成長過程で果肉が果皮よりも大きくなると果皮がひび割れる。
このひび割れを修復したコルク層が網模様になる。
一般的に、網模様が均等であるほど商品価値が高くなるそうです。
成長速度が内と外でアンバランスで、ひび割れてしまうなんて びっくり!
普通は、果肉の大きさに合わせて果皮も大きくなるもんでしょう?
普通はって思うことが、視野を狭くしちゃうか。
そもそも、ほとんどの植物がそうなっているから当然に見えるだけで
成長速度が果肉と果皮の間で調整されてることは、本当に凄いことです。
学生の頃、植物ホルモンについて教えてもらったことがありますが
人体のホルモンと同じで成長をコントロールしているとか。
種子から、土と水と光と空気で種子を作るんだから、たいしたものだと思う。
身の回りにも、よく考えると当り前でないことがいっぱいあります。
たとえば日本の列車が正確に運行すること!
電車が時間通りに自然に駅に着くわけがないし
スイッチ一つで電気が使えることも、
国難に遭遇して初めて知るシステムの危うさといったら・・・
話を戻しましょう。
メロンで起きていることを 人体で想像してみました。
骨や肉の成長に伴い、身体を覆う皮膚が破れて、出血してカサブタができるという状態。
成長したら全身傷だらけ!うーん、これは痛々しい!
それにしても、ことごとく修復する力に感動します。
その傷で死ぬと 傷痕は作れないので 無事、すべて乗り越えたという記録ですもの。
さて、こころも死ぬまで成長し続けるので、
心の傷痕(修復痕)が、人間の値打ちに影響する気がします。
私の心が成長したと感じた時、毎回、痛みを伴ってきました。
修復痕の模様が、成長の証拠だとすれば、
美しく硬い殻は、外部からの刺激に耐える機能を与えてくれます。
あ、もしかしたら・・・
メロンの成長方法は、美しく硬い果皮を形成する手段なのかもしれません。
硬い果皮が果肉を保護して、落としても、叩いても、スイカみたいに割れません。
どんなことにも、きっと何か意味があるはず!