昨日もたくさんのアクセスありがとうございます。
小中学生に歴史分野を教える際に、教えやすい時代や教えづらい時代、があります。
事件の用語羅列、とか、ただ言葉を丸暗記させるような授業をするつもりなら、どの時代も大差ないんですが、
「理解してもらう」授業をしようとすると、時代によって、わかりやすい内容とわかりにくい内容があります。
もちろん、どの時代も突き詰めていくと、難しいです。
でも、最初に頭に入りやすいかどうか?は、時代によって違います。
私として教えやすい時代は、政治をする機関(身分)の歴史が中心の時代。
逆に教えづらいのは、政治をする身分と、そうでない身分の人々の歴史が入り交じっている時代です。
具体的に言うと、
教えやすいのは飛鳥~平安時代(中期まで)、や、明治時代以降。
教えづらいのは、室町時代、です。
室町時代は、初期は南北朝と朝廷が二つに分かれているうえに、その時期に幕府が開かれるわ、戦国時代あたりになると、幕府はあるのに、地方のそれぞれで政治をするうえに、その地方ごとに、大名だったり、一般民衆だったり、して。国一揆、一向一揆は、ただの反乱ではなく、それにより自治を行う。
「公民」分野を習うと、中央集権、地方分権なども習うので、まだわかりやすくなりますが、室町時代を初めて習うときは、まだ公民を習っていない時期なので…。
ましてや、小学生(私立中学受験生)に教えるのは難しい。
さらに、北山文化、東山文化も、公家と武家の文化の融合文化、と言われても想像できない子供が多いですし。
北山文化の代表文化である「能楽」を体験してみると、実感できるけれど、それには、平安時代の「源氏物語」や、鎌倉時代の「平家物語」を読んでないと、理解できないし。
ということで、小中学生に教えるときには、色々な言葉を考えて教えます。
室町時代って、とーっても面白い時代ですが、その面白さを生徒さんに伝えるのはなかなか難しいものです。
大学時代に能楽部に入っていたし、出産するまでは能楽に色々とご縁があったので、2ヶ月に一回は能楽鑑賞してたのですが、出産してからは行けてませんでした。
ひさびさに鑑賞すると、忘れていた当時の感情や認識が思い出されました。
高校までは、「歴史」や「古典」、文学は、「テストで点数を取るために頭で理解して覚えるもの」だった私。今でも、それが一番好きですが
でも、能楽部に入って、その考えでは、能楽は楽しめないと気がつきました。
長い時代を生き抜いてきた能楽。そこには、当時の人の生き様や価値観がぎゅっと詰まっていました。
それを、まだ大きな挫折を知らない、努力することしか知らない大学時代の私は理解ができませんでした。
二年くらいしてやっと、「頭で考えるもの」でなく「心で感じ取るもの」だと気がつきました。
心で感じ取ったあとだと、「考えること」も「用語を覚える」こともできました。私の場合は、ですが…。
能楽に限らず、芸術や文化、というのは、感じ取れなければ覚えられないんです。
その行為は、方法は教えられるものではありません。
とにかく、その世界に触れ続けることで成し遂げられます。
生徒さんに文学史、文化史を教えるときに、「感じて」もらいたいのですが、政治史などとは頭の使い方が違うので、なかなか生徒さんに受け入れてもらえません。
でも、あきらめずに努力し続けたいな、と最近は思っています。
実際に教壇に立つかはわからないですが、マンガ、というツールで、考える歴史、感じる歴史の双方の大切さ、を伝えたいです。
なかなか更新できず,すみません。
この前,名古屋市博物館さんで開催されている「中国王朝の至宝」に行ってきました。
古代中国の青銅器や占いで使った亀の甲羅,秦の始皇帝の兵馬俑坑の兵士俑などが展示され,見どころ満載でした。
教科書に掲載されている内容のものを実際に見ることができるのは,良いですね♪
社会科や理科の勉強って,教科書で習ったことを実際に体験できる機会が多い気がします。
博物館や科学館などで,教科書に書いてあるものを実際に見たり,体験したりすることで,
「言葉として知る」だけでなく「身体でも知る」ことができ,より理解が深まります。
勉強ができるようになるには,こういう実体験も大切なのかな?と思います。
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現在、何回かに分けて、「社会」という科目の教育について語りたいと思います。
今回は第二回です。
注意:これは私個人の意見なので、絶対の意見ではありません。「あんたはおかしい!」と言われても、私にはどうすることもできません。ただの参考として気軽にご覧いただけるとうれしいです。
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第2回 歴史の勉強はどのような力を育てるか?
