Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

「太平洋の奇跡」はなにが奇跡か

2011年02月22日 | Life


映画「太平洋の奇跡」を観る。(以下、ネタバレの可能性あり)

これはサイパン島で米軍と戦って、生き残った兵士と民間人の物語。
竹野内豊演じる大場栄大尉は実在の人物らしい。
1945年太平洋戦争終結のあとも、大場大尉率いる第18連隊はタッポーチョ山に隠れ潜み、ゲリラ戦を展開する。
映画は投降するまでの約1年半を描いている。

米軍のハーマン・ルイス大尉がその上官に、日本兵がなぜ降参しないで自決を選ぶのかを、将棋にたとえて説明するシーンがある。
それは「王将」つまり天皇に忠誠を誓うのが日本人のプライドで、敵に降参するくらいなら死を選ぶのが「武士道」の精神だという。
将棋のたとえがもう一つよくわからなかったが。
だが大場は日本の無条件降伏後3ヶ月間抵抗をつづけるも、さいごには46人の隊員を率いて下山し、米軍に投降する。
彼の心中はどんなものであっただろうか。
投降に際し、米軍のまえで自分の軍刀を抜き、それを上官に差し出すことで降伏を表現する。
この映画の最高の見せ場だ。
これも実話だそうで米軍によって撮られた写真も残っているという。
その写真をぜひ見てみたい。
映画のなかではリンホフという大型カメラが使われていた。
時代的にみて、テヒニカ45の1型であろう。



ところでこの映画のタイトル「太平洋の奇跡」とはなにが奇跡だったのか。
ふつうに考えれば、約200人の民間人と47人の日本兵が生き残ったことなのだが、どうもその「奇跡」感の描き方がよわい。
最初の戦闘シーンを除いて、全篇を通じて淡々と描かれているので、第18連隊がどれほど厳しいゲリラ戦を戦い、さいごに投降するときに大場がどれほどの苦渋の選択を迫られたのかがあまり見えてこなかった。
全員自決という判断もあっただろうから、投降はたしかに奇跡なのだが・・・

映画館を出て、ユニクロでくつ下や下着を買い、デパ地下でホールトマトの缶詰を買う。
自転車を駐めたところにもどると撤去されていて落ち込む。オーマイガッ
しかたがないのでバスで帰宅する。



[きょうの夕食]
・ブロッコリーとペンネのバター和え
・鶏肉とサツマイモのコンソメ煮
・塩サケのガーリックオーブン焼き

ブロッコリーとペンネを塩茹でして、熱いうちにバターと和える超簡単スピーディー料理。
ビネガーをかけるとホットサラダ感覚で食べられる、オススメの一品。

トイレの作品様

2011年02月21日 | Life
きのうF写真専門学校の卒業制作展を見にいって少しおどろいた。
額装されたふつうの写真もあるにはあるが、写真を素材にしたインスタレーションのような作品が目につく。
ある教室に入るとまっ暗で、中央にはガレキの山のような作品がある。
入口で手わたされたLEDライトがなければなにも見えない。
戦時中のガマを表現しているのか?(そうでもなさそうだが)
1年生の教室もうす暗くてよく見えないが、顔を入れるような穴が3つ開いている。
穴をのぞくと壁と床に写真が貼られ、天井から切り抜いた人物写真がぶら下がっている。
これは過去と現在と未来を表現したセルフポートレイトだと、校長先生がいってた。
ふーん、そうなんですか。



さらに「屋上にも作品があります」というので行ってみると、テレビやビデオをバラバラに分解した作品?が置いてあった。
よく見るとその部品を使ったフォトグラム(印画紙のうえに物を置いて感光させる技法)作品が置いてある。
30年くらいまえのモダンアートって感じ。
雨が降らなくてよかったね。



トイレに入るとNY研修のスナップ写真が貼ってある。
ああ、NY研修が復活したのか。
タイムズスクエアでたのしそうな記念写真はあるけど、ヤンガーさんはどこにも現れない。
彼女のスタジオへは行かなかったのね、残念。



どうもわたしはこの手の作品は苦手だ。
アートっぽくすることで、本来、写真のもっている魅力をスポイルしているように感じてしまう。
厳しい言い方をすれば、「写真学生は写真を撮ってなんぼ」だろうと思う。
学生のころから変化球なんか使わずに、もっとまっすぐ写真を撮らなければダメだ。
そんなことをいう先生はいないのかもしれない。



営業写真コースの教室には昔ながら?のポートレイト作品が並んでいて、なぜがホッとした。
Kさん、いい写真が撮れるようになったね。



[きょうの夕食]
・ホウレン草としらす干しのサラダ
・麻婆ナス
・煮込みハンバーグ

わびさびを表現するエルマリートM28ミリ

2011年02月20日 | Camera


きょうは写真学校の卒業制作展を見にいくので、その行き帰りに例のエルマリート28ミリのためし撮り。
M8に付けると約35ミリの画角になるのだが、35ミリって意外に広い。
いつも50ミリか28ミリなので、うまく立ち位置が決まらない感じだ。
もう少し近づくか、逆に引いた方がいいのだろうか。
絵づくりのまずさはともかく、このレンズの描写はどうか。




