Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

週末は会いたい人に会う

2014年06月07日 | Life
今夜は京都で新進気鋭の写真家・内倉真一郎さんと会う。
この10年で彼はメキメキと実力をつけ、若手の写真家のなかで頭角をあらわしてきた。
現在、京都のeN artsギャラリーで清水穣氏(写真評論家)による企画展「showcase #3 日本の肖像」が開催中で、内倉さんはその展覧会にえらばれた三人の写真家のうちの一人だ。



この企画展のために彼は二日まえから京都に来ているが、一昨日の搬入作業と昨夜のオープニングパーティで少々お疲れのようす。
夕方までホテルで休んでいたらしいが、今夜、わざわざわたしのためにスケジュールを空けてくれた。
久しぶりに会う内倉さんは、いま風のチャラい兄ちゃんのようだが、じつはもう2歳になる娘さんのいる子煩悩なパパである。

きのうの母校での特別講義の話にはじまり、彼の写真スタジオでの仕事の苦労話、さいごは写真制作の秘話のような話までしていたら、あっという間に時間がたって気がついたら終電ぎりぎりの時間になった。
さすがに全国区で活躍している人間だけあって、彼のことばには力とキレがあったなあ。それなのに若者特有の傲岸さはなく、すごく丁寧で謙虚な話っぷりが印象的であった。

再会を約束して四条河原町でわかれる。

バリアングルは使えない

2014年06月06日 | Camera
きょうはS中学校の体育大会だが、朝から雲行きがあやしい。
学校に電話すると、開会を10時に遅らせて天気のようすを見るとか。
パラパラと小雨ふるなか、9時半に学校へいく。

きょうはバリアングル式の液晶モニタの付いているニコンD5300で撮って、じっさいに使えるかどうかを試してみる。
オートフォーカスは「C」モード、測距点は「3Dトラッキング」にする。
3Dトラッキングというのは、ピントを一度ロックするとその被写体がフレーム内で動いても、ずっと追いつづけるオートフォーカス機能だ。
たしかD300あたりからこの機能が搭載されたと思うが、31点の測距点から外れないかぎり、まずピントを外すことはない。
運動会などでは本当に役に立つ便利な機能だ。

さて、3年生の競技「棒引き」がはじまった。
左右から中央に置いてある棒をめがけて生徒さんたちが猛然と走ってくる。
カメラをライブビューに切り替え、バリアングルモニタを開いて両手をのばし、上から俯瞰するようにアングルを決める。
よしっ、と思ってシャッターボタンを押すが、あろうことかピントが合わない。
二、三回押しなおした後、ようやくピントが合い、シャッターが落ちた。だが、そのときには狙っていた絵はなくなっていた。
つづけてシャッターを押そうとモニタを見たら、ライブビューがまっ暗でなにも見えない。
画像が見えるまでのタイムラグは約2秒。この間に目のまえの棒は左側のチームに持ち去られていた。
上を向いてモニタを見てると、目のまえのようすさえ見逃してしまう。ダメだ、こりゃ。

ブツ撮りのような動かない被写体なら有効かもしれないが、体育大会ではバリアングルはまったく使いものにならないことがわかった。
棒引きの第二試合はいつものようにノーファインダーで撮る。
この撮り方のほうが狙った瞬間にシャッターが落ちるし、つぎの瞬間もすぐに狙える。

午後から天気は回復し、ほぼ予定どおりに大会は終了する。

写真を葬るということ

2014年06月04日 | Photography
ニコンサロンで開催していた大阪写真月間2014「写真家150人の一坪展」がおわった。
開催中、ご覧いただいた方々にお礼申しあげます。
あしたからニコンサロンでは「ハイスクール・フォトアワード」が、オリンパスギャラリーでは引きつづき「一坪展(後半)」がはじまる。



