同人誌即売会では、基本的に無料配布することに決めたので、過去に無料配布していた冊子も再編集して、即売会で配布しようかな?と思い、過去のファイルを見直しています。
その配布予定の冊子とは、こちらのブログで連載中の「歴史模擬授業」の冊子バージョン。
元々は、私立中学受験生の生徒さんに渡すために作ったものです。なので、市民革命などの世界史の内容部分は、まだ冊子の形にしておりません。
でも、ずっと、冊子の形にしたいな、と思っていたので、即売会を機会に、徐々に作成していきたいです。
ではでは、これからも社会の勉強の楽しさ、塾講師のリアルなお話を、ブログや同人誌を通してお伝えしていきたいです!!
ちなみに画像は、12月のコミックライブで配布予定の「世界史日本史魔法少女」の、室町時代能楽風コスチュームの案のイラストです。
「歴史模擬授業」で「第18回江戸時代②-1」で訂正が必要な部分がありましたので、
本日訂正させていただきました。
新着記事にしていないのは、時代の順番で更新する形を残した方が、
カテゴリー別でご覧になられるお客様に見やすいかな?と思いまして。
「士農工商」と「慶安のお触書」という言葉を削除し、
一部の文章を書きなおしました。
「士農工商」「慶安のお触書」に関しては、
昭和時代に習っていた内容と異なる点があるそうです。
他の記事でも、「士農工商」という言葉は使っている可能性があるので、
順次手直ししていきます。
ただ、いかんせん、育児中なので自由な時間がほとんどとれないこと、
現在、強迫性障害がやっと治ってきたので、慎重にして自分を追い詰めないようにしています。
なので、訂正に時間がかかったらすみません。
また、入試問題で古い過去問を解いていると、
「士農工商」「慶安のお触書」という言葉が問題で出されていることがあります。
過去問は3~5年前までの分まで良いとは思いますが、
もし古い過去問までがんばって解いた方がいて、
「この言葉は覚えるべきか否か?」と悩まれるかもしれないので、
後日、この2つの言葉については別記事で書きたいと思います。
あと、
「誰にも指摘されない安全なだけどわかりづらい文章」
より「自分の感じたことは述べるためにクセが強いが、わかりやすい文章」を
目指していきたい、という気持ちはあります。
そうでないと、「別に私が書かなくても良い記事」になってしまうから。
もちろん、間違った歴史、を教えることはいけないので、
それは無いように気を付けます。
ただ、自分が感じた歴史をこれからも伝えていけたらいいな、と思います。
ではでは、これからもよろしくお願いいたします。
ご指摘はとてもうれしいことです。
本当にありがとうございます。
ただ、すぐに訂正できない事情があり、自分自身がそのことに負い目があるのに、どうしてもすぐに訂正できない状態なので、そちらの理由を述べたほうが良いかな?と思い、書かせて頂きます。
急いで訂正したいのは本当ですが、現在、強迫性障害の緩和に向けてを第一にしているため、早くやらなきゃ、と焦り、育児でそれが出来ないと、すべてを捨ててしまいたくなり、たぶん、ブログそのものを閉鎖というか記事全部を消去しかねないので、時間をお願いいたします。(パソコンが開けられないのは本当です。)
せっかく、たくさんの方に読んで頂けるブログになり、私自身もこのブログが精神的支えになっています。
まだ閉鎖ということをしでかしそうな自分がいるので、「訂正をすぐしないのは悪い」「病気を理由とするのは、如何なものか?」ということは、わかっているのですが、慎重にいたしたいと思います。
もちろん、間違いの指摘は大歓迎です。指摘していただけるのは助かりますし、嬉しいです。
しかし、強迫性障害というのは厄介で、私の場合、うつの一歩手前までいってしまって、それを必死に好きな歴史とマンガで留めている状態です。
うつになると、他人の方々の善意も自分が責められているかのように感じ、それが自分の間違いだとわかっても、マイナスの感情から抜け出せません。あ、今はご指摘頂いても、そういうマイナス感情はありません。感謝の気持ちでいっぱいです。
私が悪いのはわかってるし、自分の不手際が招いたことだとは認識しています。
ただ、今は無理なんです…。本当にすみません。やっと治ってきたのに、無理して睡眠時間を削ることによって、またあの恐ろしい強迫観念にどっぷりつかった世界には戻るのはこわいです。
あ、誤解を招くといけないので書きますね。
間違いの指摘はいつでも大歓迎です!
