社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

元社会科塾講師が勉強方法や社会科について
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歴史模擬授業も展開中♪

歴史模擬授業(第1~4回の内容の確認テスト)

2009年06月30日 15時22分38秒 | 確認テストツール

歴史模擬授業の確認テストバージョンです。

一問一答式で、どれだけ覚えているかを確認するツールとしてお使いいただけると嬉しいです。

答えは、コメント欄にあります。解き方のポイントも載せてあります。)

1問10点で、100点満点。漢字で習ったものをひらがな・カタカナで書くのは×。

目標80点。合格最低点70点。

丸付けをしたあとで、間違っていたところは覚え直しして、さらにもう一度間違えたところを解きなおし、すべてが正解できるまでがんばりましょう。

<第一回確認テスト 人類~文明・古代中国>

1:400万年以上まえにアフリカで出現されたと言われている世界最古の人類名を答えよ。

2:5~3万年前に活動したと言われている、現代人の直接の子孫だと言われている人類名を答えよ。

3:チグリス・ユーフラテス川流域でおこった文明の名前を答えよ。

4:3の文明で使用されていた文字は何か答えよ。

5:エジプト文明は何川の流域でおこった文明か。川の名前を答えよ。

6:中国文明で使用されていた文字は何か答えよ。

7:中国文明の時代の紀元前1600年ごろ黄河流域におこった王朝名を答えよ。(ひらがな不可)

8:孔子によって説かれた、人間として行う道徳や政治の道を説いた教えを何というか。

9:紀元前221年に中国を統一した王朝名を答えよ。

10:9の始皇帝が、北方の遊牧民族の侵入を防ぐために築いた(補強した)ものは何か。

以上です。漢字で習ったものは必ず漢字で書きましょう。

答えはコメント欄にあります。


中学から英語を習う目的を考える

2009年06月23日 13時17分33秒 | 教育について考える

昨日は、300以上のアクセスがあり、gooブログランキング内にも入ることができました。ありがとうございます!ひとえに皆様のおかげです。 

これからもがんばっていきたいと思います。

 

今日は、とある出来事で、ちょっと思ったことです。

先日、デパートにショッピングに行ってエレベーターに乗ったときに、エレベーターで4人組の外国人(おそらくアメリカかイギリスかオーストラリア人)が乗ってきました。

エレベーター内で彼らは終始英語で話していていたのですが、降りるときに、「開」のボタンを押し続けていた私に対して、小さい声のカタコトで「ありがとう」と外国人の1人が言ってくれました。

日常の何でもないことですが、私はうれしかったです。

嬉しかったの理由は2つあります。

ひとつは、あたりまえだと思ってやっていたことに対して感謝の念を伝えてくれたこと。今まででも、開ボタンを押していると、わざわざお辞儀をしてくれるお方やありがとうと言ってくれる人はいて、やはりこれは心地よいですよね。私もできるかぎりそのように感謝の念を述べるように心がけています。

もう一つは、英語の「Thank you」でなく、わざわざ日本語で「ありがとう」と言ってくれた点。

サンキューでも通じるのに、日本語を使うのは、その方が日本に歩み寄ろうという姿勢があるからだと。

 

私は英語を家庭教師として教えることはありますが、もっぱら文法&リーデイング(英文訳&内容理解)が中心です。英会話はできません

また、「英語の先生だから英語話せて当然だよね?」という風に見られるのがすごくコンプレックスで、

英語圏の外国人に対して英語を一言もしゃべらないことが多いです。

もし、少しでも英語を話せると思われたら、さらに英語でその外国人に話されると怖い・・という逃げの気持ちがあって・・。

逆に、フランスやベトナムに旅行に行った時には、少しでも現地語を話そうと思って努力して、フランスではお店の人に気に入られ、旅行中に毎日行っていたスーパーの人に4日目にクーポン券をもらえましたし、その人もカタコトで日本語を話してくれました。「ありがとう。そして、これあげる。」と。

