25日、NHKの籾井勝人会長が、10人の理事全員に辞表を提出させていることが明らかになったが、26日は、辞表の提出について、「一般ではよくあること」と述べ、新たな波紋を呼んでいる。
籾井会長は「非常に、世の中をお騒がせして、申し訳ない。
危機という言葉は、適当かどうかわかりませんが、異常な事態であるというふうには思っております」と述べた。
籾井会長が、理事10人全員に、辞表を提出させていた問題。
26日も、国会に参考人として呼ばれた籾井会長は、この問題について聞かれると、「私はNHKの理事が、そういうふうな辞表を預かったことにより、萎縮するとは思っておりません。
こういうことは、一般社会では、よくあることだと、私は理解しております」と、理事の辞表提出は問題ないとの認識を示した。
本当に一般社会では、上司が辞表を預かっていることは、よくあるのか、部下は、萎縮しないのか。
サラリーマンは、「萎縮しちゃうと思いますね。言いたいことが言えなくなったりとか、悪いことも報告できなくなったりですとか」、「やっぱり萎縮しますね。首根っこをつかまれたみたいな感じがして」などと話した。
東芝の元会長で、日本郵政の西室泰三社長は、「一般社会で、常識的に行われているというふうには、思っておりません。
(日本郵政グループもしていない?)もちろん。誰にも辞表だなんて...、やってないよね?」と述べた。
新たな波紋を呼ぶ「籾井発言」。
民主党の階 猛衆院議員が「ご自身でも、辞表を経営委員会に今からでも出されたらどうですか?」とただすと、籾井会長は「私は、NHKの会長という役職をしっかり受け止めて、責任を全うしたいというふうに思っております」と述べた。
庶民感覚からかけ離れたトップの発言に、NHKが大きく揺れている。
(02/26 19:22)
NHKの会長くらいまともな人を選んでほしいと思うのは私だけだろうか。
問題発言や問題行動を繰り返しているこの人物は、国益を大いに損ねているし、受信料をベースとした予算で経営されている国営放送の主としては不適格と言わざるを得ない。
もちろん、この人を選んだ側にも責任があるのだろう。
災いを作り人心を惑わすことを、視聴者はNHKに期待しているわけではない。
良識に基づいた真実の報道や番組を期待しているのだ。
個人の思想信条など語ってほしいとは思ってもいない。
時の政権に阿ることなく、中立の立場で情報を提供して欲しいがゆえに、庶民は諾々と受信料を払い続けているのだ。
英国のBBCのような、センスと機知にあふれた放送局であってほしいと思う。
明らかに不適格な人事であるのだから、籾井氏は可及的速やかに辞任してほしい。
お願いだから、もう少しまともな人にNHK会長職を務めていただきたい。
少なくとも、人間として尊敬できる人であってほしい。
悲しいことに籾井氏の周辺からは、何となく胡散臭さが漂っている。