さて、今回わたしが出展した作品「旅立ち」は、今年の1月に他界した義母の亡くなるまでのようすを記録したものだ。
撮影は去年の暮れから約2週間にわたっておこなったが、写真にはわたしが義母に世話になったこの二十数年間の思いが写っている。
妻と彼女の妹たちが母親を看病する姿は非常に献身的なもので、わたしは彼女たちの姿をとおして親子の愛・姉妹の愛を強烈に感じた。
普遍的でありながら、わたしのなかには欠落しているその「愛」を、なんとしても写真に収めたかったのである。

人が写真を撮る理由はさまざまだと思うが、目のまえの光景を永遠に定着しておきたいという欲求がわたしにシャッターを押させることはたしかだ。
写真と気持ちはつねに連動している。だからなにを撮っても私写真にならざるを得ない。
そしてそれらの写真を作品としてまとめて形あるものにし、ブックにしたり展覧会に展示することで気持ちに区切りをつける。いうなれば写真を葬るのである。

そういう一連の作業を経て、またつぎのあたらしいテーマが生まれてくる。写真は崩壊と再生のくりかえしなのです。

とにかく急いで撮れ

2014年06月03日 | Photography
先日の写真茶話会RR以来、まるでターボチャージャーが付いたかのような勢いで作品の撮影をしている。
いま頭のなかにあるイメージが消えてしまわないうちに、とにかく急いで撮らねばならない。
かつて土門拳が弟子に「仏像はね、走っているんだよ」と語ったそうだが、それは撮りたいイメージがどんどん湧いてきて、撮影が追いつかないという意味だったのではないか。



きょうは朝からおにぎりをつくってバイクで明日香村へいく。
午後から天気が崩れてくるので午前中が勝負だ。
10時に石舞台古墳に着いたものの、見学者はわたしだけでほかにだれもいない。早すぎたか。
石舞台の内部を撮っていると子どもの声が聞こえてきた。遠足かな。
「飛鳥里山クラブ」と背中に書いた人たちが小学生を率いて、なにやら古墳の説明をしている。
子どもたちは熱心にメモをとりながら聞いていた。



石舞台の撮影をおえ、明日香の田舎道をのんびりと走る。
途中、きれいな棚田をさがして何度か停まりながら写真を撮る。最近は田んぼではなく畑にしているところも多いみたい。
しかし赤いニコンはよく写ります。

リアルな夢

2014年06月01日 | Life
6月になったばかりだというのに、各地で猛暑日を記録し、熱中症で死者まで出ている。
まだ死にたくないので、日が高くなるまえに走ることにした。
最近ジョギング中によく聴いているのはPerfumeの「LEVEL3」。サイコーです。



「写真家150人の一坪展」の初日、ニコンサロンの受付に座っていたわたしは、ひっきりなしに出入りする人たちを見ていて「やっぱりニコンサロンでやりたい」という気持ちを強くもった。
もちろんやりたいというのは個展のことだ。
ニコンサロンにかぎらず、キヤノンや富士フィルムといった企業が運営するギャラリーは、ギャラリー使用料が無料である。
たいていのギャラリーは写真のフレームも無料で貸してくれるし、案内状もつくってくれる。
まさに至れり尽くせりです。
それは企業イメージをアップさせるための、いわば広告塔として写真展を開催するわけだから当然といえば当然で、そのかわりイメージにかなう作家/作品をきびしい審査によってえらびだすわけだ。
いろいろなギャラリーを見てみると、ニコンにはニコンの、キヤノンにはキヤノンのカラーというか作風があって、それが企業イメージと結びついていることがわかる。

ひるがえって自分の作品を見たとき、どのギャラリーでそれを見せたいか、見てほしいのか、という想像は大切だ。
受付から見える壁面の写真を頭のなかで取りはずし、そのかわりに自分の写真をならべてみる。
B0サイズのプリントを30枚、ここに展示できたらさぞかし気持ちいいだろうな。
プリント代に60万円くらい、いやアクリル加工したらその2倍か! などと、おそろしい想像もふくらむ。
ま、まずは作品をつくって応募して、審査を通過したあとの話だね。

←天守閣から南側を見る

午前中、大阪城で作品用の撮影をする。それにしても暑かった。