Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

写真を語るな

2014年05月24日 | Photography
いよいよ来週の木曜日から大阪写真月間「写真家150人の一坪展」がはじまる。
今年はニコンサロンを引き当てて気分は最高なのだが、はたして作品のできはいかに。



展示については細かいルールがあり、各ギャラリーの担当者の指示に従わなければならない。
たとえば写真を壁に直貼りする場合、押しピンや虫ピンなどの使用はかまわないが、両面テープの使用は厳禁だ。あとで剥がすのがたいへんだからね。
またいくら一坪に収まるからといって、壁から大きく飛び出すようなもの(つまり立体作品)は展示できない。同様に鉄製の重い額などを吊るすのも不可。
要するにふつうに額装するか、アクリル仕上げか、あるいはパネルに張るか、直貼りのいずれかの方法ということだ。

それから作品のキャプションを添付したい人は、A5版で5ミリ厚のハレパネに貼ったものを各自がつくってもよいことになっている。
ただし紙の色は白、文字は黒かグレー。文字数は300字まで。やけにすくないな。
文字以外に自分の顔写真を入れてもよいが、営利目的の内容や広告はダメ。それに華美な装飾もダメなのです。
しかも「内容によっては、こちらの判断で撤去することがあります」とまで釘を刺されている。あー、めんどくせー。

わたしもキャプションをつくろうかと思っていたけど、どうしようかな。
木村伊兵衛の一番弟子の田沼武能さんがいいことを言ってます。
「写真を語るな、写真が語れ」
そうですよね、写真が語らないと。もうキャプションなんかいらねえ。



ところで知人のQさんも一坪展に出展するので、きょう、わたしの家にマットを切りにきた。
彼はA4サイズの写真を額装して、10枚組で展示するらしい。
窓の開け方は2通りあって、写真のイメージよりもすこし小さめに切る方法(左)と、イメージよりもすこし大きめに切る方法(右)がある。
どちらが正解というわけではないが、大きめに切ってイメージの余白にエンボスを押したりサインを入れる作家さんは多い。
モノクロ写真で黒縁を出す場合も大きめに切る。
Qさんは難なく10枚のマットを切りおえ、そのあとは楽しいおしゃべりをして過ごす。

さらば、コダック

2014年05月21日 | Photography


6月からコダックのフィルムのほぼ全銘柄が大幅に値上げをする。
わたしがよく使っているトライXというモノクロフィルムは税込みで1本1026円!
いくら需要が少ないといっても、いきなり5割増だなんてひどすぎる。
フィルムの現像代も加算すると、1本あたり1500円以上のコストがかかる計算だ。これじゃ手が震えてシャッターが押せないわ。

わたしの場合、フィルムでしか表現できないものがあるわけではなく、暗室作業によって現像するプリントにこそ魅力がある。
インクジェットによるモノクロ写真もそれなりに美しいけど、やはりバライタ紙のあの風合いとか、黒(シャドー部)のグラデーションに工芸品的な美しさを感じるのだ。
ならば、撮影はもうデジカメですることにして、プリント作業をアナログの暗室でする方法はないのか。

これがあるのですね、DGSMプリントというものが。
DGSMとは「デジタル・ゼラチンシルバー・モノクローム」つまり「デジタル銀塩白黒写真」という意味。
簡単にいうと、デジタル画像を透明のフィルムシートに出力してネガをつくり、そのネガを使って暗室で焼き付けるという方法だ。
もちろんネガはフォトショップなどで白黒を反転させたものを使う。
この方法だと暗室での作業はほとんど必要なく、ベタ焼きをつくる程度の労力ですむ。
そのかわり焼き込みなどの作業はネガをつくるまえの段階で、フォトショップでの調整によっておこなわうわけだ。
じっさいにやってみなければわからないこともあるが、細かくコントロールできそうで、これはいいかも。

というわけで、トライXの買い占めに走ろうかと思ったが、もうフィルムでの撮影はおわりにしようと思う。
さらば、コダック。こんにちは、ピクトリコプロ。

悲しい遠足

2014年05月20日 | Life
きょうはP小学校の遠足で奈良へいく。



この学校は「5分前行動」が徹底している。
今朝、7時45分に集合と聞いていたので、わたしは7時35分に学校へ行ったのだが、もうその時点でほとんどの生徒さんが登校していたのでおどろいた。
そして集合時刻の5分まえには本当に集合が完了したのである。

さて、きょうはまず平城京の歴史館に入って、そのあと奈良公園に行き、東大寺の大仏殿を見学する。
見学のあとはグループごとにウォークラリーだ。
集合写真は歴史館にある遣唐使船のまえと奈良公園で撮る。