逃げた状態だと何も始まらないです。

カタコトでもその人の言葉で話しかければ、気持ちが良いですよね。

英語で突っ込まれると怖いからと言って英語を話さないのは

自分の保身のことばかりで相手のことを考えてはいません。

それは教師として恥ずべき姿勢だな・・と改めて感じました

自分が英会話が出来ないのを恥じないで、今から少しでも相手のことを愛する(恋愛という意味でなく人類愛という意味)ことに努力したら、少しでも英語で話す勇気が持てるかな?と思います。

英会話教室に行くにも、そのような姿勢がなければ向上できない気がします。

ただ、私は英会話が出来ないから日本の英語の授業がだめだとは思っていません。

私は好きでした。文法などは今でも楽しく勉強しています。

英会話ができないのを学校のせいにはしないで、自分が「英会話教室」などの塾に通う気がなかったのが原因だと思いますし、英会話の素質があまりないせいだとも思います。日本語でも、慣れないと、とっさに適切な言葉がでないタイプだったので・・。

 

ちなみに、補足ですが

、学校で習う英語に対する一方的なイメージが世間一般にあるようで、そういう風に言われがちです。

 

本来は、中学から始める英語は、

「しゃべること」が目的で設定された教科ではなく

「他の言語を通して他人を理解する」のが目的で設定されていると思います。

 

自分たちがあたりまえだと思っていた文法法則が、

他の言語では違うということを理解し、それを受け入れる姿勢をつくることで、

ひたすら自分の成長を目標に行動してきた小学生時代から、

他人を理解し受け入れる人間関係を育てる中学生時代に英語を習い始めるのはそこにあったのです。

 

 

もし、英会話中心だったら主要五教科ではなく、実技4教科に入れるべきという意見もあります。

英会話は、考えるというよりは、訓練で成り立つものです。

 

だれでも日本語の会話はできるけど勉強ができるわけではないのと一緒です。

だから、もし中学の勉強だけで英会話まで出来るように日本の中等教育界でしたいなら、

主要5教科の「英語」はそのままにして、

新たに実技4教科に「英会話」を加えて実技5教科にしたりするのも一つの手だと思います。

 

ただ、もし本気で「英会話」ができるようにしたいなら、

土曜授業を復活させるとか、入試はどうするのか・・いろいろ大変だとは思いますが・・。

また2011年に完全に始まる小学校の英語教育もどうようになるのかが、

英会話のための英語なのか、中学の英語教育のための導入英語なのかのどちらをとっているのか、

その目的をしっかり考えてカリキュラムが作られているのかが、

心配がありますが、どのようになるのかを楽しみにはしています。

 

 

 


後述

2009年06月22日 19時11分29秒 | 歴史☆模擬授業
先ほどの歴史模擬授業で、戦争なくすかどうかの話題についてですが、私は戦争反対者ですが、秦のやり方に賛同しているわけではありません。焚書・抗儒などの反対者を弾圧・惨殺は許し難いことです。
もし、誤解される方がいらっしゃるかと思いまして、書かせていただきました。

歴史模擬授業(第五回 中国古代王朝)

2009年06月22日 16時45分59秒 | 歴史☆模擬授業
今回は歴史模擬授業です。 模擬授業5回目です。

自分がよくツールの使い方を把握していないせいか、1つの記事に1つ画像しかアップできないので、1つの画像ごとに説明できる分だけアップという形にしています。すみません。

「歴史模擬授業」という記事を1か月に数回更新していきたいと思います。

これは実際の授業形式を文字であらわしていこうというものです。

 劇の台本みたいな感じになると思います。 定期的に内要がまとまったら、「しゃかしゃか★ぶりっじ」にて改定してアップする予定です。

読むときに、 →先生、 →生徒その1(ひなちゃん)、 →生徒その2(はむちゃん)、→生徒その3(ねこちゃん) だとだと思って読んでください。

(みんな、びっくりするぐらいいい子ですが、そこはご勘弁を・・)

また、設定は、私立中学入試をひかえた小5の授業(塾)だと思ってください。

 それでは始めます

 

