エッセイ「なぜ私は社会科塾講師になったのか?」
第6回 中学校時代④ 塾大好き!
前回で,中2の夏に,進学塾の夏期講習に参加することした,とお話しました。
その塾は,いろんな地域からの子供が集まり,学力レベル別にクラスが分けられ,
入試問題を中心に教える,という形の進学塾(予備校)です。
通う前は,「塾で,まわりの子から迫害されたらどうしよう?」とか「先生に馬鹿にされたらどうしよう?」という怖さはありました。
でも,実際に行ってみたら,そんな不安はぜんぶ吹き飛んでしまいました!
教室内で,休み時間中に,話している子はほとんどいない。
ほとんどが,次の時間の予習してるんです!
だれも,他人に関心がない感じ!
「わあ,なんて,気楽なんでしょう!」
「しかも,自分も勉強しても,誰も気にしないじゃん!」と。
そして,授業が始まります。
その授業衝撃を受けました!
なんと,先生が一方的に話すだけ!
問題の答えも,先生が全部言っちゃう!
私はすっごくうれしかった。
学校だと,先生は問題の答え合わせのとき,必ず生徒に当てる。
また,先生も生徒との交流も密である。
でも,その塾は,おそらく先生は,生徒のことを一人一人知らない。
なんて楽なんでしょう!
学校のように,先生に気を使わなくていいなんて!
しかも,その塾の教え方は,私の大好きな「物事の根本を教える」やり方なんです!
もう,わかりやすいのなんのって!
スピードも速くて,自分としては,そのスピードが心地いい!
(ドラマ「ER」の会話スピードに慣れていたので,その速さ以上の授業の方が楽だった)
通塾1日目にして,その塾のトリコになりました!
しかも,その塾の近くに本屋があるんです。
つまり,そこでマンガを購入できるってことです。
当時の私は中学生なので一人で自由に遠くまで外出できるわけではないので,
本の購入は,地元の本屋に一人で買いに行くか,家族とどこか遠くの本屋に行くか,の2択でした。
地元の本屋では,どこに同級生がいるかわかったもんじゃない。
小学生でいじめられたときに,「まだマンガなんて読んでるんだ」と馬鹿にされ,私の好きなマンガのジャンルも非難されました。
なので,地元の本屋でマンガを買うというのは,できませんでした。
もしかして,誰かと会って,馬鹿にされたら・・,それが,またいじめに発展したら・・,と怖くて怖くて。
家
族と本屋に行く場合,地元からは遠い場所ではありますし,親も別にマンガについては馬鹿にしないのですが,
なんとなく,恥ずかしさがありました。とくに,子供っぽいジャンル系(変身モノとか)。
これも、いじめのトラウマのためだと思います。
でも,その塾のかえりに,その塾の近くの本屋に寄れば,
誰も同級生に会うことなく
しかも
一人で,大好きなマンガが買える!
こんな幸せなことってないじゃないですか?!
夏期講習の10日間はあっと言う間に終わってしまいました!
「楽しい!」と一言につきます。
また,講習のあとに,模試がありました。
その模試は,その塾の系列に通っている,同じ県内の子すべてが受ける模試なので,
学校のような100人単位でなく,1000以上の大量の子が受けます。
そこでは,学校のように順位(ランク)ではなく,偏差値で出されます。
これが,私にとって,初めての偏差値との出会いです。
偏差値の方が,順位より,自分の位置が分かりやすいんです。
抜群に飛びぬけてるのか(上にも下にも),まん中くらいなら,どのレベルくらいなのか?が順位よりもハッキリわかるので。
偏差値60超えたらすごいし,偏差値65以上,ましてや70超えなら,抜群に飛びぬけていることになるし,
偏差値50超えなら,普通レベルよりは上ってことだし,と。
「偏差値で学力をはかる!」
この行為も一瞬で好きになりました!
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