DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

夢(73)

2014-03-25 23:08:45 | ButsuButsu


琵琶湖の湖底酸素が低下してきたので、水電解による酸素供給方法を考えた。

アイデアとしては、水電解で発生した酸素を湖底に供給し、水素は新エネルギー源として活用するというものだった。

この話を応援してくれたのは、当時の琵琶湖環境部長だったI氏だ。

しかし、反対する人もいた。

環境政策課長をしていたY氏だ。

二つの異なった意見の間で、苦労しながらプロジェクトを進めた。

いろいろ試験をして、二つの手法を開発した。

電極を用いて直接水分解する手法と、電解膜を用いる手法だ。

どちらにも一長一短がある。

ただどちらの手法を用いても、2トンの無酸素水を1時間弱で60%まで回復させることができた。

太陽光発電で十分実現可能な結果だった。

そのころ、政治面で大きな変化があった。

K知事の誕生だ。

結果としてI部長が追われて、Y部長が誕生した。

この人の登場は、困ったことを引き起こした。

自律型潜水ロボット淡探の運用が止まった。

水電解の技術開発も終わりとなった。

これからというときに、一方的にすべてが止まってしまった。

「官僚はいいですね。評論家と同じで、結果に責任を持たなくてもよいから」

と批判したら、

「官僚は評論家でいいんだ」

という答えが返ってきた。

この時開発した技術について、今でも世界中から問い合わせがくる。

中国でも新たな挑戦が始まる。

おそらく、これらの技術が生きるのは、滋賀県ではなくて他のアジアの国だろう。

その後、Y氏は失脚したが、ロボットも水電解技術もよみがえることはなかった。

10年早かったかな、としみじみ思う。

政治は、歴史を止めるだけでなく、逆戻りさせてしまうこともある。

よい政治とは何だろうか、つくづく考えさせられるこの頃だ。

ただ評論家はもうごめんだ。
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3月24日(月)のつぶやき

2014-03-25 05:17:42 | 物語
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