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キンコーンカンコーン

「こんにちわ。では始めるわね。

さて、先週は古代4大文明を習ったけど、四つの文明の名前って何だったけ?」

「ぼく覚えたよ。メソポタミア文明とエジプト文明とインダス文明と中国文明!」

「せいかーい!しっかり家で覚えてきたね!では、中国文明で誕生した文字は?」

「うーんと、甲骨文字だっけ?」

「正解!調子いいね~。では、中国文明で誕生していた王朝名は?」

「え・・?おうちょうめい?」

「うん。王様が中心となって政治をしている国家を王朝っていうのね。その王朝の名前あったじゃない、難しい漢字1文字で。」

「あ!殷(いん)!」

「そうそう!殷だよね。殷は400年くらいまで続いたんだけど、長く続くと限界がくるのよね。」

「限界?どういうこと?」

「たとえば、1代目は苦労して国をつくったから人をまとめる力があったと思うの。しかし、でも長く続くと、たまたま王様の子供だったから王様になったりする人もあらわれたりするの。その人がすごく横暴だったり、逆に優柔不断で何にも決められなかったら、まわりの人々も不満をもつじゃない?すこしぐらいの不満ぐらいならいいけれど、ほとんどの民衆は食べるものもままならない状況なのに、王様は食べ放題で遊んでばかりで民衆の自分たちから食べモノだけ取って行って何も助けてくれないってことになったら、許せなくない?」

「許せない!」

「その王様を倒したくなる!」

「それで実際に、殷の王様が30代目のときに、周の王様(武王)が殷という王朝を倒して、殷がまとめていた華北(中国北部)を統一したの。」

 「ん?華北?中国じゃなくて?」

 「良いところに気がついたね。そうなのよ。今の中国の地域全部を殷も周も支配していたんじゃなくて、一部のところを広くまとめていただけで、多くのほかの大小さまざまの王国が存在していたのよ。細かいところはまた高校で習うので待ってててね」

 「はい!」

「殷がいろいろと地盤を作っていてくれてたから、周はそれを利用しつつさらに発展させて政治をやっていったの。殷では占いによる政治をしていたのはやめて、周では人間が論理的に考えて政治をするようになったのね。細かいところは違うんだけど、ある程度は今と同じかな?しかし、800年ぐらい続いた周だけれどついに終わりがきます。周が滅亡するころには、多くの王国ができて、お互い領地争いをするようになっていて戦争状態になっていたの。周が滅亡したあとに、周にかわる統一王朝がなかなかできなくて、ずっと戦争が続いたの。」

「なんで戦争がつづいちゃったの?」

「自分が周にかわる統一王朝にふさわしい!と思ってみんなが自己主張するから、戦うことになるの。どこよりも強い王国があれば、すぐにでも戦争はおわっちゃうんだけど、みんな同じぐらいのレベルだったようで、なかなか勝ち負けが決まらなくてね。勝っても次に負けちゃうとか・・。」

「へー。そうなんだ。」

「戦争が長く続いた時代を、春秋・戦国時代というので覚えてね。春秋・戦国時代は400年ほど続いたんだけど、戦争が長く続くと、人は死んでしまうし、田んぼや畑を耕す人も戦争に行くから人手がたりなくなって農作物が育たなかったり・・つらいことも多かったのよ。逆に、戦争をするとより強力な武器をつくったりするので、青銅器から鉄中心の生活になって、農作業の工具にも鉄が使えるようになったからより深く長く土を耕せて、農業自体は発展したのよ。しかし、やはり戦争はつらくてやめたい!と思うようになったの。」

「戦争をなくすってのは難しいものね。今でもそうだもの。」

「そうなのよね。しかし、戦争を無くすためだけの方法はあるんだ。」

「え?」

「たとえば、ここでひなちゃん・ハムくん・猫ちゃんの3人がケンカしだしたら、先生はどうすると思う?」

「ケンカはやめさい!って怒ると思います。それで、一気にシーンとなる?」

「そうだよね。でも先生じゃなくて、友達がやめろ!って言ってきたら簡単にやめる?」

「友達だと、自分がさらに怒って友達までケンカにまきこんじゃうかも・・」

「あ!そうか!ケンカは戦争の小さいバージョン。つまり、この人には従わなきゃ!という怖い人に、ケンカ(戦争)をやめろ!と命令されたら、ケンカ(戦争)はおわるのね。」

「そういうこと!上の人に従いましょう・そして上に立つ人は人の上に立つのにふさわしい人物になりましょう、という考えをまとめたものが誕生するのです。それが儒教という考え方。その儒教を考えたのが孔子という人です。」