みんなの早い行動のおかげで、奈良公園に予定より30分も早く到着する。
そこで臨機応変な判断で、昼食のまえに自由行動の時間をとることになった。
ところが、先生が「まえで話をしている人に注目しなさい」と何度もいってるのに、全員が注目できていなかったために先生のゲキリンに触れた。
結局、自由時間はなくなって、その場に座ったまま反省タイム。
どうしてこうなるのかな、悲しいね。

わたしはいろんな学校園の遠足や宿泊行事に同行するけど、こういう全体主義的な集団づくりをする学校はけっこう多い。
すなわち一人でも指示どおりにできなければ、全員が責任を負う(罰を受ける)ような指導方法である。
場面によってはそれも有効なのかもしれないが、きょうの場合は明らかに失敗だ。
目のまえに広場があって、さあ、いまから走り回れるぞという寸前で中止され、30分もじっとさせられるなんて、正常な人間なら苦痛以外のなにものでもない。体罰に等しいと思う。

←みごとにアミ目に合焦しています

ところで、東大寺の南大門にある金剛力士像はなかなか手ごわい。
手まえに目の細かいアミが張ってあるので、オートフォーカスだとそのアミ目にピントが合ってしまい、像に正確に合わせられない。
マニュアルで合わせるには暗すぎて、わたしの視力では無理だ。
みなさん、どのようにして撮っているのかな?

バイク乗りの条件

2014年05月18日 | Life
基本的にバイクに乗る行為はひとりあそびである。
好むか好まざるかにかかわらず、バイク乗りは孤独なのだ。
車に乗ってたのしい話をしながらドライブするのもいいが、なにも考えずバイクでただひたすら走るのもいいもんだ。

バイクの運転で最もたのしいのは、車体を傾けてカーブに沿って曲がること。
ねらいどおりのラインでうまく駆け抜けたときの気持ちよさは、これは言葉ではいいあらわせない。
わたしは峠道のきついカーブよりも、海岸線に沿ったゆるいカーブをなめらかに曲がって走るのが好きだ。
あまり無理をせず、すこしの体重移動とスロットルの開け閉めだけでバイクをコントロールする。
そういうカーブがつづくと頭のなかは空っぽになって、バイクを運転しているという感覚さえなくなる。
この感覚を一度味わうと、もう一生バイクから降りられない。



ひとりで走っていてもたのしいのだけど、そういうたのしさを知っている者どうしがいっしょに走るのもまたたのしい。
バイクに乗っている時間はなにも会話できないけど、まえを走る姿あるいはバックミラーに映る姿を見ていれば、いまなにを感じているのかは想像がつく。
バイク乗りが走っているときに共有することはとても多いのである。



きょうは午後からYさんと柳生街道を走った。
ホントに気持ちのいい道で、短時間であったがけっこうたのしめた。
帰りにガソリンを入れたら、燃費が32.5キロ/リットルに伸びていた。エストレヤはよく走るなあ。

浅草で旧友と会う

2014年05月14日 | Life
修学旅行は三日目。きょうは浅草とお台場へいく。

←レアなツーショット

浅草といえばスカイツリーではなく、もちろん雷門で有名な浅草寺と仲見世だ。
約1時間の自由散策のあと、生徒さんたちがもどってくるのを待っていると、すぐ近くで見覚えのある姿のカメラマンが写真を撮っている。
そっと近づいて「失礼ですが、Oさんじゃありませんか?」と横から声をかけると、はたして写真学校時代の旧友であった。
卒業以来なのでずいぶんと久しい。こんなピンポイントで出会うなんて奇跡だ。

彼は秋田県から地元中学校の修学旅行に同行して、きょう東京に着いたばかりだという。
あしたはやはりディズニーランドへ行くらしい。
ゆっくりと話したいところだが、お互い仕事中でそうもいかない。また会いましょうといって別れる。



お台場といえばフジテレビですか?
個人的には科学未来館の方がおもしろそうだけど。それか潮風公園であそぶ方がスナップ写真は撮りやすいのだが。
バイキングレストランで昼食をかきこみ、いざフジテレビショップへ。
あまり時間がないので、ルフィとチョッパーのまえで狙い撃ちする。
余談だが、お台場って江戸時代に開国を迫ったペリーを撃ち落とすための砲台、つまり台場をつくった場所から「御台場」とよばれるようになったのですね。バスガイドさんに聞きました。

お台場をあとにして東京駅へ向かう。
現在、工事中でバスが停車する場所がない(タクシーや乗用車が二重に駐車している)ので、駅のまわりを半時間も回って、ようやく下車する。
新幹線の発車時刻まであと20分。ホームまで小走りに移動し、無事に乗車する。ああ、疲れた。



この三日間で新幹線とバスの中で、小説を1冊読み終える。
ヤマハSR400に乗る主人公の物語。久しぶりにキックスタートのバイクに乗りたくなった。