もうすぐ小学生になる姉とその弟が主人公の幼年童話です。
二人は、団地の五階へ引っ越してきましたが、学校が始まる前なのでまだ友だちがいません。
ある日、二人はコンクリートの割れ目にスミレの花が咲いているのを見つけ、「スミレちゃん」と名付けました。
みんなに踏まれないように、スミレちゃんのまわりをマルで囲うと、そのそばに注意書きをつけました。
すみれちゃんお ふまないで
翌日、思いがけずその後に続けて返事が書いてあるのを見つけました。
はい
こうして、二人と未知の人物との風変わりな文通が始まりました。
なにがすきですか
さかな
はむさんど
まめ
あそほいはい (遊ぼういっぱい)
はい
最期には、二人は、同じ年頃の女の子と友だちになります。
そして、それを祝福するように、スミレちゃんも二輪目の花を咲かせます。
作者の、子どもたちへの優しい視線ときめ細かな観察が生きた作品になっています。
三人が友だちになるまでも、小さな事件(誤ってスミレちゃんを踏んでしまったり、生き返らせるために奮闘したり、不思議な猫や夢も登場します)を続けて、幼い読者が飽きないような工夫もなされています。
二人は、団地の五階へ引っ越してきましたが、学校が始まる前なのでまだ友だちがいません。
ある日、二人はコンクリートの割れ目にスミレの花が咲いているのを見つけ、「スミレちゃん」と名付けました。
みんなに踏まれないように、スミレちゃんのまわりをマルで囲うと、そのそばに注意書きをつけました。
すみれちゃんお ふまないで
翌日、思いがけずその後に続けて返事が書いてあるのを見つけました。
はい
こうして、二人と未知の人物との風変わりな文通が始まりました。
なにがすきですか
さかな
はむさんど
まめ
あそほいはい (遊ぼういっぱい)
はい
最期には、二人は、同じ年頃の女の子と友だちになります。
そして、それを祝福するように、スミレちゃんも二輪目の花を咲かせます。
作者の、子どもたちへの優しい視線ときめ細かな観察が生きた作品になっています。
三人が友だちになるまでも、小さな事件(誤ってスミレちゃんを踏んでしまったり、生き返らせるために奮闘したり、不思議な猫や夢も登場します)を続けて、幼い読者が飽きないような工夫もなされています。