東洋医学には、観察して命名する 私好みの興味深い病名があります。
「邪」ってなによ?の世界ですが、身体に悪さをするヤカラ一般をさすのでしょう。
人間自身が「邪」の集合体じゃないかと思うのですが、まあ、それは、ちょっとこっちにおいといて。
「風邪(ふうじゃ)」「寒邪(かんじゃ)」「熱邪(ねつじゃ)」
「乾邪(かんじゃ)」「湿邪(しつじゃ)」「火邪(かじゃ) 」 の6種類いるそうです。
風邪(ふうじゃ)は比較的弱く、他の邪とペアを組まないと悪さができませんが、
いったん他の邪と組むと、体中のすみずみを風のようにめぐり激しい症状を出すそうな。
(例えば)■寒邪とペアになると、寒気が強くて全身でガタガタ震える。
■乾邪とペアになると、のどが乾燥して、咳や喉のかゆみ痛み。気管支炎→肺炎へ
風邪かなと思ったら、どのペアかを見極めて対応しないといけないんですね~
●寒気は強いが、のどの痛みや鼻水がない風邪は、白湯を飲んで全身を風呂で温める。
●ぼーっとする火邪による風邪は、お水を飲んで、普通に寝る。
●喉が腫れて痛みの強い熱邪による風邪は、肺のあたりだけを熱いこんにゃくで温める。
●喉の腫れが少なく喉にひっかかりや乾燥感がある燥邪による風邪は、首肩の運動で緩める。
昔の人の知恵です。
さて、大阪の往復で風邪をこじらせましたが、高熱がでないので
自宅に こもって1日に5~6回 お風呂に入る湯治(とうじ)をしました。
本日は鼻水も、痰も、咳も回復の兆しが見えてきました。
どちら様も、身体を冷やさないよう、あたたくお過ごしください。