社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

元社会科塾講師が勉強方法や社会科について
書いています。

歴史模擬授業も展開中♪

現在の心境

2024年12月27日 14時49分00秒 | 近況報告
みなさま、本日もありがとうございます。

なかなか更新できず
申し訳ないです。

本来の予定では、同人誌第一弾も出せている時期なのになぁ、という悔しさ、
出せなかった申し訳無さでいっぱいです。

可能なかぎり、更新、作成進行を
していきたいと思います。


未だに年賀状を作成していなくて
年末年始に急いで年賀状を作成して
いかねば!と、いう状態です。

自分の家庭だけ、年賀状で報告できるようなキラキラなことがないので、
ここ数年、年賀状が精神的にキツイことは
あります。
でも、年賀状でしか繋がっていない方々と
これ以後、会うことはないかもしれないけれど、その方々と年賀状をやりとりすることで、過去に人間関係が苦手な私が
がんばったんだな、とも思うし、
なんといっても、その方々は、
もう私なんかどうでも良い(過去の不要物)、と思っていても
私は未だに、その人に感謝しています
会えるなら会いたい方もいます。

今年は年賀状じまいをする人も
多いだろう、とニュースでやってましたが
自分からはそれはしないようにしたいと
思います。

年賀状じまいで、私と縁を切りたい方々も
いらっしゃるだろうな、とは覚悟していますが、それはその方にとって私が不要な人間と見なしただけで、
私自身は
「他の人のようにならなきゃいけない、
過剰適応しろ!」
と言われているわけではないので、

学校の先生にどれだけ
悪者扱い、愚者扱いされても
私は、私の生き方を貫いて
娘を守っていきたいと思います。


まだ、落ち着いた日々に戻ってないため
更新ができたりできなかったりしますが
必ず戻ってくるので
よろしくお願いいたします。










なかなか更新できなくてすみません

2024年12月19日 15時39分00秒 | 私自身のヒストリー
なかなか更新できなくてすみません。


数年間、更新できていなかった
このブログを再開したときは
「やっと、自分の時間が持てた!」
という時期だったので、
色々と先々のことを考え、
ブログ更新をしていこうという
気持ちでいっぱいでした。

しかし、10月を境に
「精神的にも時間的にも
いっぱい、いっぱいな状態」
になりました。

人生に絶望した時期もありました。

「自分さえ我慢すれば」
「あのときに、アレを言わなければ良かった」
と、後悔の念で、苦しんだ日々でした。



ただ、2ヶ月ほど、自問自答し、
さらに心療内科に行ったり、と
色々としていくうちに、

自分なりに気持ちが整理できました。

個人情報満載な悩みなのと
今は、学校の先生とのことを
文字にさえしたくない気持ちがあるので
詳細は控えさせていただきますが

これからも、
「勉強」というのは続けていきたいですし
「受験勉強」は好きですので、

亀更新にはなりますが、
ブログも続け、同人誌作成も
続けていきたい思います。


写真は、作成中の
れくす先生の歴史勉強のための
画像と、クリスマス用の画像です。


ではでは、
これからもよろしくお願いいたします。


れくす先生の歴史授業  第5回古代文明1 導入編

2024年12月09日 07時00分33秒 | 私自身のヒストリー

みなさま、本日もありがとうございます。

更新がノロノロすぎて申し訳ないのですが、「れくす先生の歴史授業」の続きが書けましたのでアップさせていただきます。

可能な限り、定期的に更新できるようにしたいです。

現在、子育ての方向性で悩んでいて、なかなか記事を書けない状態が続きまして・・・。

 

 

れくす先生の歴史模擬授業シリーズです。

今回は、第5回 古代の文明①(導入編) の話です。

 

 

※この授業のコンセプトは第1回の内容をご覧ください。

 

 

「古代文明」の分野は、中国文明以外は私立中学入試ではあまり出ない分野です。

中学生になってから初めて習う内容のことが多いです。

(私立中学入試で絶対に出ない、とは言えないので、受験予定の学校の過去問の確認をオススメします。)