「へー、すごい人だね。」

「孔子がまとめた本に『論語』というものがあるんだけど、中学2年の国語や高校の漢文で習う人が多いので、楽しみにしていてね。」

「国語とリンクしているとは・・。歴史で習ったものを読むのも面白そう!」

「お!いいこと言うね!もしよかったら、いろいろ小中学生向けの本として売っているものも多いから自分で読んでみてね。」

「それで400年以上続いた戦国時代がついにおわりがきます。」

「とっても強い人が表れたのね。」

「そうそう!それが、秦という王国。秦は、紀元前221年のときに中国を統一します。そのときに、王様と名乗ると、いままで戦争をしていたほかの王様と同じ位になってしますから、おれは他の王をまとめる1番強い王だぞ!ということを占めるために、「皇帝」という位につきます。中国で一番最初に皇帝になったので、秦の始皇帝と言われています。」

「始皇帝っていう名前じゃないんだ。」

「本当は政(せい)という名前なんだけど、歴史の勉強では始皇帝という名だけを覚えておいてくれればよいですよ。」

「秦は二度と戦争状態に戻らないように、かなり厳しい政策をします。逆らうものはすべて弾圧!ということで。」

「こわーい。やなやつ」

「でも、人々の自由を許して戦争を取るか、人々に我慢をさせても平和をとるか?という究極の選択で、秦の始皇帝は平和を取ったんだね。ちょっとやりすぎだとは思うけど・・。反対意見を聞くことで、さらに良い政治ができる気もするけれど。」

「ねこちゃんはすごい良いことに気がついたね。秦の始皇帝は、「自由」より「平和」を取ったんだよね。また、戦争はお互いの意見の違いとか、ちょっとしたすれ違いなどで起こることもあるので、すれ違いをなくすためにもいろいろなことを1つにまとめるつまり統一した方が良いとも彼は思ったのです。そこで、目盛りを統一します。みんな秦の部下になったのに、国(地域)ごとに目盛りが違うと、不公平が生じるよね。たとえば、10キロの米を差し出せといわれても、場所によって10キロの単位が違っていたら、多いところと少ないところがでるでしょ。そこで、ます・はかりなどの重さ・長さの単位を統一したり、また文字・貨幣なども統一します。文字を統一しちゃえば、誰でも読めるでしょ。」

「それまでは国ごとに違ってたんだ・・。そっちの方がびっくりしたかも・・。秦の始皇帝さんは、場所の統一だけでなく、いろんなことの統一をしたんだね。」

「キングオブ統一 さんだ(笑)」

「そうやって、1つでくくっちゃうのも良い考えだよ~。あと、他の地域の人(北方の遊牧民族)が侵入してきて戦うのも防ぐために、万里の長城という城壁もきれいに作り直して長くのばします。お城と言っても住むためのお城ではなくて、見張りをする場所というお城ね。万里の里は、中国で使われた長さの単位で、万里とはかなり長いです。」

「ただ、あまりに急激に厳しくやりすぎちゃったから、みんな始皇帝が生きている間は我慢していたんだけど、彼が死んじゃったら大反乱をおこして、秦は滅んでしまうのよ。」

「いくら平和にしようと頑張っても、やりすぎは禁物なのね。」

「そのあとで、秦のかわりに中国統一したのが、漢という帝国です。秦からは、みんな皇帝という位につくからね。漢は、秦がまとめてくれたことを元にして、上手に国をまとめていきます。そのために発展していって、ついに他の地域まで漢の支配下に置いていきます。朝鮮半島やベトナムの方まで領土を拡大したそうよ。また、大きな国になった漢と同時期に、ヨーロッパのようでも、大きな国が誕生していたの。それがローマ帝国。その2つの大きな国同士は交流をするようになったの。その交流する道の1つをシルクロード(絹の道)と言います。何で、シルクの道かというと、当時の漢はシルク用品をローマに多く輸出していて、それをローマがかなり気にいっていたそうよ。逆に、ローマからはワインの原料であるぶどうが中国に届けられたりも。また、ローマ・中国に行く間の地域からも色々伝わって、その1つにインドで誕生した仏教も漢に伝わってきたのです。」

