教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

(笑)日韓単一通貨構想 (上巻)

2009-12-19 00:00:26 | 経済/経済/社会
よく定期的にあがる話題として日韓の単一通貨構想がある。

どちらかというと、日本側より韓国側だけ勝手に盛り上がっている感もある。
これにはバリエーションがあって日中韓だとか日中を中心としたアジア通貨だとかもある。
提唱者の言い分によれば、何だかんだの利点のあるバラ色の構想なのだでも言わんばかりである。

実にお笑いだ。

本当に利点があるのだろうか?
わたしには百害あって一利なしにしか見えないのだが、提唱者はそれに気がつきもしないのだろうか。

この手の提唱者の連中は必ずEUとユーロを例に挙げる。
たしかにEUとユーロはよくやっている。

しかし!

日韓や日中韓では絶対に成功しない。
失敗するのはわたしが保証する。



まずヨーロッパの国々は政治的にも経済的にもかなり親しい関係にある。
そして最終的には国家として統一することを目指している。

対して日韓や日中韓。
日中や日韓はずーっと昔から政治的にある程度の緊張感を維持したままになっている。
国家として統一することなどありえない。

かつて日本は朝鮮と統合するという大失敗をしたことがある。
日中露英米のどれかの属国でないと成り立たなかった李氏朝鮮を日本が引き受けたわけだが、韓国人と同じ国になる事のデメリットがどれだけ大きいかを我々は学習した。

ホンネで言えば
「頼むから朝鮮は日本にかかわらないでくれ」
と言いたいところなのだ。

まあ、中韓はありかもしれない。
韓が中の属国あつかいとして吸収合併されるという事はありうる。



仮に奇跡がおこり政治的な問題が解決されたとしよう。
しかしそれでもダメだ。

ユーロを見てみればいい。

一番得をしているのはだれか?

経済的に発展途上にある小国がいちばん得をしているのだ。
なぜなら、自分の国の為替政策の大失敗を大国になすりつけることができるからだ。

たとえばユーロ圏のギリシャやアイルランド。
これらの国はユーロでなかったら通貨危機の瀬戸際に追い詰められていた可能性が少なくない。

これと比較するにはアイスランドが適切だろう。
アイスランドはユーロに加盟しなかった。
独自の高金利政策をとっていたため世界中からカネが集まっていた。
対外債務がどんどん膨らんでいった。
あるとき外国人はアイスランドの通貨で財産を持つことに危険を感じた。
みんなが一斉に脱走を始めた。
アイスランドクローナは大暴落した。
外貨で持っている借金を返せなくなった。
アイスランドは破綻した。
そして今、ユーロにしておけばよかったと後悔している。

ギリシャやアイルランドとは事情が大きく異なる。
なぜなら通貨がユーロだからだ。

これらはユーロ圏全体としては微々たる経済規模でしかない。
万が一ギリシャやアイルランドのせいでユーロが大暴落しそうになったとしても、ドイツやフランスが何とかできる、というか、何とかする。

これを日韓単一通貨構想に当てはめてみよう。

韓国の為替政策を見てみよう。
10年ちょい前のアジア通貨危機のとき、韓国は経済破綻しIMFのお世話になった。
去年も韓国は経済破綻スレスレに陥り、IMFのお世話にこそならなかったものの、日米中からありえんくらい多額のスワップを行って外貨を調達してギリギリ助かった。

で、日韓で単一通貨だったらどうなるだろうか?
韓国の失敗のケツをふくのは日本である。

しかも相手は韓国人。
また日本のせいで危機に陥ったと言い出し、また日本が助けるのが当然だとふんぞりかえる。
これは絶対にそうなる。
通貨危機のときの韓国を見ていた人ならこれは間違いないと誰しもが言う。

しかも韓国はケツをふいてくれる日本がいることをいいことに好き放題やらかすのも間違いない。
そうなったら次は前よりも酷いことになると断言できる。



これまでデメリットばかりあげてきた。
ではメリットはどれほどあるのだろうか?



(次回につづく・・・)