今日の関東地方、気温25度だって
今の時期たいてい雪が降ったりするのに、春を通り越して初夏だわね。
母の着物の整理をした。
私が10年前に着付けを習い始めて着物にハマり出した時、母は自慢げにタンスの中の着物を私に見せて「着る時にはいつでも言って」と言いながら一度も出してくれなかった。
だからどんな着物がどれだけあるのかハッキリとは知らなかったけど、今回着物のタンスを整理したらやっぱり結構な枚数があった。
祖母は生前高島屋から依頼を受けて呉服の仕立てをしていたから和裁はお手の物。
ウールや木綿、洋服地で祖母が仕立てた洒落た着物もわんさか出てきて、こんなことなら普段用やお稽古用にと安物のポリエステルの着物を買ったりしなかったし、母は自分では着物が着られなかったくせに出し惜しみしやがって、とムカついたりして
すっかり着付けを忘れちゃったカフェオレだけど、これからはまた少しずつ着物生活を楽しもうかなと思い、とりあえず自分が着られそうな着物を残して後は買い取りに出すことにした。
着物22枚、羽織4枚、帯5枚。
テレビでも宣伝してる某着物買い取り業者に出張買取の査定に来てもらった。
よくリサイクル業者を名乗る電話で「Tシャツ一枚でも」と言っておきながら「貴金属はないのか」と脅迫めいた感じで家に上がり込む手口を聞いていたので、家の中に通すのは正直不安もあった。
口コミでは「無理な買取はしない」とか「査定が丁寧だった」とあったし、何より近所の奥様が某社を利用したことがあったので「知らないところよりはマシか」と思い依頼した次第。
結果。
査定の対象になったのは着物10枚と帯5枚。
全部で2000円だった。
しかも一番高値だったのは博多帯500円。
まぁ大昔の物だし、状態もそれほど良くなかった(母が着物の虫干しをしたのを見たことがない)し、そもそもブランド品でもないから仕方ないのかもね。
今はコロナで業者の方でも在庫を抱えてるらしいから。
で、2000円で引き取ってもらったかというと…やめた
何だろうね~、洋服はバッサバッサと捨てられたのに、祖母が仕立てたとかそういう思い入れがあるのか、引き取られた着物が切り刻まれてパッチワークなどに使われると聞いたら出せなくなった
でもこのままタンスの肥やしにしておくわけにはいかないので、近日中に近所のリサイクル着物屋さんに引き取ってもらおうと思っている。
だったら最初からそこに持っていけばいいじゃんって話だけど、ネットの口コミだと某社が最高値ということだったし、近所のリサイクル着物屋さんでも値はつかないだろうと思ったから。
ただ、そこのお店はよっぽどの汚い品じゃなければ100円とかでも売り出してくれるので、最終的にはパッチワーク用にされても自分の気が済むかな~と思って。
そう考えると断捨離って「気持ち」なんだね。
ときめくとかときめかないとかって言うけど、他人には全く必要ない物、ときめかないし自分も必要としないものでも捨てづらいものはあるんだとわかった。
母がいなくなって断捨離もスムーズに進みそうだけど、やっぱり結構モノが多くていったいいつまでかかるやら…