菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

フイルム撮影の醍醐味

2011年07月27日 | Weblog
 
撮影案内をさせていただく方は、デジタル時代といってもフイルムで撮影される方々もかなりいらっしゃいます。
フイルム時代から写真を撮っているという、ベテランの方が多いのが大きな要因の一つといえます。
そんな中で、撮り終えたフイルムのチェックを依頼される方も多くいらっしゃいます。
もちろんご案内時にも現場の状況説明やファインダーを覗いて直接ご指導致しますが、出来上がりの露出や構図などを再チェックしてもらいそれを元に反省材料にするということでした。

今回も同様に送られてきたフイルムチェックを行っていたら、思いもよらない発見がありました。
二つ前にアップした写真は今年の6月にフイルムで撮影されたTさんの赤麦畑の写真で、一つ前が以前ブログでもご紹介した私のデジタルカットです。
いや~、驚きました。
撮影時間帯は落日5分前頃で、赤味がでるだろうと予想はしていたのですが、フイルムだとこんなにも赤味が増して写るんですね。
私は今でも時折フイルムで撮影することがあるのですが、すでに大半がデジタル、この発色を忘れかけていました。

これが正しい色とは言えないかも知れませんが、このカラーバランスの崩れがもたらす発色が、ある意味フイルム撮影の醍醐味です。
デジタルでもこの発色に近づくよう調整し直してみましたがどうでしょう。
綺麗には仕上がっていますが、デジタルでここまでやると何となく嘘くさい感じ。
最初からこの色を求めるのなら、やはりフイルム撮影に徹するべきなのか。

Canon EOS5D MarkII EF70-200mm F11 AE