 

テスト勉強のために用語を覚える、という意味では

最初から用語をしっかりバシバシ入れた方がわかりやすいと思います。

ただ、今回のシリーズは、

「はやく覚えないと誰かに人格否定される、という不安感でパニックになることを

防いで、落ち着いて、学校とは関係なく、受験勉強し続ける」というのが目的の1つなので

「用語を受け入れる前に下地を作る→その後でテストで用語をバシバシ出す」

・・・という形にしています。

 

 

今回から、何回かに分けて、

世界史の部分、文明の誕生代表的な文明を見ていきます。

 

 

 

今回は、導入のみを扱い、

次回から、各文明を見ていきます。

 

歴史の内容を習うとき

「どこに視点をおいて、その歴史を見ていくか」

「あらゆる情報をどう整理していくか?」

というのを先に先生に提示してもらえると、

具体的な内容に入ったときに、頭に入りやすかった経験がありました。

 

そのため、

初めての分野をお話するときは

 

「ここは、ここに立って、歴史を見ると良いよ」と話したいと思います。

 

ではでは始めます。

 

 

 

 

1 文明の誕生

 

 

(1)文明とは

文明は、ある日、突然、作られたわけではありません。

約1万年前に間氷期に入り、新しい環境になり、

その新しい環境に慣れるために定住生活をするようになったことから、徐々に、文明が形作られました。

 

では、「文明」とは、いったいどういうものなのでしょう?

 

文明とは、「豊かな生活(当時)を送れるようになった、実質的な状態」のことです。

その状態を具体化したもの、例えば、大きな建物や文字などを

私たちは「文明」とイメージしています。

 

文明=豊かな生活」の象徴が

大きな建物などの集団で力を合わせて作ったものが存在している(存在していた)。

・決まった身分または役職、に従って、社会全体が動いている。

・1つの法則(文字など)で、住民がコミュニティをとり、それに基づいた生活をしている。

・1つの価値観(宗教など)で、一定数の人間が考え方を共有している。

金属器(青銅器など)という高度な技術と集団作業を必要とするものを作成している。

 

 

・・・などになります。

 

各文明には、形が違っても、似たようなものが存在しています。

 

(2)文明ができるメカニズム

 

農耕・牧畜を行うことがメインの生活になった人々が多くなり、

様々な地域で、同じ場所に住む生活(定住生活)が始まりました。

同じ人間達で暮らすので、小さな集団コミュニティができてきます。

 

その生活コミュニティを「ムラ」と言います。

 

そして、そこで、食料を計画的に生産して蓄えるようになってきました。

場所や、能力の差、運、などによって、蓄えに差が出てきます。

蓄え」を別の言い方で言うと「富(とみ)」になります。

 

蓄え(富)の差が、そのまま、貧富の差になっていきます。

そして

この「蓄え=富」を巡る戦いがおき、そこで勝利した者や

農作業や(豊穣の祈りなどの)祭りを指揮していた者、などの中から

強い権力を持つ支配者が出てきました。

 

そうして、1つの集団コミュニティ内で、支配者・被支配者が生まれ、

だんだんとそれが、次世代に引き継がれるなどして固定化していきます。

(もしくは、支配者が次々と変わっていく形)

 

 

その結果、1人のリーダー(または1つの組織や1つの固定集団)が支配者になり、被支配者を動かすことになります。

 

こういうと、嫌がる被支配者を支配者が強制的に動かそうとしている、というイメージを持つ人もいるかもしれません。

 

中にはそういう人々もいたでしょう。

 

でも、今のように「先祖が残した建物や知識」があるわけでなく、

「0」から、その「建物」「知識」を作っていった時代なのですので、

 

「優れたリーダーに従った人々が、力を合わせて、建物やルールを作っていった」

と思った方が、私はしっくりきます。

 