上のカットを見ればおわかりのように、どうもわたしは朽ちかけたものや工事現場っぽいものに惹かれる。
トタン屋根が錆びていたりすると、どうしようもなく美しいと感じてしまって、ついシャッターを切ってしまう。
なにか日本のお茶やお花のワビサビにも通じる渋さがある(ような気がする)。
そしてこのエルマリート28ミリは忠実にそれを再現してくれる。
まさに見たままが写っているのが驚異的である。
こういう質感や色調を表すには、ニコンやキヤノンではなく、やはりライカでないとダメだと思う。



[きょうの夕食]
・ブロッコリーとニンジンのサラダ
・タコとセロリのトマト煮
・きんぴらコンニャク
・豚肉と白菜の粒マスタード炒め
・あんかけ揚げ出し豆腐

揚げ出し豆腐にかけるあんに柚こしょうを入れるとアクセントが効いて酒がすすむ。

50年まえにタイムスリップするペン

2011年02月19日 | Camera


先日あずかった2台のオリンパスペンのためし撮りがおわった。
ペンEE-3は露出オートでピントは固定だから簡単だけど、自由度が少ない分、失敗も多い。
とくに空が入る構図の場合、必ず空の明るさに影響されてアンダー露出になる。(上のカット)
手前に主要な被写体があるときは注意が必要だ。
この場合、はじめ下向き(被写体に向けて)にシャッターを半押しし、それから空が入るような構図にもどすとよい。
半押しした時点で露出が決まるので、空が入ってきてもアンダーになることはない。
ただ、今のカメラのように明確な半押しの手応えはないので、どれくらい押せばロックされるのか、練習しておく必要がある。
そういう小技を含め、EE-3できれいに写すのはむずかしい。



一方、ペンSは完全マニュアルでピントも目測だが、慣れてくれば、意外によく写るからおもしろい。(上のカット)
まず露出で失敗することがないので安心、空が大きく入ってもこわくない。
問題はピントだが、このカメラは30ミリという比較的広角なレンズが付いているので、ある程度絞っておけば被写界深度に入る。
遠景なら全部無限遠でOKだ。
ただ、レンズをチェックしたときに後玉にうっすらとカビを発見した。
これが画像にどれくらい影響しているのかはわからないが、なんだか全体にボンヤリしている。
そのカビのせいなのか、あるいはハーフサイズの限界なのか、それともピント合わせが悪いのか、1本撮ったくらいじゃ判定はできない。
しかしながら、デジカメのシャキッとした画像を見慣れた目でこの写真を見ると、なんともやわらかく懐かしい感じがする。
ちょうどこのカメラがつくられた50年くらいまえの昭和の香りがするではないか。



[きょうの夕食]
・ホウレン草と豆腐のみそ汁
・焼ナス
・白菜とカニかまぼこの酢のもの
・他人丼

妻が出かけているのでテンション上がらず、30分の手抜き料理。
息子と2人で食す。

期待以上! エルマリートM28ミリ

2011年02月18日 | Camera


使わないレンズ4本をヤフオクに出したら、予想以上の高値で落札された。
小金を得るとすぐに新しいレンズがほしくなるのが悪いクセで、気がつけばまたまたあるレンズを落札してしまう。
江戸っ子じゃないけど「宵越しの金は持たぬ」とはこのことだ。
あるいは「あぶく銭は身に付かぬ」ともいうが・・・

さて、落札したのは「エルマリートM28ミリF2.8」というライカのレンズで、今から四半世紀もまえにつくられたもの。
M8に付けると約37ミリの画角になるので、スナップ撮影には最適のレンズだ。
きょう、いつものミニラボへ行くとき、開放絞りでためし撮りをしてみたが、期待以上のすばらしい写りである。
発色といい立体感といい質感といい、おそろしくよく写っている。
これからじっくりとその良さを味わっていくつもりだ。



このエルマリート28ミリは6群8枚の第3世代であるが、現行品は同じ6群8枚ながら非球面レンズを使った第5世代。
以前その第5世代を一度だけ使ったときには、そのシャープさと色のりの良さにおどろいたことを記憶している。
シャープなのはよいとして、朱色のものを明るめに写すと、すぐにRが飽和するほど彩度が高かった。
それに比べてこの第3世代は派手すぎず地味すぎず、わたし好みの中庸な発色だ。
もしかするとコイツはこれからの撮影でメインレンズになるかもしれない。

[レンズ紹介]
(左から)エルマリートM28ミリF2.8、エルマリートR28ミリF2.8(ニコンF改造)、ズミクロンM50ミリF2、ズミクロンR50ミリF2(ニコンF改造)



[きょうの夕食]
・豚バラ肉のキムチ炒め
・切り干し大根の煮物
・タコとキュウリの酢のもの
・焼き鳥(既製品)

豚バラ肉をごま油でちょっとカリッとするまで炒めてからキムチを入れると食感がよい。