本当にそれはありがたいことなのです。
ただ、申し訳ありませんが、訂正にお時間を頂けると助かります。
早急に訂正したいところなのですが、ここ一週間ほどパソコンを開けない状態が続きそうなので、記事の訂正は、急いで部分訂正をするより、新しい教科書と照らし合わせながら、どのようにすればわかりやすく説明できるのかを念頭に表現方法を変えたほうが間違いや前後の文章との矛盾が少なくなると思いますので、
申し訳ありませんが、現在、第18回の江戸時代初期の記事は、勉強の参考にされないようお願いいたします。
(訂正が必要な部分は江戸時代の身分制度の内容です。)
9月中には訂正いたしますので、しばしお時間下さると助かります。
訂正いたしましたら、またお知らせいたします。
こちらの不手際で大変申し訳ありません。
約2年ぶりの,「新☆歴史模擬授業」の再開です。
お待たせして,失礼いたしました。
新☆歴史模擬授業です。産業革命2です。
詳細は、この前の記事(ご注意)をご覧ください。
*わかりやすく解説したいので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
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キンコーンカンコーン
「さて,今回で市民革命の授業は終了です。」
「はい!長かったなぁ。」
「市民革命とは,簡単に言えば,社会の主役が,一般の人(市民)に変わった,ということだと前に話したね。
一部の特権階級(貴族)だけが政治をするのでなく,市民が政治に参加できるように変えたのが,
イギリスの清教徒革命(ピューリタン革命)と名誉革命,そして,フランスのフランス革命。
イギリスという国の支配から,その国に住むアメリカ人が自分の国の政治をする形にしたアメリカ独立戦争。
そして,機械の発明や改良によって,それまでは各地域で主に手作業で生産し,そこでずっと暮らしていた生活から,
機械工場に各地に住んでいたみんなが集まって都市に人口が集中するような生活形態に変わったのが産業革命だったね。」
「そうだったね。」
「前回は,産業革命の光の部分をお話しました。今日は,闇の部分をやります。」
「え?闇?」
「世の中,良いことの裏には,かならず,裏があり,栄光をつかむ人の裏では犠牲になった人がいる。」
「たしかに・・。」
「産業革命で汽船や機関車により輸送能力を高まり,大量に外国に輸出することも楽になった。
それにより,製鉄業・造船業・機械工業などの重工業がさかんになり,
そこで働く人々が必要となるので、工場がある場所に人口が増える。
そのように人口が増えた場所が都市(都会)になって・・・とね、
そして、工場で作った製品を外国に売って儲けて、
どんどんイギリスは豊かになっていく,と前回お話したね。」
「そうだったね。」
「では,それにより,苦しい生活に変わった人もいることを,これから話します。」
「ついに産業革命の闇の部分が登場か・・。」
「まず,資本家と労働者,という言葉を説明します。そうした方が,後々分かりやすくなるから。
資本家は,簡単に言うと,社長や会長などの,会社や工場の経営者のことです。(細かいことを言うと,異なる点もあります。)
そして,その資本家に雇われて,その人の会社(工場)で働く人を労働者,と言います。」
「資本家が会社や工場のトップで,そこで働く人が労働者ってことね。」
「そういうことね。」
「では本題にいきますね。
産業革命が起こったあと,機械を使って大きな工場を経営する資本家が,どんどん力を持つようになった。
たとえば,仮にAという製品を工場で大量生産し,それで儲けることができるようになった,とするね。
それでその工場の資本家は金持ちになる。
でもさ,よく考えて。
Aという製品は,産業革命が起こる以前から,人々には使われていた。
ということは,産業革命で工場で新たにAを作り始める前からAを作っていた人はどうなるんだろうね?」
「あー,たしかに。」
「産業革命前,だから,おそらく動力を使う機械でAは作ってないよね?