暦がないと、農作業はできません。

暦に従って農作業することで、計画的に種をまき、育て、収穫することで、

食べられる農作物を多く、手に入れることができます。

 

集団をまとめるには、その場にいる人だけでなく、空間や時間を超えて、情報を伝える必要があります。

それを実現するツールが文字になります。

文字そのものは、「文明」に必須アイテムというわけではありませんが、

文字がない場合は、別の意思伝達共通手段があったと思われます。

 

  • 各文明

世界各地には様々な文明があります。その中で、「◎◎文明」という名称がついた状態で中学生レベルで

習う4つの文明は4つになります。

 

4つの文明は、

メソポタミア文明エジプト文明インダス文明中国文明

 

(昔は、この4つの文明をまとめて、四大文明と言っていましたが

現在ではその括りの用語は使いません。)

 

また、他にも「文明」という括りでは「用語」として中学では聞かれることはありませんが、

メソポタミア文明・エジプト文明と時代的、文化的にリンクしている、

古代ギリシャ古代ローマも扱っていきます。

(ギリシャは、エーゲ文明や、クレタ文明、ミケーネ文明などの用語はありますが、

中学では「◎◎文明」としては扱わず、ミケーネ文明後のポリス社会の古代ギリシャのみを扱います。)

 

 

話を、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、中国文明の話に戻します。

文明の内容を覚える(理解していく、情報整理していく)ときに・・・

 

a:文明名とその場所

 ・・・その文明が存在したところが、現在のどの地域(国名)にあったものか?までチェック。

    文明関係だけでなく、歴史を学ぶとき、場所も一緒に覚えることは大切。

 

b:文明があった川(大河)の名前

  ・・・大河(大きな川)が近くを流れているからこそ、農耕もでき、大きな荷物も運ぶことができます。

     そのようなことから、文明の発祥には、大河の存在は、ほぼ必須とも言えます。

     (地域によっては、大河がない文明もありますが、中学で習う文明では大河は必須です。)

 

c:文字

  ・・・必ずしも、どの文明にも「文字」が存在しているわけではないですが、

     中学レベルで習う文明は、すべて文字が存在している文明になります。

     そして、この文字があったからこそ、現代の我々は、その時代の歴史を多く知ることができます。

 

d:建物、遺跡

 ・・・現存している建物もあれば、かつて建物があったとされる痕跡のある場所(遺跡)もあります。

    建物や遺跡から、当時の人々がどういう暮らしをしていたのか?政治形態はどのようであったのか?を推測することができます。

 

e:王朝・国家名

・・・各文明内で、ずっと同じ一族や地域がトップに立っているわけではないので、王朝の移り変わりはあります。

   しかし、中学では、中国の王朝以外は、王朝名は、ほとんど扱いません。

    ※王朝とは?:歴史の分類方法の1つ。君主が歴代同じ血筋の人になる、または、同じ君主のタイプで国を支配するごとに、

           1つのまとまりで考える。

  

 

 

f:その他

・・・その文明で使われた、やきまり、宗教、学問(数学など)など。

 

 

・・・・の6つの項目に分けて見ていくと良いです。

 

その文明の時期(◎◎年頃、××年前など)はチャックして、

頭を整理していく必要がありますし、時期を覚えるにこしたことはありません。

ただし、細かい暗記(語呂合わせ年号など)に固執する必要はありません。

ただし、その文明が一番古いか?同時期の文明の動き、文明同士の交流はあったのか?などは考える必要はあります。

 

 

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今回は以上です。

次回から具体的な内容に移りたいと思います。

 

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 


位階制度を知ることで習った歴史がクリアになるかも? 2

2024年12月08日 13時02分00秒 | 歴史用語辞典シリーズ
みなさま、本日もありがとうございます。

前回に続いて、
位階制度を知ることで習った歴史が
クリアになるかも?」シリーズです。
今回はその2。


前回は、位階制度は
「身分に応じて、
朝廷から与えられる役職が異なる制度」
というお話だけをして、
画像は、冠位十二階や大宝律令が
位階制度にどう関係しているのか?
そして、
位階制度における、冠や服(袍)は
位に応じて色が決まっているよ、という
お話をしました。

