少しずつ、自分が変わりつつあるのではと思います。
① 空のきれいさ、大きさ、広さ、空のすがすがしい青さも素晴らしい、
夜の空もいいよ、月も星も田舎はきれいだ、夜の散歩のときの暗さ静かさも心に響く、
こんなことをしみじみと感じるようになったのは病気をしてから。
毎朝、毎夜、空に向かって大きく深呼吸もするようになりました。
② この20~30年間に喪った友人たち、不思議といい友人ばかりが多い、なんかしみじみと懐かしさがわいてきて、
ぽつりぽつりとお参りにまわっています。
「彼、彼女は、こんなにいいやつだったなあ」と。
③ 自分には4人の子供たちがいます。もう30代から40代になり、孫も4人います。
子どもたちについても、これまではともすれば「もっとこうすればいいのに…」と思いがちでした。
しかし、今度の病気を通じて、
一人一人が一生懸命に生きているんだなあと見えるようになってきました。
病気って、こんなに考え方までかえるのかなあ…、不思議です。
④ 根底にあるのは「多くの友人知人のおかげで生き返ったんだ」という思いです。だから、子供たちに対しても、欠点よりも良いところに目がいくのかもしれません。
脳の開頭手術のため大学病院に入院しながらも、「やはり開頭手術は危険が大きい、県外に行ってでもカテーテル手術を受けよう」と手術予定日の前日に退院し、仙台で治療できたのは、治療の体験者のご家族、医療関係者の話…など、多くの皆さんが教えてくれたおかげなのです。
「無事を祈って観音様にお参りしていた」という人、手術の成功を聞いて「涙が出てきちゃった」とまで心配してくれていた人、何回も何回もカテーテル手術を勧めてくれた人・・・ほんとに多くの皆さんのおかげで今の元気な自分が居るんだと実感します。こういう人たちがほんとの友人なのでは。
多くの人に助けられて、今の自分がある。
それを実感できたのが、この1年でした。
⑤ 自分の幸せとか、喜びとかは、いったい何だろう?
生き返って何がよかったのか? ・・・ふっと思います。
一番の喜びは、自分の納得できる生き方を貫けたときかな、と思う。・・・かもしれませんね。
私は、今、
損保・生保の代理店をしながら、保険会社の勧めるものではなく、自分がこの人に必要と納得できるものを売っています。それでお客さんに喜ばれると嬉しいし、やりがいを感じます。
普通なら、こんなやり方では代理店としてはとっくにつぶれてるでしょう。でも、それが不思議とつぶれず、なんとかやれてます。ありがたいことです。
今日は沖縄の友人から、玉城知事誕生の喜びに沸く現地の新聞「沖縄タイムス」が送られてきました。年に1、2度やりとりするだけなのに、まったく頼んでもいないのに、私の心をよんだように送ってくれた。友情に心がおどるようです。
地元の農民一揆の歴史にまなんで続けていた「白岩義民にまなぶ会」という勉強会を、一年ぶりに今月から再開します。「ようやく…」との思いです。これも今後のライフワークです。先月には見ず知らずの秋田の人から白岩一揆についての連絡があり、資料の交換をしました。「白岩一揆が秋田にも飛び火していたのか」と、これからの交流にわくわくです。
5~6年前、「3・11」後から調べ始めている地元の「寒河江ダム」(総貯水容量1億900万トンの巨大ダム)の危険性についても、やりたいことは一杯あるんですが、なかなか私一人の仕事の合間の片手間仕事では、到底太刀打ちできませんでした。でも、今回、生き返ったことで、やれることはあるんじゃないかと思う。また、多くの人も、以前は「ダム、何が問題なの?」という感じでしたが、最近の災害激発でぐっと関心は高まってる様子、もっともっとやれる、やれます!
これら一つ一つをやれるのは、多くの人の力で生き返ってきたからなんです。本当にうれしいし、ありがたい・・・。
多くの人によって生かされたこれからの人生、喜びとか生きがいというものを、自分だけでなく、他人と一緒に実感できる人生でありたい! そして、少しでも社会発展の役に立ちたい。