ということは,手(や足などの身体)だけか,簡単な道具も使ってAを生産する人(手工業者)はいたはずだ。」
「そうか!そうだよね。」
「工場で作ったAは安く大量生産できるけど,手作業だと作る量は限られるし,値段も高くなってしまう。
そうすると,それを買ってくれる人は少なくなってしまう。」
「・・ということは,そのように生産していた人(手工業者)は,お金を稼げなくなって,失業してしまうよ!」
「そのとおり!」
「それで,職を失った手工業者は,自分を失業に追い込んだ工場で,労働者として働くことになっていく。」
「なんか・・時代の流れだよね・・。」
「工場では,職を失った手工業者や農民が働くようになった。
でも,その労働条件が,とてつもなく悪いものだった。」
「どんな風に悪かったのかな?」
「まずは,賃金(働いてもらえるお金)が十分でなかった。」
「それは問題だ!」
「さらに,働く時間。
1日10数時間にのぼる労働時間。
今は,1日8時間くらいが一般的(休み時間含む)。」
「そう考えると,長い・・。」
「僕のお父さんが,仮に朝9時から仕事を初めて,10時間労働だと考えると,夜7時まで・・。うーん,長いよ。」
「それでは,仕事に行って,家で寝て,また仕事・・になって休む暇がないよ。」
「さらに,賃金の安い女性や子供まで働かせていた。」
「え!子供まで!」
「しかも,炭坑など,いつ上が崩れてくるかわからない,とっても危ない場所で働かせて,事故も多発。」
「ひどい!」
「労働者が住んでいる場所も,せまくて不衛生な住宅だった。
他のところに引っ越したくても,安い賃金しかもらえない。
だから,そこに住み続けるしかなかった。」
「生きるために働いているのか,働くために生きているのかわからない状態だね・・。」
「そこで,我慢の限界に達した労働者は立ちあがった!」
「おおお!」
「労働者は,労働組合という労働者たちで組織した団体をつくって,
賃金の引き上げや労働時間の短縮など労働条件の改善を求める労働運動を始めたのです。」
「がんばれ!労働者!」
「この労働問題は,すぐ,簡単に解決はしなかったけど,徐々によくなっていきます。」
「不満があるなら戦うことで,良くなることもあるんだね。」
「そうね。私は,このように,弱い立場の人たちが戦う歴史は好きよ。
自分が辛い立場にあるときに私も負けずにがんばろ!って思えるから。」
「歴史は,人が集まってつくったものだから,自分と同じ気持ちを持った歴史人物(人々)から勇気がもらえるよね。」
「そうね。歴史は,私のカウンセラー!」
「では,お話を元に戻しますね。先ほどまで話したのは,国内のお話。今度は国外のお話。
産業革命はイギリスだけで起こったものではなく,
イギリスのあと,ヨーロッパ諸国のさまざまな国に産業革命が起こります。(日本も)
産業革命に成功した国々は,もっと稼げないか?を考える。
1つの製品で儲けを出すには,売った値段(と売れた量)から,
その製品の原料や諸経費,労働者への賃金,などを差し引いたもの。
儲けを出すために,労働者の賃金を低くして,労働問題が起こったことはさっき話したね。」
「はい。」
「さらに,その製品をつくる原料も安く作れないか?と考えた。
さらさらさらに,自分たちが工場で大量生産したものを,自分の国の住人に売るには人口の限界がある。
そこで,他の国に自分の国で作ったものを売ったら,さらに儲かる!と思った。」
「たしかに!」
「しかも,彼らは,自分たちの言うことを聞くような国をつくって,さらに儲けようとする。
自分たちが有利になるように設定した価格で,ほぼ強制的に買わせれ,儲けはさらにアップするから。」
「・・・・。」
「このように,強制的に自分たちの言うこと聞かせる国(地域)を植民地と言います。
詳しく言うと,植民地を支配している国(本国)に原料を供給したり,本国が生産したものを買う市場,であり,
かつ,政治をする権利は本国にあり自分たちにはないところになります。」
「つまり,植民地とは,経済的にも政治的にも力がなく,本国の奴隷,・・。」
「そうね。理解力があるね。」
「えへへ。」
「産業革命に成功した国は,アジア・アフリカ・中南米に次々と植民地を作っていきます。
植民地を作る,と言っても,「今日から,ここはうちの植民地」と言うだけで植民地をつくるわけではありません。
もしそうしたら,植民地になった国の国民の反発だけでなく,自分もそこを植民地にしたい,とねらっていた他の国も反対するから・・。