私は第一回で、社会とは単純な暗記モノではなく、
「抽象⇔具体」を考える力を育て、未来を作っていく力をつくっていく教科だと思う、
というお話をしました。
そこで、今回からは社会の分野別に具体的なお話をしていきたいと思います。
今回は歴史です。
歴史は、
具体的な事項を理解し、
そこから得られる抽象的な考えを得るもの、
と認識していると、前回お話しましたが、それはどのようなことでしょうか?
たとえば、
「徳川幕府は士農工商と身分を明確に分け、また親藩・譜代大名・外様大名と大名を分けて・・」
ということを学んだとします。
①そのときに、「徳川幕府」「士農工商」「親藩・譜代大名・外様大名と大名」
という言葉をただ単に暗記するのを単純暗記第一弾です。
②そして、「徳川幕府がやったこと」と認識し
、「士農工商」「親藩・譜代大名・外様大名と大名」という言葉を覚えるのが、単純暗記第二弾です。
ーーーーここまでが、「社会が苦手な人が考える暗記モノの社会」です。
③そして、ある程度社会で点数がとれる人は、
「士農工商とは、武士・農民・職人・商人と身分を分けたもので、厳しい身分制度だった」、
「親藩とは、徳川幕府に血筋として最も近いところで、徳川幕府の将軍に跡継ぎがいなければ、親藩から次期将軍を出す&親藩は水戸(茨城)、尾張(愛知)、紀伊(和歌山)である。そして、譜代は・・。」というように、
用語に関する意味は理解し、それを徳川幕府がやったこと、と認識できるようになっています。
ーーーこれが、「理解が必要だと思う社会」です。
しかし、ただ「点数をとるためだけに理解する」と思いこんでいる人々や、
自分たちは無意識に理解しているので簡単に用語を覚えられる人も多く、
社会で成績が良い人でも「社会は暗記科目」と認識している人も多いのも現状です。
他教科の先生や、社会が得意だから社会の先生になった人の中で、
「社会を暗記科目」と認識する人は、そういうことが原因にあるかもしれません。
④そして、最後に、用語の理解・用語の識別もできていて、
「ん?なんで身分制度や地方制度をこんなに徳川幕府はきびしくする必要があるの?」
という疑問が起こったら、
そこが「具体⇒抽象」の考えかたの芽生えです。
ーーーその疑問は、教科書やテキストなどを読んでいくと、おのずとわかります。
わからないときには、信頼できる先生に聞くことでわかることもあります。(なので、このような質問をする生徒は大いに褒めるようにしています。ただ、先生の中では「こんなのはテストには出ない!」と言って、切り捨てる先生もいるようで・・・、それに関しては、私は残念な気持ちがします。)
今回なら、
「戦国時代のような乱世を二度とおこさせないため。
乱世は人々の命を多く奪い、人々の精神や文化なども荒廃させる。
また外国が自国に付け入る隙をあたえるきっかけとなってしまう。
乱世は後継者争いがきっかけであることが多く、
また、後継者の順位づけや、上司・部下の身分がはっきりしていないから長く乱れが続くのであるから、
後継者・部下(大名)の制度ははっきりさせておく必要がある」
というのが、答えの1つの例です。(生徒の学力・年齢に合わせて、噛み砕いて話します)
⑤そして、最後に、それを未来に活かすのにはどうするのか?というと、
今回なら
「他人に文句を言われようが、不満があろうが、
上司・部下の制度ははっきりさせなければいけないし、
後継者も、当時の感情だけで決めてはならない」
ということを念頭に置いて行動する、ということが1つの例です。
生徒さんにとって身近なものだと、
自分が部活のキャプテン(部長)になったときに、下級生と仲良くするのは良いことだが、仕事(役割)はしっかり分けておいたり、時期部長を自分にとって心地が良い人というだけで決めていたら、後々、その下級生同士でごたごたが起るかかもしれない・・、考えて行動をするなど。
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<まとめ>
抽象的な内容まで(この記事で言うと④まで)を
まとめて教えるのが先生の役割だ私は思います。
また、抽象的な内容を元に、授業の話を筋立てを作っていくと、
スムーズな授業が出来、生徒たちも先生が何を伝えたいのかが、わかると思います。
ただ、用語をおぼえなければテストで点数はとれないので、
あくまで、具体例を説明するのを中心にして抽象的なことを念頭において授業を展開するのも必要です。
テストで点数とれなければ,勉強する気も失せてしまうので・・。
また未来&現在の状況を打破することについては授業内で話すのは時々で良いとは思いますが、