「え?!仏教って中国で誕生したんじゃなかったんだ・・。」

「うん、よく勘違いされちだけどインドだよ。日本には、中国から朝鮮半島にそして朝鮮半島から日本に仏教は伝わったし、中国が仏教についてよく研究していたから、日本は中国をお手本にがんばったから、そう思われがちなんだろうね。」

「あと、漢では、甲骨文字をベースとしてある字が誕生します。」

「漢の字・・、ん?漢字」

「正解!漢字です。あと、それまでは竹に文字を書いていたんだけど、漢では紙も発明されたの。」

「へー、今の元になっているものがたくさん漢で誕生したり発展したんだ。」

「うん!そういうこと。それでは今日はここでおしまい。ここでは、細かいことまで説明したんだけど、それは歴史の考え方を教えたかったのがほとんです。テストで覚えるのは、王朝名の名前と順番・そしてそれぞれの王朝名の特徴だけで良いわよ。」

「でも面白かった~。戦争のなくし方なども知ることができたし。」

「それはよかったわ~。では、今度は日本の歴史に移りますね~。それではおわります。」

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キンコーンカンコーン

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オワリ。

 以上です。わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。不快な気持ちになった方は申し訳ありません。

 

 

 

 

 

 

 


歴史模擬授業(第四回 古代四大文明②)

2009年06月17日 15時42分45秒 | 歴史☆模擬授業
今回はかなり久々の歴史模擬授業です。 模擬授業4回目の続きです。

最初の導入(文明とは何か?)のあとに、間が空いてしまいすみませんでした。

自分がよくツールの使い方を把握していないせいか、1つの記事に1つ画像しかアップできないので、1つの画像ごとに説明できる分だけアップという形にしています。すみません。

「歴史模擬授業」という記事を1か月に数回更新していきたいと思います。

これは実際の授業形式を文字であらわしていこうというものです。

 劇の台本みたいな感じになると思います。 定期的に内要がまとまったら、「しゃかしゃか★ぶりっじ」にて改定してアップする予定です。

読むときに、 →先生、 →生徒その1(ひなちゃん)、 →生徒その2(はむちゃん)、→生徒その3(ねこちゃん) だとだと思って読んでください。

(みんな、びっくりするぐらいいい子ですが、そこはご勘弁を・・)

また、設定は、私立中学入試をひかえた小5の授業(塾)だと思ってください。

 それでは始めます

 

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キンコーンカンコーン

「では、この前の文明の続きを始めるわね。この前は、文明とは何か?ということをやったけれど、今日は代表的な4つの大きな文明を見て行くわね。

ちなみに、文明が生まれた場所は、どういう共通点があったんだっけ?」

「大きな川です!」

「そうだったね。大きな川があれば、農業ができて、そこにみんな住むよね。そうしていくうちに、支配者と支配される人が生まれて、国家という1つのまとまりができたね。国家ができるに従って、どんなものが生まれたっけ?」

「大きな建物(建築物)とか文字だったよね。王様(支配者)の命令で多くの人が動くから大きな建物ができるもん。」

「そうそう。ではそれをふまえて、文明を勉強するときに、その文明がその川の近くで誕生したのか、そして有名な建物や文字は何なのか?を見ていこうね。」

「はーい。」

「上の表の地図を見ながら場所も確認していきましょうね。」

「紀元前3000年ごろに、誕生したのは、メソポタミア文明とエジプト文明です。まずメソポタミア文明から見ていくね。

メソポタミア文明は、現在のイラクあたりに誕生した文明で、チグリス川とユーフラテス川にはさまれてます。

この地域は土も豊富にあって、鉄が発達していたので、粘土を板のような形にして、鉄の道具(くさび)で文字を書いていたの。その文字を「くさび形文字」と言います。

また、洪水がおきる地域だったから、それを少しでも回避するためにいろいろ研究するうちに、ある日数ごとに同じ周期があることを発見します。月を見ていると、満月がどんどん欠けていって、また元の満月に戻って、また同じように欠けていっていることを発見するわけね。洪水がおこりやすい時期とその月の動きが関係していることも気がついたわけです。