そこで,彼らは,国内での反乱などをおさえる目的で国に入り,そのまま,徐々にその国を支配して・・,という形をとっていきます。」
「こわい・・。」
「植民地化されていった国は,とてもたくさんあります。
その中で,かつては大国であった国も植民地になっていく。
その大国であった国の植民地化,について,次回お話していきますね。」
「はい。」
「今回は,言葉では労働組合・労働運動,の2語くらいしか,あまり試験には出ないけど,
理解してもらうために色々お話しました。また,この部分から次回に続く内容は,現代の我々が反省すべき内容がたくさんあります。」
「色々と考えさせられたな~。」
「ではでは,今日はここまで。起立・礼!」
「ありがとうございました!」
キンコーンカンコーン
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わかりやすく解説したいので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
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新☆歴史模擬授業!再開です。
予定がどんどん遅くなってしまい、申し訳ありません。
残すところ,産業革命後の労働問題,帝国主義,セポイの乱,アヘン戦争です。
がんばって更新したいと思います。
さて,新☆歴史模擬授業は中学で習う世界史分野です。
まずは,あまり入試では出題されないけど,後の内容に関連する大切な分野,について
今回は説明させて頂ます。
今回は労働問題です。
文字数の関係で授業内容は別記事でのアップになります。
新☆歴史模擬授業 第13回 市民革命6ー産業革命2
という記事でご覧ください。
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<新☆歴史模擬授業について>
「新☆歴史模擬授業」という記事を数か月に数回更新していきたいと思います。
これは実際の授業形式を文字であらわしていこうというものです。
劇の台本みたいな感じになると思います。 定期的に内要がまとまったら、
HP「しゃかしゃか★ぶりっじ」にて改定してアップする予定です。
読むときに、 →先生、 →生徒その1(ひなちゃん)、 →生徒その2(はむちゃん)、→生徒その3(ねこちゃん) だとだと思って読んでください。
(みんな、びっくりするぐらいいい子ですが、そこはご勘弁を・・)
また、設定は、中学生1~2年生の授業(塾)だと思ってください。
内容的には,現在ではあまり教科書で扱われていない部分もありますが,
学校によっては入れ込む内容と思われる部分はこちらでアップしまう。
(歴史模擬授業の学年設定より数年後,という設定です。)
今回は文字数が最大数を超えてしまいそうなので、もう一つ記事を作ってアップさせていただきます。
わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
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歴史模擬授業(旧),ついに今回で最終回です。最後までご覧いただき,ありがとうございました!
わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
歴史模擬授業32回 日本の国際社会復帰と国交回復
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「さて、サンフランシスコ平和条約で独立を果たした日本。
このあと、日本がどのように国交を結び、国際社会に復帰していったかを見ましょう。」
「はい、」
「まず、1956年に、ソ連との間に、日ソ共同宣言というものを調印します。
これで、ソ連との国交が回復し、日本は国際連合への加盟が実現したのです。
これで、やっと日本は国際社会に復帰できた。」
「国連の要(かなめ)にソ連がいたから、ソ連が許さなきゃ、なかなか日本は国連に入れなかった
だろうからね。(予想)」
「戦争が終わって、10年以上、国際社会復帰にかかったんだね・・。
それだけ、日本が戦争で失ったものは大きかったんだ・・。」
「そうね。だから、失うのは一瞬だけど、それを回復するには時間がかかる。
人間関係や信頼なども同じね。
日ソ共同宣言・日本の国際連合の加盟は、セットで覚えましょう。」
「はい。」
「そのあと、日本はどんどん豊かになってきます。
