6月4日の日曜日、毎年のことですが、自動車保険の更新手続きなどでOさんを訪ねました。
「そろそろサクランボで忙しくなるねー」などと話していたら、突然、Oさんが「大病したんだ」と言い出しました。
「えっ なんの病気?」
「ガンなんだ」
「どこ?」
「前立腺ところの珍しいガンらしい」
「えーっ!」
・・・・・・
言葉もありませんでした。
「治療は・・・?」「苦しくないの・・・?」
など、重苦しい話になってしまいました。
彼には奥さんも子供さんもいません。
年老いたお父さん、お母さんとの3人で、サクランボなどの農業をやっていました。
今、農業だけで暮らすのはそんなに楽な生活ではないでしょう。そこへ大黒柱Oさんのガン宣告です。
・・・
ここ数年、自動車保険の更新契約のたびにガンやガン保険の話をしていました。
でも、ガン保険には入りませんでした。
「Oさんも大変だけど、お父さんお母さんもなんぼかショックだろうねえ・・・」
ガン予防のための免疫力アップのこと、ガンになってしまったときのためのガン保険ことなど、何度も話してはいたものの自分の力不足にがっくりです。
なんにもできていない自分が情けない。
この日も患者さんの話を親身になって聞けなかった、ついしゃべってしまった、自分の上滑りに反省しきり。
人生は難しい・・・。