笑顔浴

優しい時間

虐待通報

2009年03月05日 | Weblog
ヨーロッパでは薬剤師がDVや虐待防止にも取り組んでいます。
打撲・火傷・すり傷に対して、塗り薬や湿布薬や包帯を販売時に
虐待を発見して相談窓口に通報したり
どうすればいいか相談相手にもなるという記事を5年くらい前に読みました。

そこで、今夏に薬剤師の地域連携をテーマにした
ワークショップのテーマに虐待通報を企画して、
先日、現状をヒアリングさせていただくメールを送っていました。

昨夜8時過ぎに地元の児童相談所のかたから電話をいただきました。
夜遅くまでお仕事をなさっているご様子です。

■「そういえば、薬局からの通報は全くありませんね。
  病院からが多い。学校・地域住民からも通報はあるのですが」

 病院や保険薬局の薬剤師には処方箋という個人情報があります。
 ドラッグストアの薬剤師には顧客管理の「◎◎カード」でしょうか。
 
 しかし、「?!」と感じた時、氏名も住所もわからない時だってあります。
 そんな時は「車の番号」がわかれば児童相談所が調べるそうです。
 できる範囲で最大限の努力をしてみてくださいということなのでしょう。

 薬剤師にも医師と同じように守秘義務がありますが
 虐待の通報は罰せられないので、口止めされても通報くださいとのことです。

 虐待は子供に限りません。 
 子供が年老いた親を虐待したり
 老人が老人に暴力をふるったり
 認知症になった妻が認知症の夫を殴り殺したり
 看病疲れで虐待した事件もありました。
 
 薬剤師は薬局から出て病棟にあがり、
 現在は在宅医療にも進出していますから、
 一歩踏み込んでくださったらいいなあと期待しています。

 
 ところで、私達にも今からできることがあります。
 
 どうせ他人事と見て見ぬふりをしている間に
 暴力を受けながら子供達は大人に成長します。
 そして、それは心の中にずっとくすぶっていて
 必ずどこかで爆発するでしょう。 
 出しやすい場所で、出しやすい人に向かって
  
怖ろしい世の中にならないように周囲の人々が
 良心を行動指針としてくださいますように・・・。 
 人々の良心を育てるのは
 周囲に向けられた今日のあなたや私の笑顔です。
 
 あなたの笑顔を浴びた人が嬉しくて
 気持ちよく誰かに笑顔で接すると笑顔の連鎖が始まります。  
 いつか 奈落の底のその人まで届きますように・・・。
 

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