豊かになり、安全である、と見なされれると開くことができる国際的な行事も、
ついに日本で行えるようになります。
それがオリンピックというもの。」
「あ、たしかに、ずっと戦争ばかりしていたり、お金がない国で、
オリンピックを開くのはむずかしいもんね。
施設をつくるお金がない、とか、オリンピック出場選手も命の危険にさらされるとかだったら、
危ないもんね。」
「だから、日本でオリンピックが開けるというのは、それだけ、
国際的に、安全で豊かになった国と認められたわけです。」
「ほえー。」
「最初に日本で開かれたオリンピックの会場は東京。
この東京オリンピックと同じ年の1964年に、開通したのが、東海道新幹線。
新幹線は1964年に初めて開通したんだけど、これは、オリンピックで海外からも国内からも
多くの人が東京に訪れるから、その人たちが一気に早く移動できるように、とね。」
「ほえー。」
「たいがい、大きなイベントがあると、新しい鉄道が開けたりするものね。
何年か前の愛知万博でも、万博会場に行けるように、
「リニモ」がつくられたりしたのを覚えてるよ。」
「東京オリンピックと東海道新幹線開通はセットで覚えましょう。」
「はい。」
「東京オリンピック開催の翌年に、日韓基本条約を結び、韓国とも国交が回復しました。」
「今度は韓国とも。」
「そして、1968年に小笠原諸島が、 1972年に沖縄が
アメリカから日本に返還されました(日本の領土に戻りました)。」
「戦争が終わってから20年以上もたってからだったんだね・・。」
「沖縄が日本に返還された年と同じ年に、日本は中華人民共和国とも国交を正常化できたのです。」
「中国ともやっと国交が!」
「このときに出した声明を、日中共同声明と言います。」
「そうなんだ。」
「社会主義のソ連とも中国の2つの大国と、日本が国交を回復できた(できそうな)状態で、
日本が経済的には成長して、1つの国として国際的に認められるようになったからこそ、
もう日本は資本主義国として生きていくのだろうと確信し、
アメリカは沖縄を日本に返還できたんだろうね。(予想)」
「日中共同声明(および中国との国交回復)と沖縄の返還もよくセットで出るので覚えましょう。」
「はい。」
「今回は、セットで覚えるのが多い気がする。」
「うん。多い。でも、丸暗記はしないように。因果関係を考えて覚えましょう。
◎社会主義のソ連が認めなきゃ国連に入れない。
→だから国連に日本が加盟できるのはソ連との国交回復が必須。
→1956年 日ソ共同宣言&日本の国際連合加盟
◎東京オリンピックは多くの人が東京におとづれるから、交通機関が発達
→1964年 東海道新幹線の開通&東京オリンピックの開催
◎日本が、ソ連につぐ社会主義の大国の中華人民共和国と国交が回復する(回復するきざし)が
ないと、自分の持っている日本の領土を日本に返せない、とアメリカは考えていると予想
→1972年 沖縄の返還・日中共同声明
というように、関連付けて覚えましょう。」
「はい。」
「あと、中国とは、日中共同声明を発表した6年後の1978年に日中平和友好条約が結ばれ、
経済や文化の面でも交流が深まりました。」
「おお。」
「このように日本が国交を回復していく間に、世界では、アメリカとソ連の対立する冷戦が続き、
一時は第三次世界大戦が起こりそうな緊張状態になったりしました。
そして、冷戦の象徴だった、ドイツのベルリンの壁というものが崩壊し、
1990年に東西に分かれていたドイツが統一し、ドイツは資本主義になりました。
次いで1991年に、ついに、ソ連が崩壊します。」
「え・・。」
「これにより、冷戦は終わり、時代は新たな時代の幕開けとなっていくのです。」
「社会主義が負けたってこと?」
「負けた・勝ったということではありません。
たとえば社会主義の中華人民共和国の経済成長は現在すさまじい勢いを見せています。
ただ、1991年のソ連の崩壊によって、
社会主義・資本主義の激しい対立は終わったということになります。」
「そうなんだ・・。」
「そして、今度は、新たに、宗教対立、石油の利権をめぐる対立、
1945年の戦後からおこっている中東(イラン・イラクやイスラエル・サウジアラビアなどがある国々)と
アメリカ・ヨーロッパの関係などがからみ、
湾岸戦争やイラク戦争などの新たな戦争がおきていくことになり、
日本も世界の中でのように動いていくかが、今後の大きな問題になります。」
「そうなんだ・・。」
「これで、昭和時代の勉強は終わります。(昭和時代は、明確には、東西ドイツ統一前の1989年までです。)
