2022年9月27日(ロシア時間)、ロシアと欧州を結ぶ天然ガスパイプラインを運営する「ノルドストリーム」が、3つのパイプラインが同じ日に損傷したと発表した。「こうした事例は前例がない」とし、「復旧の見通しはたっていない」という。
「ノルドストリーム」は、2011年、ロシアからドイツへのガス供給を開始した巨大なインフラであり、2600万世帯分、1100億立方メートルのガスを供給できる。
この前代未聞の巨大事故について、EU諸国、アメリカなどは即座にロシアの破壊工作だと疑い、「意図的に破壊しようとする行為」があれば「断固とした対応をとる」と表明している。
ウクライナはここぞとばかりに「ロシアのテロ攻撃だ」と非難している。
だが、何の証拠があって?
ましてや自国の巨大なインフラ、欧州への圧力の武器を、なぜロシア自身の手で破壊するのか?
世界は冷静に事態を分析しなければ、戦争の不幸を倍加するだけではないのか!!
私の脳裏に浮かんだのはイラク戦争のこと、「イラクが核兵器を所有している」と決めつけてアメリカ、欧州諸国、そして日本も、イラク全土を攻撃しフセインを倒したこと。だがしかし、大量殺戮兵器、核兵器は見つからなかった。
そして、どれほどのイラク人民が死傷したのか、その被害について明らかにされていない。まして、「イラク戦争」というアメリカ中心の侵略行為の原因と責任については今もって明らかにされていない。
ちょっと考えてみよう、
いわゆる「自由主義圏」(実は超巨大帝国主義圏)の報道機関も政府も、アメリカに追随し過ぎていないか?
真実が隠されていないか?
私たちは戦争状態の時ほど、事態を冷静に見つめなければならない。