「ふと気がついたら、身近な所にあった」青い鳥のような、そんな経験をするとうれしい。
結婚して小さなことから、二人の一致を感じ、みこころを確認したことがある。控えめな趣味なのだが、二人ともカバンが好きだったのだ。
一昨年だったと思うが、某県立美術館の売店で小さなショルダーバッグを手に取った。工房「おのみち帆布」と誇らしくラベルが取り付けてあって、「なんで帆布らしき(ありふれた)ものなのに・・・・?」と疑問に感じながら、とにかく、しばらく試用してみることにした。
今まで皮革にしか関心がなかったが、使ってみて「肌になじむ丈夫」さに惹かれた。たしかに雨にも傷にも強い天然素材だ。古くは大勢の命をあずける帆に、その時代が終わっても仕事柄運動会のテントでお馴染みのものだった。そういえば2千年も前の使徒パウロもテント職人だった。材料は綿布なのにどうしてこんなに強いのか、その秘密を調べると、「これはすごい!」と納得。時を超え、人々の知恵が込められていた。
今回偶然妻が見つけた特産市で、願っていたタイプの帆布カバンを見つけた。メーカーは米沢の「牛や」。祈って祈って、そして与えられたのがこれです。帽子はオマケ。感謝です。