歴史の勉強もこれでひとまず終わります。」
「先生、いままでありがとうございました。」
「私こそ、ありがとう。私の授業をずっと続けてまじめに聞いてくれて。
少しでも、この勉強が君たちが未来を切り開いていく力になればうれしいよ。」
「うん、がんばります!」
「ではでは、第一部終了!みなさまお疲れ様です!」
「へ?第一部?」
「うん。第一部♪
第一部は、私立中入試を受ける小学生で習う話を中心に、
小・中学生用の勉強内容を行いました。
しかし、中学生は、大航海時代・宗教改革・市民革命・ベトナム戦争・中東戦争など、
世界の歴史もたくさん習うのです。
そこをすっ飛ばしたので、第二部では、世界史の中学生内容を行っていきます!」
「おお!ってことは、私たちはどうなるの?」
「一緒に進級しちゃう?」
「うん、するするする!いざ、数年後の世界へGO!」
「たいむわーぷ!」
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長い間、応援して頂き、まことにありがとうございました。
第二部では、第一部に付け加える形で、中学生の世界史の内容を行っています。
「新☆歴史模擬授業」という名で連載中です。(2014年1月現在,市民革命まで)
ではでは、これからもよろしくお願いいたします。
「長らくご覧いただき,ありがとうございました。」
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わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
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ランキングに参加しております。ぽちっと押して頂けるとうれしいです。
歴史模擬授業(旧)第31回です。
わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
歴史模擬授業31会 国連成立・冷戦と日本の独立2
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「では、今日は冷戦下の日本とアジアの動きを見ていきましょう。」
「はい。」
「日本がGHQの占領下におかれている、1949年に、ある大国が社会主義国家になったのです。」
「え?」
「それが、中国。当時は、資本主義の中華民国という国だった。
しかし、戦後、蔣介石(しょうかいせき)率いる資本主義の国民政府と、
毛沢東(もうたくとう)率いる、社会主義の中国共産党が対立し始め、
中国共産党が勝ち、ついに1949年に社会主義国である中華人民共和国をつくりました。
(国民政府は台湾に移りました。)」
「そうだったんだ・・。」
「そうすると、資本主義のアメリカはよけいあせるよね。」
「そうだよね・・。面積ナンバーワンのソ連、人口ナンバーワンの中国が社会主義になったってことだもんね。
それに、そうなると、他の国もどんどん社会主義になっていく可能性が高いし。」
「また、中国のお隣、朝鮮も、日本の支配から解放され、国内で資本主義勢力・社会主義勢力で
対立を深めていました。そして、1950年に、戦争が始まります。それが朝鮮戦争というもの。」
「戦争が始まってしまったんだ・・。」
「アメリカもソ連もそれぞれの勢力を支援します。
最終的に決着がつかず、1953年に休戦協定が結ばれ、
北緯38度線を境に、北は、社会主義の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、
南は、資本主義の大韓民国(韓国)と、朝鮮は2つに分かれてしまいます。
(各々の国は朝鮮戦争以前に成立しています。)」
「・・・・。」
「本来1つの国だったのが、考えの違いで2つの国に分かれてしまったのね・・。」
「でも、その責任は日本にもあるよね・・。ずっと朝鮮を占領していたんだから・・。」
「朝鮮戦争は休戦しているだけで、まだ終戦していません。
だから、まだこれからもこの対立は終わっていないんです。(2014年1月現在)」
「すごく難しい問題だけど、日本にも関係あることだから、目をそむけず、少しでも良い方向に向かうよう、
ぼくなりに考えたいな。」
「そうね,考えることって大切だよね。」
「また、この朝鮮戦争が皮肉なことに、戦後直後の日本を地獄の底から抜け出すきっかけを与えたのです。」
「え・・?」
