明日3月13日、脳動脈瘤のカテーテル治療をしてもらいます。
仙台の広南病院で、松本先生の指導のもとに、足の付け根から動脈に4ミリ程度のカテーテルという管をさしこみ、脳動脈瘤内に柔らかな細いコイルを詰めるコイル塞栓術です。
当初は山形の病院で、開頭によるクリッピング手術をしようと入院までしていたのですが、調べれば調べるほど開頭術が危険だと思うようになりました。クモ膜下出血してしまったなら開頭手術もやむを得ないでしょうが、私のように未破裂型の脳動脈瘤の場合、できるだけ危険の大きい開頭術は選択しないほうがよいと思ったのです。
実際に昨年9月、動脈瘤のコイル塞栓術を経験した埼玉の友人からは「東京のほうで医者を探したほうがいいよ」とすすめられました。コイル塞栓術に関わっていた友人からも「開頭手術する前にカテーテル治療でできないか、他のお医者さんに診てもらったら」と何度もすすめられました。
そこで、「山形の病院に限定せず、カテーテル手術のできる病院を仙台か東京で探そう」と思うようになったのです。
腹を決めたのは、開頭手術予定日(昨年12月8日)の2日前、12月6日です。
入院していた山形大学病院のお医者さんに「セカンドオピニオンに当たってみたいので、明日退院します」と伝えました。
が、しかし、自分でも「この先、どうなるのか?」と不安でいっぱいでした。退院の際にも、先生方に「また戻ってくるかもしれません、その時はよろしくお願いします」と何度もお願いしました。主治医のK先生からは「困ったらいつでも相談に来いよ」と言われ、涙がでるほど嬉しかった。
そうした結果、いろんな友人たちやお医者さんからの紹介などで今の広南病院(仙台市長町)にたどり着くことができました。
脳動脈瘤手術について、2018年版の『週刊朝日MOOK』の「手術数でわかるいい病院」によると広南病院は全国で2位。
脳血管内治療件数(カテーテル治療のこと)だけみると、東北全体で、広南病院が実績209件、岩手県立中央病院が93件、秋田脳血管研究センターが34件・・・でした。山形では済生館が28件、県立中央病院が25件、山大病院が1件でした。
昨年5月、山形県立中央病院の脳ドックで「4.8ミリの未破裂型脳動脈瘤がある。クモ膜下出血の危険があり、破裂すれば死の危険が大きい」と診断されてから10カ月。爆弾を抱えながら、「手術するか、しないでクモ膜下出血しないことに賭けるか?」「手術するとすれば、どの手術にするのか、開頭かカテーテルか?」「また、どこの病院で手術するのがよいのか?」・・・迷いに迷いました。
そして、ようやくたどり着いたのがここでの明日の手術です。
明日は先生にお任せするしかありません。自分なりに一生懸命調べて考えた選択なので納得しています。
もちろん、不安はありますよ。
ちょっぴり不安はありますが、多くの人たちに支えられて「ここまでこれた」と感謝しています。
では「戻るまでグッバイ‼」