ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』
これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

匂い

2020年01月21日 | 派遣
 テニスから帰ったら、私はいつもドルカスからシャワーへと追い立てられる。「ハイハイ、行きますよ」と。臭うのだそうだ。けれども私にはよくわからない。臭いようだが自分にはわからなくても、ドルカスが正しいと思って、従順に従うしかない。(写真は他の人より優れた臭覚の持ち主ドルカス)


 自分の匂い、これは本当に本人にはわからないものだ。だから自分以外の人物の指摘は、どうとあれ正しいと思って受け入れなければならない。こんなことを思い出す。

 先妻が召天し、献身して高円寺で一人住まいを始めた頃、長女が中野のサンプラザでの仕事が遅くなり、終電車を逃したからと言って、突然泊まりに来た事がある。娘が来て開口一番「ああ、パパの匂い」と言った。驚いて「ええっ、何の臭いだ?」と聞くと、「牛乳の匂い」と答えた事が忘れられない。確かに私は給食の残り物、牛乳を職業上捨てられなくて、よく飲んではいたのだが・・・ふうん。

 しかし、人の特有の匂いほど、言いにくいものはない。だからよほどのことがない限り、他人は自分の体臭に我慢してくれていると思ったほうがよい。例えば夏の暑い日のテニスで、近寄れないほど相手が臭っていても、今まで注意などできたことがない。
 その点家族はありがたい。遠慮なく指摘してくれるからだ。そこで家族の言うことは我を張らず、従順に従うべきであるし、自覚すべきである。言われているうちが花である。
 逆に一人住まいの人、特に男性、あなたには相当な注意が必要である。常に清潔さを意識していたはずの私でも、◯◯臭かったのであるからして。また、香水をつけたりするより、その元を正すようにお願いしたい。

 この他、不思議に思っていることがある。男性や女性の部屋は、それぞれ臭いがするものだが、夫婦の部屋にはまず無い。海の塩は強酸である塩酸と強アルカリであるナトリウムが中和してできたものだが、夫婦の部屋もそんなところだろうか。
 それにしても不思議に思うことは、もし海がそれぞれのバランスがとれなくて、塩酸の海だったりナトリウムの海だったりしたら、と。それが見事に定量で過不足なく中和し、塩の海になっている。神が造られた完全さゆえに、神を褒め称えます。
 (人間が壊しかけている地球が素晴らしいように、愛するものの臭いも、うん、とても芳しい)


 できれば、
"私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神に献げられた芳しいキリストの香りなのです。"(コリント 第二 2章15節 ©2017)
と、信仰の芳しさを、ほんの少しでも漂わせたい。(かなりムリ?)




コメント
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