「日本と朝鮮半島って近いでしょ。また、ソ連は朝鮮半島と隣接しているでしょ。
そうすると、アメリカは、ソ連と比べて不利でしょ。自分の国から軍需品を持っていくのだと
時間もかかるし大変。
そこで、朝鮮戦争で日本はアメリカからの大量の軍事品の注文を受けることになり、
戦後の最悪の不景気から抜け出すことができたの。」
「そうだったんだ・・。」
「戦後すぐの日本は、焼け野原で住むところもない人が多い、働く場所もない、という
とても厳しい状況だったの。」
「・・・。」
「このように、朝鮮戦争による日本の好景気を、特需景気(とくじゅけいき)と言います。」
「特別な状況下での需要によって良くなった景気っていう意味ね。」
「また、アメリカは、あることを恐れたんです。
ソ連・中国が社会主義になり、朝鮮でも社会主義・資本主義の対立がおきている。
ソ連・中国・朝鮮に近い日本だって、いつ社会主義になるかわからない。
もし日本国内は資本主義での独立を望んでも、
いつ社会主義の国が攻めて、日本も社会主義の一員になるかわからない。
だから、日本国憲法で平和主義を掲げ、一切の戦力をもたないとしたとしても、
自分の国を守る程度の力は必要だろう、と思った。
そこれで、アメリカの命令で、日本で警察予備隊というものがつくられました。
これは、現在の自衛隊の前身になります。」
「え、自衛隊ももともとは、朝鮮戦争がきっかけだったんだ・・。」
「うん。自衛隊は、自分の国を守るためだけの組織なので、軍隊ではない、という考え方に基づき
成立しています。正当防衛の精神ね。
ただ、自衛隊は憲法違反なのではないないか、という論争もあり、それはいまだに決着しません。」
「そうなんだ・・。」
「そして、朝鮮戦争の最中、アメリカは日本をさっさと資本主義の国として独立させてしまおう、と
考えます。
そこで、1951年に日本と、アメリカ率いる連合国(資本主義諸国)は講和会議を開き、
日本の独立を約束した、サンフランシスコ平和条約を結びます。」
「そうだったんだ!」
「ただし、完全に日本が独立した状態になったということは、ある意味、社会主義諸国に
ほぼ丸腰の状態。そこで、サンフランシスコ平和条約を結ぶと同時に、
引き続きアメリカ軍が日本に駐留(ちゅうりゅう:居座ること)することを認めるとした
日米安全保障条約を結びます。」
「え・・。」
「この日米安全保障条約は、アメリカ軍事基地の問題にからんでいて、これも未だに続く論争の1つです。」
「この時代は、現在まで続く問題がたくさん出てくるね・・。」
「また、日本は独立したといっても、当時は,小笠原諸島や沖縄は依然としてアメリカの領土でした。」
「・・・・。」
「サンフランシスコ条約と日米安全保障条約はセットで覚えましょう。
これは、よく入試で出ます。
たとえば、サンフランシスコ平和条約に線が引いてあり、
「この条約といっしょに結ばれた条約は何か?」と聞かれたりね。
また、条約の内容も聞かれることがあるので、内容も一緒に覚えましょう。」
「はい、用語だけの丸暗記はしないよう理解して覚えるようにします。」
「そういうことね、がんばって理解して覚えましょうね。」
「はい。」
「ではでは、独立した日本はこれから国際社会の中に入っていきます。
しかし、戦争で失ってしまった信頼や、国交などを回復するには、
これから何年もかかっていきます。
それを次回、見ていきましょう。ではでは、起立・礼。」
「ありがとうございました。」
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わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
ーーーーーーーーー
ランキングに参加しております。ぽちっと押して頂けるとうれしいです。
歴史模擬授業(旧)の続きです。
わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
第31回 第二次世界大戦後 国連成立
ーーーーーーーーーー
「前回は第二次世界大戦を行いました。
今回から,その第二世界大戦後のお話を何回かに分けてお話します。続きをば。」
「はい。」
「日本が戦争をしているとき、またその後連合国軍の支配におかれ、民主化改革が行われているときに、
世界では、国際連盟に代わる新たな、平和を守る国際機関である、国際連合が成立していました。
1945年4月に、国際連合がつくられることが決まり、戦争がおわったあとの、1945年10月に
51か国が参加して、国際連合が成立しました。」
