Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

写真をとおして家族を見る

2011年02月17日 | Photography
写真展をいっしょに見にいくという口実で、久しぶりにヨシダミナコさんと会う。
見にいくのは、大阪・空堀の長屋を再生した「」の中にあるスペクトラム・ギャラリーできょうからはじまった写真展『家族』。
この写真展は4人(浅野陽子さん、オノナホヨさん、田中千恵さん、益子典子さん)の作品で構成されている。
その企画をミナコさんがやっているとなれば、これは見にいくほかあるまい。
最近は自分の写真制作以外に、こんな仕事もやってたなんて知らなかった。
今回の企画の話はいろいろ偶然がかさなって声がかかったというが、そういうくじを引き当てる運の強さを彼女はもっている。
そして運がめぐってきたときに、きちんと仕事をして結果を出すところがすばらしい。



さてその写真展だが、それぞれの作家さんによって家族のとらえ方やアプローチの仕方がちがい、4人四様でなかなかおもしろかった。
なかでも益子さんの作品は中学生の息子さんを撮ったもので、母親のストレートな視線がとてもきもちよかった。
多感な時期の息子さんを撮るために「ウラ技」を駆使したそうだが、それは言うまい。
浅野さんの作品はほかの3人とは少し雰囲気がちがい、わりと理屈っぽい作品だった。
現在住んでいるマンションとかつて住んでいた田舎の風景を対比させて見せたり、自分の子供のころの家族写真をまた写真に撮ったりしている。
写真表現の多様さを感じる作品だが、写真そのものの持つ美しさや瑞々しさはない。
そういう意味では、田中さんの撮った姪っ子(赤ちゃんのとき)の写真がぷよぷよしていてよかった。



ギャラリーを出て、近くの喫茶店で豆乳チャイをのみながら話をする。
iPhone4のタッチパネルの根本的な脆弱性を知り、半ばあきれる。
ミナコさんのメインカメラはニコンFM2で、サブはミノルタTC-1。
学生時代からあいかわらず同じカメラ(TC-1は3台目か?)を使ってる。
デジカメの「あの色」が好きになれないというので、シグマのDPシリーズをすすめる。
すると、プラボディの質感はNGだと。
ああ、やっぱりミナコさんもカメラは顔だというわけか。
かわいくないカメラはどんなに絵がよくてもダメなのね、同感です。
じゃあ、やっぱりライカしかないよね。



[きょうの夕食]
・エリンギのバターソテー
・チャプチェ(野菜と韓国はるさめの炒め物)
・ふぐの一夜干しの焼きもの
・小エビのてんぷら
・鶏もも肉の照り焼き

チャプチェは野菜とはるさめとは別々に炒めて、あとで混ぜるのがミソ。
これは相当つくったので、かなり自信のある一品。
また改めてレシピを紹介したい。

久しぶりのフィルムカメラ、しかもハーフ

2011年02月15日 | Camera


事情あってあるところからフィルムカメラを数台あずかる。
中でもオリンパスペンというカメラはとてもなつかしい。
今から50年くらいまえにつくられたハーフカメラで、フルサイズ(36×24ミリ)の半分のサイズのフィルムを使うカメラだから「ハーフ」。
宮崎あおいの持つペンE-P1ではない。
あれもハーフくらいのセンサーサイズだけど。

ハーフサイズのフォーマットというのはタテに半分(18×24ミリ)で、ファインダーもタテになってるから、はじめて覗くとちょっとおどろく。
だんだん慣れてくるとタテ位置で撮るのがおもしろくなってきて、なんでもタテに撮ってしまう。
ヨコ位置は人間の目が左右についていることで、客観的というか説明的な写真になりやすい。
一方、タテ位置で世界を見るというのは、ヨコ位置の説明的な要素をカットして、自分の主観だけでものを見るということ。
だからタテで写す方が主題がはっきりしやすいし、断然おもしろい。
森山大道氏の写真もタテ位置の方が圧倒的にカッコいい。



きょうはE幼稚園の遠足で扇町にあるキッズプラザへ行くので、ちょっと早めに家を出て桜宮から歩く。
ペンEE-3にフィルムを詰めていざ撮影。
コイツは固定焦点で露出もオートだから、フィルム詰め替えのできる「写ルンです」のようなカメラだ。
フィルム巻き上げもあのギザギザの丸いやつだし。
なにも考えずにサッと取り出してパッと撮れるので、あっという間に36カット撮りきる。
でも、これで半分、あと36カット残っている。
残りは巻き戻して、もう1台のペンSに詰め替える。
うっかり巻き戻しすぎて、ベロをパトローネの中まで入れてしまった。
ベロ出しを持ってこなかったので、つづきはまた帰ってからだ。
ああ、なんとものんびりしたテンポで優雅な気分になる。
デジタル時代になってこのテンポを忘れていた。



[きょうの夕食]
・白菜とミニトマトのサラダ
・麻婆豆腐
・肉じゃが
・タコとセロリのトマト煮

Y浅マジックふたたび

2011年02月12日 | Photography


きょうは5ヶ月ぶりにSIGNの写真茶話会へ行く。
前回の茶話会で12枚に仕分けされたネパールの写真につづく写真を、今回は21枚用意した。
撮影場所はカンボジアであったり、ニューヨークであったり、はたまた家の近くであったりとさまざまだが、通奏低音として響いている音色は同じだ。
写真の右下に印字された場所を読まなければ、それがいったいどこで撮影されたものかはほとんどわからない。
つまりわたしの写真はその場所の記録ではないということ。
では何の写真なのか。



