ハマウツボ科(←ゴマノハグサ科)クチナシグサ属の「クチナシグサ(梔子草)」。イネ科植物に寄生する半寄生植物で陽当たりの良い草地に生育する。花期は4~5月で花後に出来る果実がクチナシに似ていることから名付けられている。しかしクチナシの果実の大きさが4~5センチになるのに対して本種の果実は7~8ミリ。
ところで今日、奈良ばい谷戸でホトトギスの初鳴きを聞いた。ワクチン接種部位の痛みは昨日だけで今日はもう痛くない。
ナス科ナス属の「ハシリドコロ(走野老)」。本州以南に分布する多年草で早春に釣鐘状の暗紫色の花を咲かせ初夏に果実が熟して休眠する。写真は萼片に覆われた若い果実の様子で直径は10~12ミリ。全草に毒があり誤食すると嘔吐などの中毒症状を起こし走り回ることから名付けられている。
奥高尾“日影林道”に生育する「ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)」。シュロソウ科(←ユリ科)エンレイソウ属の多年草で「シロバナエンレイソウ(白花延齢草)」とも呼ばれている。“深山”と付くが低山にも分布している。エンレイソウには通常は内花被片が無く暗紫色や淡緑色の3枚の外花被片だけだが、本種には外花被片の内側に3枚の白い内花被片がある。残念ながら花期を逃して若い果実になってしまったが、3枚の内花被片が残っているのがわかる。