「え・・、第二次世界大戦・太平洋戦争中にもう国際連合をつくることを連合国は決めていたんだ・・。」
「そういうことになるよね・・。
国際連合の本部はアメリカのニューヨークにあります。」
「本部はアメリカになったんだ。」
「国際連合は、国際連盟での反省を生かし、武力制裁を行うこともできます。
また、国際連合の中心を担うものに、安全保障理事会というものがありますが、
その理事会の常任理事国と呼ばれる強い5つの国があります。
それが、戦争で勝った方の国である、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国(成立当初は中華民国)。」
「ほえー。」
「さて、質問。
この国際連合が成立したときに、日本は国連に参加できたかな?」
「え?どうなんだろう?」
「考えてごらん。成立したときは日本はGHQの支配下にあり、戦争の敗戦国であったんだよ。」
「あ、入っていない。」
「そうなんです。日本は入っていません。ではいつ、入れるかが、あとで出てきますので、
覚えておきましょう。」
「はい、わかりました。」
「では、次にいきます。
実は第二次世界大戦が終わったあとから、
経済の考え方(価値観の違い)において、世界が2つのグループに分かれ、
対立するようになります。」
「え?え?」
「その対立する2つの経済の考え方とは、資本主義と社会主義。」
「あ、ロシア革命のときにならったやつだ!」
「そう、よく覚えているね!すばらしい。」
「資本主義が資本家(社長・会社)を中心とした「自由」に重きをおきた考え方で、
社会主義が、労働者に中心とした「平等」に重きをおいた考え方だったね。」
「そうです。すばらしいよ、よく理解しているね。戦後には,
この資本主義の中心がアメリカ、そして社会主義の中心がソ連,という図式になるの。」
「世界初の社会主義革命をおこしたロシア革命でソ連という国になったから、
社会主義の中心がソ連になるのかな?」
「イギリスなどのヨーロッパの国々も多くは資本主義なんだけど、
2度の世界大戦で疲れはてちゃって、戦後で力が一番残っていたのはアメリカなんだよね。
なにせ、この時点では一度もアメリカは本格的に本土を攻撃されたことがなかったんだから。
(ハワイの攻撃など、一部被害にあったところはあります。)」
「そうなんだ・・。」
「で、第二次世界後に、やっと、多くの植民地が独立するようになった。
しかし、そのときに、資本主義VS社会主義の状態でしょ。
そこで、独立する際に、資本主義で独立するの?社会主義で独立するの?という問題が出てくる。
国内でも、どちらで独立するかで争うようにあったところがあった。
そのときに、アメリカとソ連がそれぞれ、国内のそれぞれの社会主義勢力、資本主義勢力を応援し、
戦争に発展するんです。」
「また、戦争が・・・。」
「その戦争の例として、朝鮮戦争やベトナム戦争があります。
このように、
アメリカとソ連が直接戦火を交えないで、他の国を介して対立する状態のことを、
総称して
冷たい戦争(もしくは、冷戦)
と言います。」
「大元の国であるアメリカ・ソ連が直接戦火を交えないから、冷たい、という言葉が使われるんだ。」
「そういうことね。
もともと、このアメリカ・ソ連の対立は、第二次世界大戦のドイツの戦後処理で
利害調整が難しくなったことから始まったそうよ。」
「あ・・、それは、戦争中のところで習った覚えがあるよ。」
「また、よく東側・西側、という言葉が使われるので説明しておきます。
このソ連・アメリカの対立(冷戦)の影響で、ドイツが東・西の2つに分断され、東側をソ連、西側をアメリカが
占領し、そのあとで、独立させました。
このドイツを境目にして、東側はほぼ社会主義、西側がほぼ資本主義の国に
分かれるので、西側=資本主義、東側=社会主義、という意味合いがあります。」
「そうなんだ・・。」
「では、この冷戦下で、日本はどうなっていくかを次回みていきましょう。」
「はい。」
「では、今日はここまで。次回は日本の独立と、国際関係を行います。ではでは、起立・礼。」
「ありがとうございました。」
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わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。
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