更新が遅くなってしまい申し訳ありません。
今回はある言葉について。
「私は◎◎が好き」
という,何かについて好きと宣言する方は多いと思います。
私にも好きなものはあり,公言しているものもあります。
ただ,この「好き」の理由を注意して見なければいけないときがあります。
好きな理由が
①とにかくそのもの自体に触れている(その世界にいる)だけで落ちつく(興奮する)ので好き
②他の人よりもできるから(成績が良いから) または よく他人に「○○が上手だね」とほめられから好き
と大きく分けて2つあると思います。(細かく言うと,例外がありますが・・)
①の理由の場合は,どんなに辛い目にあっても,その好きなものを手放すことは,
よほどのことがないかぎりありません。
しかし,②の理由の場合は,
自分より他の人の方が優秀だ,と思ったり,
困難にぶつかったりすると簡単に逃げ出してしまいます。
よく,中1の生徒が一学期のときに「英語が好き」と言う子がいます。
それを鵜呑みにして接すると,中2の後半あたりから,「あれ?」ということがしばしばあります。
もちろん,①の理由のように,心の底から英語が好きな子もいて,
その子はどんなことがあろうと英語の勉強をがんばります。
しかし,多くの子は②の理由の場合が多い。
中1の1学期の英語は簡単なので,
「解けるから好き」
「100点近く取ったから好き」
「小学生のころに塾やおけいこで先走って英語を勉強しているから,他の子よりも成績が高いから好き」
という子が多いのです。
「好き」だからこそ「がんばれる」のは確かです。
でも,上記のような「できるから好き」タイプは,
一度うまくいかなくなると,頑張らなくなります。
しかも,別のもので,「他の人より得意かも?」と思えるものに気持ちが移行し,
「私が本当にすきなものは,違ったの!」と言い始める子も。
そして,また挫折すると,違うものに気持ちが移行し・・と,困難にぶつかるごとに逃げるのです。
「好きだからがんばれる」のは確かです。
大人にほめられることで,本人のやる気はアップします。
でも,「好き」と言った(思った)ものが,すぐに変わる子は,
結局,楽な方に楽な方にいき,言い訳をし,大人になるころには何の力もついていないことがあります。
ですので,
①のように本当に好きなものを生徒と一緒に見つけ,それを伸ばすか,
②の理由で好きと言ったものを一度努力を始めたらやり続けさせるののが
教師としての姿勢かな?と私は思います。(あくまで私個人の意見です。)
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