このようなことを研究していくうちに、1年という区切りをみつけて、それが回っているとわかったの。この動きは、空を見て考えたわけ(見つけたわけ)なので、天文学が発達したの。そこで、月の動きをもとに満月から満月までを1か月とした太陰暦や、1週間が7日というきまりの1週7日制、60進法などがあみ出されたのよ。」

「へー、そうなんだ。2つも大きな川があったら、洪水おこりやすいよね。」

「でも、洪水が起きやすい地域ってことは、水も入りやすい地域ってことだから、種まき~収穫の時期までに洪水の被害さえあわなければ食べものもいっぱい取れていたから、そこにみんな住んで、文明が発達したんだろうね~。」

「ねこちゃん、そこまで考ええてくれるとは・・。すばらしいわ!」

「では、次はエジプト文明です。エジプトは、世界で最も長いナイル川を中心に発生した文明です。ナイル川もよく氾濫したから、メソポタミア文明と同じように、天文学が発達したんだけど、メソポタミアが月で1年の周期を計算したのに対して、エジプトは太陽で周期を計算したの。その暦を太陽暦と言います。また、ナイル川によく生えていた草からパピルスという紙ができたので、その紙を使って文字を書いたの。それを、象形文字(もしくは、ヒエログリフ)と言います。紙の上にペンで描けるから、粘土板と違って、曲線も自由に描けるので、鳥とか唇の形などをモチーフとした丸っこい形の文字ができるのよ。

また、他にも有名な建物がたくさん残っているんだけど・・。」

「ぼく知っているよ!ピラミッドだよね!」

「そうそう!ピラミッド!とっても大きい三角の建物だよね。ピラミッドはたくさんあるんだけど、一番有名なのは、最大級の大きさのクフ王のピラミッド。そのピラミッドを守るように座っているのがスフィンクスという守護神です。」

「では次は、紀元前2500年ごろに誕生したインダス文明。この文明は川の名前からとっているから、川の名前は・・。」

インダス川だ!」

「そうそう。覚えるのは楽で良いよね♪インダス川です。インダス文明は、インダス文字という文字があるんだけど、これはまだ解読されてないんだよね。文字はあるけど、何がかいてあるかわかんないの。だから、詳しい歴史は不明なんだよね。」

「では、さっきのメソポタミア文明やエジプト文明の文字は解読されているんだ。」

「そうなのよ。文字があるおかげで、メソポタミア文明にはハンムラビ王という王様がいて、目には目を歯には歯を、という復讐の仕方をしていたとか、エジプトではファラオと呼ばれる王様がいて、エジプト独特の宗教の考え方があったこともわかっているのよ。ミイラも宗教の考え方からできたのよね。細かいことは、高校の世界史史でいやというほど習うのでそこまでお楽しみにね」

「そうなんだ・・。いやっていうほど習うんだ。でも楽しみだわ。」

「楽しみが増えたね(笑)ということで、インダス文明は文字が解読されていないので、詳しいことはわからないんだけど、遺跡が残っているので、その遺跡のある場所の名前を覚えましょう。有名なところは2つあって、ハラッパーモヘンジョ=ダロです。」

「ハラッパーで原っぱみたい。ん?モヘンジョとダロの間にあるイコール(=)は何?」

「これは、外国の場合くっつけて読んでほしい場合は=をつけるようにしているのよ。分けないで!ということ。日本だと、そのまま記号なしにつづけちゃうんだけどね。たとえば、名前で「親しい+太郎」で「親太郎」と」そのままくっつけちゃうけど、これをもし外国語っぽく表現すると、「親=太郎」という感じになると思ってくれればよいよ。(厳密には違いますが、わかりやすく言うためにこのように説明しました。)」

「あとは、紀元前1100年ごろに誕生した中国文明またの名を黄河文明と言います。」

「あ、ということは、川は黄河!」

「よく気がついたね!そうです、黄河です。ちなみに河は大きな川という意味なので、黄河川とは言わないで、黄河と言ってね。中国もエジプトなどと同じように、農耕や牧畜がさかんに行われていたの。また、カメの甲羅や牛の骨などに文字を刻んでいたんだけど、その文字を甲骨文字と言います。」

「甲羅に書いた文字だから、甲骨文字なんだね。」

「今日は、良く気がつくね~ひよちゃん!」

「えへへ!だいぶ慣れてきたんだよ~。」

「その調子でみんながんばってね!