今回は、
どの「身分」が、どの「役職」を
任じられるか?
のお話をしたいと思います。


位階については、
平安時代のときのものを例に用いて
説明しています。

下の画像2つを御覧ください。







上から順番に、
一位から三位までの位(くらい)の人を
公卿(くぎょう)」と言います。

左大臣、右大臣、大納言は
公卿レベルの人が任じられます。

また、自宅で着る
普段着である直衣(のうし)は
何色でも自由ですが、
朝廷内の仕事着である制服である束帯は
色が決まってます。

公卿レベルだと、束帯は黒色(濃い紫)に
なるので
公卿たちで集まる会議は、
黒色一色な雰囲気になるのは
そのためです。


5位以上の位の人を貴族と言います。

貴族と言うと「お金持ちで贅沢し放題」や
「高貴な身分の血が入っている人」という
イメージがあるかもしれません。
もちろん、結果的に
朝廷内の役職を得られて
位に伴う報酬が得られるから
「お金持ち」になりますし、
そのように役職を持っているからこそ
高貴な身分の方と婚姻関係を結ぶため
何世代かけて高貴な身分の血が入ること
にもなります。
時代によっては、どの一族と婚姻関係に
あるのか?
どの人物の子供なのか?で、
もらえる位がかわってきますし。

また、位は男性のみに
与えられるわけでは
ありません。
女性にも与えられます。


位によって、入ることができる建物が
違っていたり、天皇に直でお会いできるか?は変わってきます。

平安時代や鎌倉時代の女性で「〇子」と
いう名前の方が多いのは、
高い位が与えられ、その名前で
書類上(文書上)に書かれているから、
であって、実際の呼び名ではないです。


例えば、北条政子は、
北条時政の娘のため、
時政の「政」をとって、
政子、と文書上に記されただけで
実際には別の名前で呼ばれてました。
しかし、個人の日記などに書かれて現在までその日記が残ってない限り、
本当に当時、どう呼ばれていたのか?は
不明なのです。
ドラマや漫画などでは
「政子」と便宜上呼ばれていることが
多いですが、実際には別の名で
呼ばれていたわけです。


ただ、そういう話をすると
「実際に違う名前だから覚える必要はない」と思われる人もいますが、
「歴史を勉強するときに、その用語を
覚えるのは、覚えることが目的でなく、
決まった単語(用語)をつけることで
情報整理をしやすくするため」
だと私は思うので、
実際に呼ばれていた名前は不明でも
「北条政子」という名で書類上に
残っている人物が、歴史的にどういう
ことをしたのか?を
学ぶことが大切だと思います。



今回は以上です。

今回の内容も
直接、テストの結果には関係しては
いませんが、
テスト勉強をするときに
「ただ覚えれば良い」ということに対して
パニックになる、モヤモヤしてイライラする
タイプのお子さんが、
少しでも「ストレスなく」勉強しつづけて
癇癪をおこす確率を少しでも減らすために
このような記事をアップいたしました。


このシリーズはまだ続くのですが
一部、まだ完成してないものもあるので
また完成しだい、アップしたいと思います。

御覧いただき、ありがとうございました。


位階制度を知ることで習った歴史がクリアになるかも?その1

2024年12月03日 18時42分00秒 | 歴史用語辞典シリーズ
みなさま、本日もありがとうございます。

歴史授業の記事の続きは水面下で
作成中ですが、
子供に勉強を教えている中で
「こういう資料が欲しい」と
言われたことをきっかけに
作り始めた画像も完成したので、
定期的にアップいたします。

