笑顔浴

優しい時間

野の仏

2009年02月25日 | Weblog
野の仏に
お花やおにぎりや蜜柑がお供えしてあるのを
見たことのある人が減りました。
お供えした経験を持つ人は、もっと少ないと思います。
今も、お供えしておられる方はいらっしゃいますか?

最近では、お供え物が便利な石油製品なので
いつまでたっても枯れない花や腐らない果実になり
毎日お供えしなくてもすむようになりました。

信仰心が今よりも確かに存在していた頃は、
野の仏や墓前に「食べ物」が供えられ
貧しい家族や逃亡中の人は、
それを食べて生きることができました。

供えた人は仏様に感謝し、
飢えた人も仏様に感謝しました。

お金は捧げるよりも預貯金しなくちゃという
仏様より現金を頼りにする拝金主義の下では、
信仰心が働かず、
仏様を介した循環型の福祉は成立しません。

今年は、自殺者が増えそうだという
ワイドショーのコメンテーターの一言が
棘が刺ささったみたいに痛む私です。

わたしに何かできることはないでしょうか?


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする