社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

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ブラック塾業界9 新型インフルエンザ対策対立事件

2016年01月07日 19時10分44秒 | 塾について
前回の続きで、ブラック塾業界シリーズ。


前回は、バイトで入った学習塾の塾長に対して、なんとなく、「入試の知識がないのでは?」と思う感じがしたお話をしました。

そして、今回は、その塾長の態度にブチキレて、塾をやめるまでの経緯を話したいと思います。


そこのバイトを始めたときは、そこの塾での空白三年間があったので、あまり仕事がもらえなくても、平気だったのですが、二年しても、ほとんど、授業をさせてもらえなかったので抗議。
そして、返ってきた回答が、「いやー、学生のときから知っているから、まだまだだと思って」とのこと。

私が、「三年間の、私の正社員で働いていたキャリアを全く無視するんですね。それに、それでは、一生、昔の私を知っているあなたは、私を評価しないんですね。」と言って、怒りました。


さらに、当時、新型インフルエンザがはやったころで、流行りだしたころ、には、まったく対処らしいことをしてなかった塾長が、突然、「マスク、マスクをしないと!マスクー!!!」と言い出し、生徒さん、講師全員に、徹底したマスク着装を義務づけしました。
そして、少しでも生徒さんが咳をしようものなら、「新型インフルエンザかもしれない!」と、生徒さんを病原菌扱いし始めたのです。

私や母が、「感染予防は大切ですが、新型インフルエンザを怖がるあまり、生徒さんを病原菌扱いしてます。それは、迫害につながります。もう、新型インフルエンザでの死者数は多くないのはわかったんだから、普通のインフルエンザと同じくらいのつもりで接しましょう。先生が一番やっていけないのは、生徒さんを不安に陥れることです!迫害やイジメを助長することです!」といくら言っても、「せめて、うちのところだけでも、新型インフルエンザが来ないようにしなければ!」と必死な塾長。
「拡大感染をさせないようにするのは大切です。でも、塾長は、マスクにだけに執着しすぎです!!
よく睡眠をとる、とか、手洗い・うがい、は全然気にしないのに。(消毒液を手に、は、やってましたが…。マスクほどではなかった。)
マスクだけでは、感染は完全に防げません」と。

でも、塾長は、「それでも、マスクをして、少しでも感染を防がないと…」の一点張り。

新型インフルエンザが始まったころなら、わからなくもないです。どんな症状なのか?致死率は高いのか?などがわからないのだから。


でも、新型インフルエンザの拡大がおさまりかけたころに、突然、塾長は「マスクマスク!!」と言い出し、必要以上に怖がるようになりました。
感染を予防することは大切です。でも、感染を完全に防ぎきることは不可能で、常に怯えて暮らすのは、大変なものです。まして、リーダーである塾長が怯えたら、生徒さんにそれが伝わり、パニックになります。
そこを理解してないな、と感じました。

しかも、予想ですが、塾長が、突然、新型インフルエンザ対策にこだわりだしたのは、あるお客様(生徒さんの保護者の方)が、「こちらの塾では、新型インフルエンザ対策はしないのですか?他の塾ではしてるのに…」と言ったから、だろうと思います。

塾長が頑なにこだわるときは、たいがい、保護者の方、しかも、特定の保護者の方が、何か、ご要望を出された時です。



私のことは、一生評価しない塾長の下で働くのは、むなしい、と感じ始めたときに、この新型インフルエンザ事件。

塾長本人の信念による強情さ、だったら、まだしも、部下の意見はいつもガン無視で、特定の保護者さんの意見だけに左右されまくる塾長なんて、嫌だ!と。
保護者さんのご意見は大切です。でも、その保護者さんの意見が、塾全体に良いか悪いか?は、時と場合によっては違います。
しかも、塾長は、その保護者さんの意見が正しいと思うから実行するのではなく、その保護者さんが怖いから動いているのが丸見えだから。

もう、これでは、塾長の塾ではなく、その一人の保護者さんのための塾になってしまってます。

もう、そのように、いつ、塾長がその一人の保護者の方の意見で、強行手段を始めるか?わからない状況なうえに、私がどれだけがんばろうが、意味のないことだな、と感じたので、今、受け持っている生徒さんが入試を終えたら辞める事を決意しました。
それに、前の塾のナルシスト上司以上に、この塾長は、新型インフルエンザ事件以降、私を怖がるようになり、話すときに手が震えたり、私と二人きりだと、そそくさ、と帰ってしまうようになってしまったので、その塾長の精神的な意味でも、私はいないほうがよいかな?と。

いやー、普通は私は優しいのですが、年上とか上司とか、普通なら引き下がる相手でも、自分が正しいと思ったときは、どんなにおどされても、頑としてひきさがらないので。


その塾をやめてからは、二回も流産したあとだったので、本格的に、子供をつくることに重きをおくため、当時、担当していた家庭教師での生徒さんだけのお仕事だけにしました。  


そして、その生徒さんが受験を終え、私も、娘の育児で大変になってきたので、それ以後は、仕事をストップしております。


キャリア的には、時間的には10年ほどしか塾講師をしてませんので、微妙ラインですが、三人のそれぞれの上司と毎回対立してしまううえに、自分はかなり癖のある先生だな、と感じているので、今度、塾講師を再開することがあれば、もう、塾を開くしかないかな?とは思います。かなりのブランクがあるので心配ですが、そのブランクを埋める努力をがんばりたいなぁ、と思うこのごろです。



今回は以上です。
私が最後に勤めた塾では、塾長との対立を中心に描きましたが、次回は、その塾での勤務条件や賃金についてお話したいな、と思います。