インド旅行6日目。
5時すぎに起きてガートへ行くと、もう人びとの生活ははじまっている。
「ハロー、ボート?」
「いや、いまは乗らないよ」
はじめはケンカごしだったやりとりも、ずいぶん余裕が出てきて笑顔で返せるようになった。
これは彼らのあいさつなのだ。
そう思ってガートの人びとを眺めると、みんないいヤツに見えてくる。
だれもあくせくせず、ゆったりと自分たちのペースで生きている。
子供たちは1日中クリケットをしてあそんでるし、大人たちもガートで昼寝したり、お祈りしたり、ときにはボートに客を乗せて仕事もしている。
要するに急いでしなければならないことは何もないのである。
旅人もまた同じで、このゆるやかな時間の流れにどっぷりと浸かってしまうと、なにもすることなく1ヶ月くらい過ぎてしまうのだろう。
日本から来た若者たちが長期滞在してしまうのがわかる気がする。
朝食後、ベランダからガンガーを見下ろしながらsuperflyを聴く。
越智さんのポジティブな声がいまの気分にぴったりくる。
ハロー ハロー 交わそう
ここからすべてがはじまるよ
同じ目線で
ためらうことなく無邪気にいうよ
ハロー
日本から持ってきた本をもう読みおえてしまったので、今朝は食堂に平積みしてあった椎名誠の本を借りて読んでいる。
椎名を読むとムショウに旅に出たくなる。
それも無人島のような何もないところへ行って、魚や野草をとって原始生活がしたくなる。
あっという間に読了し、返却するときクミコさんにわたしの本もさしあげる。
また、ここを訪れただれかがベランダで読むのかもしれない。
読むものがなくなったので電子辞書のことわざ辞典を繰っていると、こんなことわざが出てきた。
「人間(じんかん)いたるところ青山(せいざん)あり」
人間とは世の中とか世間という意味で、青山とは墓地を意味することば。
すなわち、世界中のどこにでも死に場所くらいあるのだから、おそれることなく世界に飛び出せ、というような意味だ。
江戸時代のお坊さんの詩からきているらしい。
バラナシでこんなことわざと出会うなんて、なにか因縁めいているが、ここだからこそよりリアルに感じる。
5時すぎに起きてガートへ行くと、もう人びとの生活ははじまっている。
「ハロー、ボート?」
「いや、いまは乗らないよ」
はじめはケンカごしだったやりとりも、ずいぶん余裕が出てきて笑顔で返せるようになった。
これは彼らのあいさつなのだ。
そう思ってガートの人びとを眺めると、みんないいヤツに見えてくる。
だれもあくせくせず、ゆったりと自分たちのペースで生きている。
子供たちは1日中クリケットをしてあそんでるし、大人たちもガートで昼寝したり、お祈りしたり、ときにはボートに客を乗せて仕事もしている。
要するに急いでしなければならないことは何もないのである。
旅人もまた同じで、このゆるやかな時間の流れにどっぷりと浸かってしまうと、なにもすることなく1ヶ月くらい過ぎてしまうのだろう。
日本から来た若者たちが長期滞在してしまうのがわかる気がする。
朝食後、ベランダからガンガーを見下ろしながらsuperflyを聴く。
越智さんのポジティブな声がいまの気分にぴったりくる。
ハロー ハロー 交わそう
ここからすべてがはじまるよ
同じ目線で
ためらうことなく無邪気にいうよ
ハロー
日本から持ってきた本をもう読みおえてしまったので、今朝は食堂に平積みしてあった椎名誠の本を借りて読んでいる。
椎名を読むとムショウに旅に出たくなる。
それも無人島のような何もないところへ行って、魚や野草をとって原始生活がしたくなる。
あっという間に読了し、返却するときクミコさんにわたしの本もさしあげる。
また、ここを訪れただれかがベランダで読むのかもしれない。
読むものがなくなったので電子辞書のことわざ辞典を繰っていると、こんなことわざが出てきた。
「人間(じんかん)いたるところ青山(せいざん)あり」
人間とは世の中とか世間という意味で、青山とは墓地を意味することば。
すなわち、世界中のどこにでも死に場所くらいあるのだから、おそれることなく世界に飛び出せ、というような意味だ。
江戸時代のお坊さんの詩からきているらしい。
バラナシでこんなことわざと出会うなんて、なにか因縁めいているが、ここだからこそよりリアルに感じる。