これはなにかというと、額装するときにプリントをマットに固定する三角コーナーというものだ。
ポリプロピレン製の「マウンティングコーナー」というものも市販されているが、わたしのようなお金のないものは紙を切って自分でつくる。
プリントに直接触れるコーナーやマットはプリントの劣化を防ぐために、無酸性あるいは中性の紙材を使う。
このコーナーは「ピュアガード70」というpH7の中性紙で、オーバーマットはもちろん無酸性の「ミュージアムボード」だ。
ついでにヒンジ部分のテープも特殊な無酸性の布テープを使っている。
きょうは朝から三角コーナーを120個ほどつくった。
写真を扱うギャラリーで作品をストックしてもらう場合、上のような形に加工することが多い。
慎重に位置決めをしたうえで、台マットにプリントをコーナー止めするのである。
本のようにオーバーマットをかぶせるので「ブックマット」と呼ばれている。
このまま額装することができるので、販売を前提に個展する場合はブックマット加工しておくと、この形でギャラリーに預けられるので便利だ。
写真の売買は通常この形で行なわれる。
しかもこれは世界共通なので、たとえばニューヨークやロンドンのギャラリーに自分の作品を売り込みに行くときは、このようにして持っていけばよい。
サインはイメージのすぐ下にする人と、プリントの下の方に(オーバーマットで)見えない部分にする人もいる。
これはサインが見えるようにしてみたが、個展で展示する場合は見えない方がすっきりすると思う。
それと筆記具は中性のインクのものがいいはずだが、そんなものがあるのかないのか。
知らないことがまだまだある。