ニュースなどで似たようなケースがあれば、過去のケースを観てどうすればいいか、
の1つの案を話すことで、
「過去を学ぶことは未来をつくること」と認識してくれる生徒が1人でも増える可能性はあります。
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第二回は以上です。
注意:これは私個人の意見なので、絶対の意見ではありません。
「あんたはおかしい!」と言われても、私にはどうすることもできません。
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第一回 社会という科目の教育 プロローグ
よく社会は、「暗記もの」だと思い、軽視する人がいます。
私は、そのような人や意見と10年以上戦ってきて、
教育界を離れても,ずっと戦っていきたいと思っています。
たしかに、社会は用語を暗記しなければいけないものではありますが、
そこには「理解」が必要です。
また、社会を教える先生として、
ただの暗記ものとしての用語の羅列をするだけで授業を終わらせたり、
ただ歴史の動きだけを説明をするのは、
社会の先生としての役割を半分ぐらいしか果たしていない、
と私は思っています。
しかし,時間がなく、そのようなことをしてしまったときは、
すごく恥じて、努力して改善しようとしています。(人それぞれの考えはあるので、私は私ということで)
また、逆に
「教科書は読めばわかるから、教科書に載っていないことを中心に教えるのが良いこと」とも私は思いません。
なぜなら、
教科書に載っている基本的な内容も理解するのは難しいですし、
わかった気になっていても深く考えたら、とても難しいのです。
先生自身は社会が得意な人が多いので,「教科書の内容は簡単」と思いがちですが,
目の前にいる生徒さんは全員社会が得意なわけではありません。
なので,まずは教科書の説明を中心にすべきで、時間があまったら細かい豆知識を教えるべきだと。
私は、
歴史・地理は具体的な事項を理解し、
そこから得られる抽象的な考えを得るもの、
逆に公民は、抽象的なことを習い、
そこから今まで歴史などで習ってきた具体例にあてはめて考えるもの、
というものだと認識しています。
つまり
「具体⇔抽象」を繰り返す力を育てるのが
社会という科目。
「過去の事例を学び⇒抽象的な未来を考え⇒その未来を実行するために具体例を考え実行する」
という力を学ばせるのは、「社会」に他ならないと誇りにさえ思っています。
最近の日本の不調は、教育の軽視、とくに「社会」をないがしろにしてきた結果かも・・と思っております。
被害を受けている子どもたち&成長した若者には責任はないですが、
これ以上、日本の力が弱まらないように、「社会」教育にも力を入れていけたらな・・と。
これは難しいとは思うのですが、すこしでもそれに私なりの形で貢献できたらな、と思い、
日々努力していきたいです。
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今回は社会の先生ならではの質問について。
社会を教えていると生徒さんに、
「先生は,歴史人物で誰が好き?」
と聞かれることがあります。
私はその質問を受けると、気をつけて話すようにしています。
理由は2つあります。
1つ目は、
好きな歴史人物はいることはいるが、
深く掘り下げてまで知っている人物を
小学生・中学生では知らないだろうな、と思われる人物だったり、
教科書に載っていてもマニア受けの人物であったり、誤解される恐れがある人物であるため。
2つ目は、その生徒がなぜそのような質問するのか、という意図を読む必要があるからです。
私の好きな歴史人物は、
日本人なら藤原不比等と吉田松陰先生、
世界史をあわせると1番好きな歴史人物は
ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)です。
(左のちびキャラは,自分で描いた,ナポレオン1世の戴冠式の服のイラスト)
吉田松陰先生は入試でもよく出される人物ですが、子供たちにはちょっと渋いかもしれません。
私は吉田松陰先生や「奇跡の人」のサリバン先生のように、
平等に接しながらその子(その国)の将来を見据えた教育をしたい!というのが目標なので
、吉田松陰先生が大好きなのです。
松陰先生に会いたいがために、遠く山口の松下村塾まで行ったことも・・。
藤原不比等は、年表には載っている人物(大化の改新をおこした中臣鎌足の息子)ですが、
中学・高校入試ではほとんど出てこない人物です。
この方は、飛鳥時代末期に、天皇に神聖をもたせ、
