新たに手に入れたアンプ、SOULNOTEのsa3.0にはヴォリュームと入力切替の機能しかない。sa1.0には装備されていたヘッドフォン端子はもちろん、トーンコントロールやバランスコントロールも省かれている。だから、多機能を望むユーザーにとっては完全に“お呼びでない”製品だ。
しかし、sa3.0にはsa1.0に装備されていなかった機能がある。それはリモコンだ。“何を今さら”と言われそうだが(笑)、やっぱり便利である。そして入力切替がLED付きのプッシュ式になったのも見逃せない。sa1.0ではセレクターが回転式で入力ポジションが判別しにくかったことを考えると、操作性は向上している。

ただ、それでもsa3.0は機能を絞り込んだスパルタンな仕様のモデルだけに、無条件で幅広い層に奨めるというわけにはいかないと思う。
外観に関しては、sa1.0と同様にsa3.0もコンパクトサイズである点は評価したい。奥行きが25cm弱というのは、住宅事情を考えると有り難い。無意味にデカいアンプばかりが店頭に並んでいるという状態は、そろそろ是正した方が良いと思う。そしてsa3.0はデジタルアンプとしての定格も備えているせいか、発熱が比較的少ないのも長所だろう。
デザインについては、特段優れているとは言えない。まあ、私はその点に関しては気にしないタイプなので、個人的にはマイナス材料にはならなかった。もちろん、多少の外連味があった方が良いと思うリスナーには不向きであり、この意味でもユーザーを選ぶかもしれない。

ディーラーではサービスとして付属電源ケーブルのプラグをサードパーティーのものに替えてくれたが、手持ちのケーブルと聴き比べると、やっぱり市販品には一日の長がある。とはいえ、SOULNOTE製品に付属している電源ケーブルは、他メーカーのアンプ類の付属品と比べれば、とりあえず“使える”というレベルに達しており、良心的であると言えるだろう。
関係ない話だが、sa3.0は私が初めて手に入れたプラック仕上げのアンプである。これまでCDプレーヤーやチューナーなどはブラック・フェイスのモデルを使ったことはあるが、黒いアンプはこれが最初だ。猫も杓子もアンプは真っ黒だったバブル時代にさえ黒パネルの製品は使わなかったのだが、現時点でブラック仕上げのアンプが自室に鎮座するようになったのを見ると、まあ黒も悪くはないと思わせる。
とにかく、私の判断基準ではサウンド・使い勝手とも十分及第点に達しているモデルであり、末永く使いたいと思う。今後は各種ケーブルの選択やスパイクを使ってのセッティングなど、いろいろと使いこなしたい。
(この項おわり)
しかし、sa3.0にはsa1.0に装備されていなかった機能がある。それはリモコンだ。“何を今さら”と言われそうだが(笑)、やっぱり便利である。そして入力切替がLED付きのプッシュ式になったのも見逃せない。sa1.0ではセレクターが回転式で入力ポジションが判別しにくかったことを考えると、操作性は向上している。

ただ、それでもsa3.0は機能を絞り込んだスパルタンな仕様のモデルだけに、無条件で幅広い層に奨めるというわけにはいかないと思う。
外観に関しては、sa1.0と同様にsa3.0もコンパクトサイズである点は評価したい。奥行きが25cm弱というのは、住宅事情を考えると有り難い。無意味にデカいアンプばかりが店頭に並んでいるという状態は、そろそろ是正した方が良いと思う。そしてsa3.0はデジタルアンプとしての定格も備えているせいか、発熱が比較的少ないのも長所だろう。
デザインについては、特段優れているとは言えない。まあ、私はその点に関しては気にしないタイプなので、個人的にはマイナス材料にはならなかった。もちろん、多少の外連味があった方が良いと思うリスナーには不向きであり、この意味でもユーザーを選ぶかもしれない。

ディーラーではサービスとして付属電源ケーブルのプラグをサードパーティーのものに替えてくれたが、手持ちのケーブルと聴き比べると、やっぱり市販品には一日の長がある。とはいえ、SOULNOTE製品に付属している電源ケーブルは、他メーカーのアンプ類の付属品と比べれば、とりあえず“使える”というレベルに達しており、良心的であると言えるだろう。
関係ない話だが、sa3.0は私が初めて手に入れたプラック仕上げのアンプである。これまでCDプレーヤーやチューナーなどはブラック・フェイスのモデルを使ったことはあるが、黒いアンプはこれが最初だ。猫も杓子もアンプは真っ黒だったバブル時代にさえ黒パネルの製品は使わなかったのだが、現時点でブラック仕上げのアンプが自室に鎮座するようになったのを見ると、まあ黒も悪くはないと思わせる。
とにかく、私の判断基準ではサウンド・使い勝手とも十分及第点に達しているモデルであり、末永く使いたいと思う。今後は各種ケーブルの選択やスパイクを使ってのセッティングなど、いろいろと使いこなしたい。
(この項おわり)
最近Nmodeが小型化していることから(小型SP志向?)、大型SPを使っている私としては、いつかX-PM1SRが壊れたら次の候補としてはsa3.0を筆頭に考えていたので、レビューを聞けて嬉しかったです。また難しいかもしれませんが、X-PM1とsa3.0の両方ともお聴きになられたことがある元・副会長さまとして、両者の特徴等を教えていただければ有り難いです。
余談ですが、この頃にもオーディオ機器の奥行きが大きくて無駄に重たいものが多いというコメントをされていらっしゃいましたが(私も全く同感です)、その後数年経った今でも奥行きが30cmを切るような、一般家庭の薄型TV用のTVボードの中に余裕を持って収まってくれるオーディオ機器はごく一部(この2ブランド以外には頭に浮かびません)のままのように思います。最近ではPCオーディオを始めようかと思っていますが(大量のCDを収納するのがしんどくなってきたので)、ネットワークプレーヤーやHDDオーディオプレーヤーは奥行きが大きいものばかりで、物理的に手を出せないでいます。ユーザーニーズをメーカーが真に理解してくれる日を心待ちにしています。。。
X-PM1を聴いたのは随分前なので記憶が定かではありませんが(笑)、やっぱりNmodeらしいフラットで伸びやかな音であったことを覚えています。sa3.0にはSOULNOTEのテイストである鮮明で活きの良い展開が見られますが、透明感や横方向の音場の広がりにはX-PM1の方にいくらか分があるように思いました。
とはいえ、10万円台でX-PM1の代替機種に成り得るのは(今のところ)sa3.0だけという気もします。NmodeとSOULNOTE以外のメーカーの製品は、解像度や情報量の点で後塵を拝していると思います。
オーディオ機器(特にアンプ類)の奥行き寸法が無駄に大きいということには、かねてから疑問に思っています。大半のピュア・オーディオ製品の作り手達は、ユーザーの住宅事情というものを考慮していないのではないでしょうか。
そういえば、PIONEERがオーディオ部門を切り売りするそうで、この“身売り”という現象が他のメーカーにも広がっていかないかと心配です。
それでは、今後ともどうかよろしくお願いします。