1 はじめに

自分の生徒&学生時代、塾講師、家庭教師、子育て、などを通して感じたのは
「目の前で習った勉強に対して」の
感じ方は人それぞれなんだな、
いうことでした。


「テストで点数を取れたり、
志望校に合格さえできれば良い。」という、
勉強は自分の人生の途中過程のみに
必要な手段にすぎない、
という思う人もいれば


「勉強ができるというのが嬉しいし、
自己肯定感を高めてくれるもの。
でも、テストの点数が悪いなら
勉強は嫌いになった。」
と思う人もいます。

このような人にとって
「勉強」は
「自分にとって、活用できるものか否か?」
「自分が叶えたい夢を叶えるために
使えるものか?」
という価値観です。

そのため、もし、
このような価値観を持つ生徒さんに対しては勉強を教えるときには

勉強の楽しさはアピールしつつも
彼らの価値観を否定したり
自分の考えで諭したりしず、

「いかに覚えきるか?」
「いかに、解けるようにするか?」
をメインに教えることを
することを心がけています。

このような考え方が「いけない」と
言う人もいますが、

きちんと「自分にとっての勉強は何か?」が
わかって、それにドライにつきあうのは
大切だと思います。


問題なのは、
「個人の価値観が、
すべての人の価値観にならないといけない」と思ってしまうことだと思います。

自分の価値観は提示するし
可能な限り、目の前にいる生徒さんに
それが伝わるとうれしいけれど、
自分と価値観が違う子を
否定したり諭したりはしたくない、
というのが、
塾講師時代から思っていて
さらに、子供と学校の先生との
問題に疲弊して
「先生が、生徒さんや保護者の方が
どうしてこのような考え方に
なったか?も考えずに、
安易に否定して諭すのは傲慢だ」と
心の底から思いました。

「勉強が、自分の夢を叶えるための
手段にすぎない」という価値観で
自分は生きるが、そうでない人(勉強そのものが大好きな人、勉強が自分に必要ないと思っている人)を馬鹿にしたり、諭すことをする人が問題だと思います。
逆もしかり。

「アナタにとっては、テストで点数さえ取れれば良いかもしれないけど、私は、言葉を丸暗記するのではなくて、きちんと調べたり、自分でまとめたりして勉強したいの。

「あなたにとっては、勉強は必要なかったかもしれないけど、アナタの目の前にいる人は勉強したいんですよ。」
とか
「あなたにとって勉強は趣味で、深いところまで知る必要がある、テストで点数を取るのは心が汚いこと、と思うかもしれないけど、テストで点数とるために必死に単語を覚えようとしている子供を馬鹿にして良い権利はあなたにはないよ。」
とも。




何が言いたいか?というと、

「勉強」を
「無用」と、とる人もいれば
「手段」と、とる人もいれば
「生きがい」と、とる人もいる。

それは、すべてが正しくて、
お互い、批判するものではない、と。


ただ、「勉強」の内容を発信するうえで、
勉強を「無用なもの」と思っていたら
発信できないので、
私は「有用なもの」として、
こちらのブログで発します。

そして、「手段」としてとるか?
「生きがい」としてとるか?

・・というと、「どちらもある!」
となります。

「手段として使うこともあるし、
生きがいとして使うこともある」です。


習った勉強内容は
確実に点数をとれるようにしたい、ので
「手段」として「テスト勉強」はします。

ただ、私の場合、
内容をすんなり受け入れられない、
解き方だけを知って、それで点数を
取れれば満足、という形にはなりません。
どうしても、モヤモヤが残る。


なので、
「自分なりの理解」を徹底することも
必要で、
その部分は「手段」というより
「生きがい」です。


「テストでは出ないじゃん!」とか
「そんなことを知る時間に、
問題を1つでも多く解くことのほうが
大切じゃん」と言われても

「いやー、私は、勉強そのものを
楽しみたいので、調べるのも
楽しいのよ。」と。


そのような、気持ちから作成したものも
完成次第、歴史授業シリーズの合間に
アップしていきます。



2 位階制度について

さて、前置きが長くなりましたが
「テストに直接出る内容ではないけれど
これを知っておくと、テスト範囲で
習った内容の行間がわかりやすくて
テスト勉強はかどるかも?」な
画像をアップします。