今まで続く天皇家と日本の在り方の基礎をつくった人物です。
「古事記」「日本書紀」も不比等の影響が多くあります。
「古事記」「日本書紀」を読んで、暗黒時代である2世紀の日本を想像するのが好きなために、
その裏に潜んでいる(歴史を意図的に書き換えている)不比等に興味を持ちました。
しかし、天皇は神だ!として第二次世界大戦で自害をして死んだ日本人たちの悲しい歴史があるために、
不比等さんを好きというのは戦争賛成派だととられがちで、なかなか言うことはできません。
(私はバリバリの平和主義です。)
不比等さんが好きな理由は、さきほどの件もありますが、
あくまで自分は天皇の補佐で・・という現実を見据えたやり方をしたところや、
なぞの出自(父の鎌足の子孫がなぞらしいです)から大臣にまで上り詰めたのは実力があってのことだからです。
ナポレオンは中学によっては習いますが、そこまで授業で力を入れて教えられない人物です。
しかも、ナポレオンというと戦争の英雄や独裁者というイメージがつきまとって、
やっぱり戦争賛成派だと思われる恐れがあるために、よけいに言いづらい。
ナポレオンが好きな理由は、フランス革命を上手にまとめ、現在のフランスの基礎をつくったところです。
私は「自由」「平等」の精神が大好きですので、
それをちゃんと社会機能として実現させたナポレオンには敬意を示しています。
(現在のフランス憲法もナポレオン憲法が元になっていますし、
ルーヴル美術館を開設したのもナポレオンですし、大学まで続く教育制度をつくったのもナポレオン。
日本はフランス式教育制度なので、おもいっきり日本はナポレオンの影響を受けていますが、
なかなかそういうことは世に知られていないのが現状です。)
そのため、生徒には、この3人について話しても、「は?」という顔をされる恐れがあります。
また、なぜ生徒はそのような質問(先生は誰が好き?)としたかというと、
歴史好きな子なら先生とその人物について語り合いあいから、
そうでなければ、その好きな人物から私(先生)がどういう性格なのか?を考えたいからです。
歴史が嫌いな生徒なら、
他の先生はこの人物が好きだったけれどこの先生はどうなのだろう?という先生に対する興味です。
そこで、私は、
「歴史を習った人物なら誰でも知っていて、かつ、インパクトがある人物。」
を言うようにしています。
そうすれば、私がどういう人物かもわかるし、歴史好きな子とも語りあえます。
その場の状況に応じて、「徳川家康」か「源頼朝」と言うようにしています。
もちろん好きな歴史人物であるのは確かなので、嘘ではないです。
近代戦争の人ではないので、戦争賛美者ともとられる恐れも薄いし。
ちなみに理由は
「頼朝・・幕府の基礎をつくったのから。」
「家康・・長く続く平和を築いたから」です。
誰もが、天皇家・貴族の世界が1番だと思っていた時代に、
武士が政治をする!という幕府制度をつくった
頼朝さんを私はとても尊敬しています。
上にこびず、権力をにぎるというのはすごく好き!
家康さんも同じ意見で、あの戦国の世を二度とつくるのか!
と研究に研究を重ねてがんばった結果があの江戸幕府なのです。
戦争をしないためにどうすればいいのか?というのを考えた方です。
それは、身分の差別化をはかるという暗い歴史にもなりますが、
1つの戦争をなくすにはどうすればいいか?を私に教えてくれる人物ですので、尊敬しています。
頼朝も家康も愛知生まれだしね♪
(家康は岡崎で有名ですが、頼朝も熱田神宮ちかくで誕生しています。←一説ですが・・。)
この頼朝・家康のおかげで、
源平の合戦好きや戦国好きの子とは,話が,かなり盛り上がります
(やはり、歴史好きの子は、その2つのどちらに興味がある子が多いので。)。
だいたいは、義経&弁慶好きか、信長好きが多いですが・・。
自分の好きな人物を語り合いたいのなら、
同年代の友達や仲間にすべきであって、
子供たちに対しては、その子がその歴史人物の名を出さない限りは、
ある程度は自分の好きな歴史人物を出しながら、
会話が弾むお話をしてあげるとよいかな~とは思います。
(もちろんあくまでケースバイケースですが・・。)
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今回は、社会科のことに関するお話です。
社会科は、入試では時事問題が出ることが多いです。
毎年、社会科の先生は、今年はどういうことが出るのかを予想して
入試前に時事問題対策をされることだと思います。
ただ、時事問題と言っても、ニュースそのものが出る場合もありますが、
