被災者の方々のご心痛やご苦労に、心からお悔やみ申し上げます。
今、特に私が心配しているのはダム決壊の危険はないのか、ということです。
地震というと津波が心配されます。それは3.11の痛ましい体験から必然なのですが、3.11の際も福島の藤沼ダム(総貯水容量150万トン)が決壊し7人が死亡、1歳のお子さんが行方不明になっています。
今回のような内陸部中心の地震被害の場合、ダム決壊にそなえることがもっともっと重視されるべきではないのでしょうか?
ところが、NHKや民放各局、新聞各社も、ダムについてはほとんど報道していません。
これはおかしい!
あまりに表面的な報道に走っているのではないか?
3.11以降、ダム決壊の危険を警鐘乱打してきた者の1人として、本当に地震の危険に立ち向かっていくのなら、1人の生命でも守り抜くと決意するなら、内陸部地震の最大の危険がダムにあることを直視すべきではないのか? もしダムが決壊すれば何千人、何万人が危機に瀕するのだから、と思うのです。
私の住んでいる山形県寒河江市周辺では、総貯水容量1億900万トンの寒河江ダムが私たちの頭の上にあります。出羽3山の一つ月山の中腹に造られた巨大ダムです。
もし万が一、今回のような直下型地震に襲われれば寒河江ダムが決壊しないのか!
もし決壊したら10万人前後が危機に見舞われるのではないか!
マスコミ各社にもの申したい、もっともっと現状の危険性を調査し、そのうえで熊本地震についても深みのある報道をしてもらいたい!!
まず熊本県内のダムを調べ、現状や危険性を報道し、県民にダムの危険に備えるよう呼び掛けるべきではないのか?
万が一の被害が起きてから報道することも大切ですが、それ以上に大切なのは予防、防災をしつこくしつこく訴えていくことだと思うのです。