今回は、
「飛鳥時代から平安時代」までに
整備され、その後も江戸時代まで関係する
位階制度の話(導入)です。




飛鳥時代に、冠位十二階大宝律令
習います。
また、「国ごとに国司を配置した」とか
「平清盛が武士として初の太政大臣となった」「源頼朝は征夷大将軍に任命された」
などを習うときに、
この位階制度を知っておくと
すんなり頭に入ります。


また、漫画やドラマを見ていると
同じような黒い服(束帯)を着ている
人達が政治をしていたり、
お雛様(ひな壇)での
お内裏様の服装に何種類もあるのか?
などの背景がわかってきます。


漫画やドラマなどの作品は
創作も入っているので
それだけで歴史のテスト勉強を
するのは危険ですが
イメージをつけるには最適です。


位階制度とは、
朝廷内における「仕事」のためのもの、
と思ってください。

朝廷内の仕事には、
それぞれの「役職」があります。
また、その「役職」だけでなく、
「地位」も
関係してきます。


「地位」とは「身分」のことです。


この「身分」に応じて、
朝廷から任じられる「役職」が
変わってきます。
そして、「身分」に応じて、
朝廷内で働く時の仕事着(制服)の
色が変わります。

平安時代の途中から、その制服が
束帯」となります。

束帯は、平安時代の国風文化のときに
習う服装です。

このように、「朝廷」関係の
身分と役職を結びついた制度が
位階制度で、この制度は、
律令」という、朝廷が定めたきまり、
で定められました。




ただ、位階制度も、突然できて、
それをそのまま、ずっと適用した
わけではなく、

段階を経て、平安時代までに
形が整ってきました。


最初の段階は「冠位十二階」です。
下の画像を御覧ください。




「冠位十二階」の時点では、
「身分」と「役職」が連動するようには
なっていません。

同時期に「十七条憲法」は制定されて
いますが、こちらは「律令」という
くくりではなく、
あくまで、当時定めた「きまり」です。


「冠位十二階」「十七条憲法」を制定した
時期、つまり聖徳太子(厩戸皇子)が推古天皇の摂政として政治を行っていたとき、
中国は隋王朝でした。
隋王朝は、律令、科挙による政治を行い始めた王朝で、それに習って日本も政治をしたのは垣間見えますが、
まだ「律令」という形で日本をまとめることはしていない(したくても難しかったのでは?)と感じる時代です。


この時期は、「天皇」が絶対的な力が
あるわけではありません。

古墳時代に各豪族の連合体で成り立った大和政権(大和朝廷)の延長にあった
天皇と豪族の関係の時代です。


次に、どのように位階制度
変化していったのか?を
2つの画像で見ていきます。





冠位十二階のときは、
冠の色で身分(位)がわかるように
していましたが、

その後は、服(袍)の色で
わかるようにしていきました。


だからこそ、「冠位十二階」という
名称になるんですよね。
冠(かんむり)で、位(くらい)を
12の段階にわけたもの、なので。



こちらのほうは、先の画像より
簡易的に書いたものです。




今回は以上です。

次回は、この「位」が、朝廷内の、どの「役職」に連動していくか?を見ていきます。




歴史を習いたてだと、
「冠位十二階」と「大宝律令」が
あまり関連していないように見えたり
遣隋使、遣唐使を派遣したのは知ってるが
それによって政治や文化がどう変わってきたのか?は具体的にイメージできなかったり、
平安時代が独立しているように
みえることもありますが、

少し詳しく知ると
中国の隋、唐の制度がいかに
古代の日本に大きな影響を与えていると
わかります。

こうやって、習った内容を
すこし肉付けしたり、関連付けたりすると
勉強が楽しいと感じてもらえたら
嬉しいなぁ、と思います♪

ご覧いただき、ありがとうございました。



今回は以上です。

まだ他にも画像は作っているので
定期的にアップしていきます。