この文字は、今の漢字の元となっている文字で、解読も済んでいるので、中国文明の歴史も詳しくわかっています。紀元前1600年ごろに殷(いん)という王朝(国)があったということがわかっていて、その殷の王様のお墓も多数発見されています。

そこから、しっかりと形ができている青銅器の容器や武器などがあったそうなの。青銅器とは今の銅のことなんだけど、純粋な銅をつくるのは難しい技術なので、他のものもまざっていたりするの。そして長い年月をかけて酸化すると青くみえるから青銅器と言います。メソポタミアの鉄もそうだけど。鉄や銅をつくるのはかなり高度な技術なので、青銅器をつくる技術のあった中国文明はかなり高度な文明だったと見ることができるのよ。ちなみに大概の文明は青銅器をつくっていたようです。」

 「へー、そうなんだ。そういえば、銅でできた10円玉を外に出しっぱなしにしておくと青っぽい色になるもんね。」

「そうそう、今は技術も発展して、もっと純粋な銅がつくれるみたいだけど・・。でも根本はかわらないからね。」

「ということで、以上です。しっかりと、文明名・川・文字とそのほかの各文明の特徴をしっかり覚えましょうね。では次回は、中国文明のその後をやりますね。」

「ハーイ!」

キンコーンカンコーン

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オワリ。

 以上です。わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。不快な気持ちになった方は申し訳ありません。

 

 


夏期講習の大切さ

2009年06月10日 12時44分11秒 | 入試全般について

6月に入りましたね。梅雨が始まってじめじめして辛い時期ですが、がんばっていきましょう!

先週は、更新できなかったのにもかかわらず多くの方々に来ていただけたようです。また、励ましのお言葉もいただけてとても勇気づけられました。

これからもがんばって更新いたします!

そろそろ夏期講習の案内が塾から渡される(もしくは、さまざまな塾のチラシが入る)ころだと思います。

今の塾に入っている方はそのまま夏期講習は受けた方が良いでしょう。

また、今の塾に不満を持っている方は、夏期講習から転塾というのも良い機会です。どの進学塾も夏期講習は、1学期の復習をすることが多いので、その塾の教え方が自分に合っているか?を確認することができます。

小6・中3の受験生は、夏期講習で最後の基本的な内容の復習を行います。

ここで、基本分野を押さえておかなければ、入試問題に対応できなくなってしまいます。また、苦手教科を克服する最後のチャンスでもあるので、夏期講習はとても大切です。

苦しんでがんばった末に、学力が向上することが多いですので、あきらめずにがんばってほしいと思います。

 

また、小5の生徒さん(と親御さんたち)は、「こんなに私立中学受験が大変だったとは知らなかった・・。」「受験をやめようかな・・。」という、私立中学受験をするか迷いが出るころだと思います。

小5では、一度にたくさんの量を覚えて(理解)していかなければいけない最初の時期で、全然解けないこともあり、かなり精神的につらいです。

しかし、夏休みにもう一度1学期にならったことを復習するので、そのときに、「あれ?こんなに簡単だっけ?」と思う内容も出てきたりします。

ですので、小4(もしくは小5の春)あたりから塾に通われていて、私立中学受験をするか迷われている方は、小5の夏休みに夏期講習を受けて、「がんばれそう!」と思ったら、私立中学受験をすることにして、「やっぱりもう限界!」と思ったら、私立受験をやめることを決めるのも1つの手です。

私立中学受験をやめることを決められた時期は、小5の夏休みを終えてか、小6になる直前の方が多いです。

そのため、現在私立中学受験勉強を続けるか迷われていたら夏期講習で決めるとよいと思われます。

「今の次期になんとなく辞める」だと悔いも残ります。

きっぱりとあきらめがつく(またはやる気がでる)ためにも、一度夏期講習という受験の天王山で自分を限界まで頑張らせるのも大切だと思います。

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夏期講習で、より頑張っていただいて、少しでも第一志望校に近づいていただけたら、と思います。