じつはY浅さんに指摘されるまで、自分では場所の記録だと思って撮っていた。
たしかにそういう写真もあるにはあるが、前回そういった写真はことごとく外されて、さいごに残ったのは場所性を感じさせないものばかりであった。
だがそこに残った写真群を見て、自分が本当に見たかった風景(あるいは人物)はこれなんだと再認識し、胸のつかえがすっと消えたような気がしたのだ。
写真を撮るという行為はふしぎだ。
自分でも気がつかないうちに自分の見たいものを撮っている。
でもそれを読み解くカギがないと、気がつかないまま埋もれてしまう場合だってありうる。
いやそんな場合の方が多いかもしれない。



結局わたしは自分の快楽のために写真を撮っているということ。
美しい風景をファインダー越しに覗いてフレーミングする目の快楽であり、シャッターボタンを押した指の快楽であり、カメラを操作した手や頭の快楽であり・・・インクジェットプリンターから出力されたプリントを手にする快楽。
そんなことだけで写真行為って成立するのか、という人もいるだろう(わたし自身がそう思っていた)が、どうやら成立するようである。
仕事の写真を自分の快楽だけで撮るのは自殺行為だけど、プライベートな写真は好きなように撮ればいい。
まさに関心のあることだけにカメラを向けシャッターを切ればいいのだ。



[きょうの夕食]
妻と近所の飲み屋でのむ。

マネキンも妖しく写すインダスター

2011年02月10日 | Camera


十数年前にロシアカメラブームがやってきたとき、わたしも数本のレンズを手に入れた。
ロシア製のカメラやレンズはライカやローライなどのドイツ製と比べると非常に安価であるが、写りはけっして悪くない。
なぜなら戦後まもなく、東ドイツからロシア(当時ソ連)に流れていったカールツアイスの技術者が、この国の光学機器の礎を築いたからである。
ジュピター9はゾナー85ミリF2のデッドコピーだといわれるが、まさしくゾナーをつくっていた人間がジュピターをつくったのだからコピーなんかじゃない。
ただ設計が一流でも材質や組み立てが二流なので、ロシア製のカメラやレンズはモノとしての魅力はあまり感じられないどころか、使用困難なものまである。
いま手元にあるこのインダスター50ミリは無限遠のストッパーが硬すぎて外すのがたいへんなので、ストッパーを金ヤスリで削り落としたくらいだ。



さて、きょうはビックカメラへ行くために、M8+インダスター50ミリを首から提げて自転車をこぐ。
ミナミの街はいろいろ工夫をこらしたディスプレーを目にするのがたのしい。
なんかヘンなものもあるので、ついシャッターを切ってしまうが、このインダスターで撮るとますます妖しく写る。
先日も書いたように、このレンズはコーティングがあまいのでハレーションがすぐに発生する。
逆光でなくても明るいものならすぐモヤがかかったようになって、暗いものの方へ光がにじむので、より光を放っているようにも見える。
だがピントはシャープで描写そのものは悪くない。
こんな写り方をするレンズは国産にはほとんどないから、このレンズの存在価値は高い。



[きょうの夕食]
・サーモンとエノキ茸のソテー
・タコとキャベツのサラダ
・ごぼうとニンジンのきんぴら
・豚ミンチの煮込みハンバーグ
・ジャガイモのバターソテー

ヤフオクにかける愛

2011年02月09日 | Life


13万円を捻出するために防湿庫の奥から金になりそうなレンズを発掘する。
仕事用に買ったもののあまり出番のなかったレンズなど7本を見つけ、さっそくブツ撮りする。
ヤフオクに出品するための写真だ。
高値で落札してもらうにはまず写真がきれいでないとダメだ。
そして丁寧な説明文が不可欠で、痛んでるところも包みかくさず正直に書いておく方がよい。
さらに流通している値段をあらかじめ調べておいて、それよりもかなり安い値段ではじめると必ず入札してもらえる。
入札されている商品はほかの人もほしくなるのが人情なので、終了まぎわに落札価格が跳ね上がることが多い。
はじめの値段が高すぎるとだれも入札せずに流れてしまったり、さいごに一人だけその値段で落ちてしまったりするので、結局高値になりにくい。

とまあ、いろいろコツがあるわけだが、お金をいただくのだからこれも仕事だと考えて、ブツ撮りも真剣にやる。
まず商品をセーム革やクリーナーで拭いてきれいにする。
アールをつけた白ケント紙のうえに商品を置き、左手前(または右手前)から大型ストロボでライティングする。
レンズのようなものを撮るときはアンブレラが写り込むので、大きなアートレをそのまえに置く。
反対側には手作りの白バウンス板を立てて光をまわす。
カメラは仕事に使っているD300にマクロエルマリート100ミリを付け、ホワイトバランスもきっちり取る。
やや暗めに撮ってフォトショでレベル補正すると、コントラストが付いて高級感が出る。
注意することはキズやくもりがあるときは、それがわかるような配置やライティングを考え、場合によってはクローズアップのカットも撮る。
先に書いたように写真も正直に写すことが大切。

さて、このレンズたちを旅立たせて、つぎにやって来るカメラはなんであろうか。
(上の写真は以前ヤフオクで売ったレンズ。今回出品するものではない)



[きょうの夕食]
・豆もやしとニンジンとピーマンのナムル
・キムチ入りチヂミ
・豆腐サラダピリ辛ドレッシングがけ
・豚肉ステーキ甘辛ソースがけ

豆腐の上に白ネギとキュウリの千切りをちらし、ピリ辛ドレッシング(※)をかける。
※酢+豆板醤+醤油+砂糖+おろし生姜+ごま油を適量まぜる。