフォースやビューポイントなどフツーのビデオゲームでもポリゴン的なデザインのものも少しづつ増え、そしてバーチャレーシングやバーチャファイターにてポリゴンが一躍有名になり市民権を得る時代となった。

ゲーセンでシューティングをやるというのは幼稚園の頃から続いている息の長い趣味なのだが、もう長いことスターブレードを上回る衝撃は受けてはいない。
最近はある程度やりこんでデザイナーの意図を理解してはじめて味を知る類のものになっている。
シューティングは細々とながらも常に進化しつづけているが、既にハード性能に依存する方向への進化は頭打ちになっているような気がする。
だから初プレイで受ける衝撃というのも最近は当てにすることができない。
少し寂しいような気もするが。

ポリゴンのゲームの歴史を紐解いてもだれもスターブレードを振り返ることなど無いのも残念でしかたがない。
バーチャレーシングやバーチャファイターを思い出す前に、たまにはスターブレードも思い出してやってほしい。



【※1】
補足。
フルポリゴンシューティングはPC8801版のシルフィードのほうが時期が早い。
しかしこれはフル3Dという感じではなく平面をナナメから見たという仕様になっているし、背景もほぼ黒ベタに近いものだったような気がする。
これはこれですごかったしメガCD版も驚かされたが、心躍らされたという意味では個人的にはスターブレードに軍配が上がる。
他にもワイヤーフレームのシューティングも何かあったはずなんだが、タイトルは1つたりとも憶えていない。

【※2】
補足。
当時ヘタだったわたしの腕前ではたしか・・・
スターブレードは1回100円だとしてコンティニューで1000円分投入すればクリアできるくらいの難易度。
ギャラクシアン3は1人プレイなら1コインクリアは余裕。
2人プレイでもまだ何とかなる。
3人プレイになるとそこそこゲームをやってるヤツを入れないとクリアできない。
4~6人プレイではクリアの望みは捨てる。