大概は、ニュースから社会科の内容に関連するものを出すことが多いので、
万が一ニュースそのものを知らなくても、予想して解くことも可能です。
なので、生徒さんは、、
普段は社会の勉強をして、ニュースは、新聞の1面などをご覧頂くだけでもよいかと思います。
先生は新聞をしっかり読み、秋ごろに出される時事問題用の参考書を読んで、
自分なりに生徒にわかりやすく説明する形だけでも良いかと・・。
首相や大統領の入れ替え、サミット、オリンピック、日本人のノーベル賞受賞、があった年は、
それに関する内容が出されることがあります。
ということで簡単な予想問題を羅列しておきます。
こちらは,「今年の予想」ではなく,「毎年の注意点」として書いていますので
ご了承おねがいいたします。
【オリンピック】オリンピックが開催された年度によく出題される
・今回のオリンピック開催地および次期オリンピック開催予定地(冬季・夏季とも)
・オリンピックでいろいろな国が出てくるので、単純に世界地図から国名を聞くもの
・今回のオリンピック開催地の都市(国)に関する歴史・地理(地形・貿易)
・日本が過去に開いたオリンピックの開催都市、その都市に関連する地理
【サミット】日本が開催国だった年度によく出題される
・G8(サミット参加国)の国をすべて聞く(&地図から場所を選ぶ)
・今回のサミットの開催場所(日本のときは都市まで)
・サミットの議題に関する問題(地球温暖化についてなど)
・G8の各首脳(大統領・首相など)
【ノーベル賞】日本人がノーベル賞を受賞した年度によく出題される
・今回受賞した人物の名前および賞の名前(物理学賞・化学賞など)
・過去に日本人でノーベル賞に受賞した人物の名前と賞
・ノーベル賞の授賞式場所(国)を地図から選ぶ
【首相・大統領】毎年出されことが多い
・現在の日本の内閣総理大臣のフルネームの名前と所属政党
・新しく就任した首相(内閣総理大臣・大統領などのフルネームの名前と所属政党
・新しく就任した首相(内閣総理大臣・大統領など)の国に関連する歴史・地理
よくでるタイプの問題としては以上です。
ただ、あくまでご参考までにしていただけたら幸いです。
実際に通っている塾や家庭教師さんの対策をしっかり聞いてがんばってください。
今回は,社会の先生をしていくうえで,避けられない課題について。
その課題とは「戦争」について,どのように授業で説明するか,ということ。
いまでも世界各地で戦争はなくなっていません。
多くの人が戦争はいけないものだとは心の底ではわかっているのです。
しかし、それでも戦争は起こってしまいます。
心の底で戦争はいけないことだとわかっているからこそ、戦争を始めてしまった後で、
戦争の良いところを強調する指導者も出てくるのだと思います。
いかにして戦争をなくすか、それこそ神が人間に課した究極の課題かもしれませんね・・。
※私は神の存在を信じているわけではありません。
社会科の授業で
日清戦争・世界大戦からイラク戦争を教える際には、
教師は細心の注意を払って授業をしなければいけないのが現状です。
たとえば、日露戦争のときの日本海海戦について熱く語っただけで、戦争賛美者と勘違いされて
保護者の方からクレームがきたりします。
逆にクレームがこわくてあたりさわりない形で授業をするとすごく薄っぺらい授業になる。
この時代の授業がつまんない!と言ってまじめに戦争について考えない生徒が多くなったり・・。
そのために私は、日清戦争の授業をする前に、
「戦争はいけないことだよね。
でも今でも戦争はなくなってないんだ。
みんな戦争はいけないとわかっているにもかかわらずだよ!
じゃあ、どうすれば戦争がなくなるのかを、これからの歴史の勉強で考えてみない?
これからみんなが習う単元は約100年間は戦争ばかりの戦争の歴史なんだ。
戦争がおこった理由や、戦争の状況を詳しくしれば、
そこから戦争をなくす方法がみつかるかもよ?」
と言うようにしています。
それで、いつも、
「戦争がおこる前の各国の状況と背景
→戦争がおこるきっかけ
→戦争の経過(トップと民衆のそれぞれの視点から)
→終戦後の結果&そのあとの状況 」
という形で話し、ところどころで、こうすれば次の戦争は防げたのでは?とよくお話をします。
その結果,多くの生徒さんと保護者の方に、
「戦争については詳しいけど平和主義者の先生」と評価していただけたことも。
戦争を悪いことだと認識するだけでなく、絶対に起こさないようにする!
そういう生徒を育てていきたいです。
でもなかなか難しいですが・・・。
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