池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

皇居東御苑

2019-03-22 18:41:24 | 見学・観賞

さて、「皇居残り1/4周(2019.3.20)」の最後のところで、金曜だったので皇居東御苑に入れなかったかわいそうな観光客と、私もそのうち行ってみようと書きましたが、ここのところ天気がいいので、さっさと行ってきました。

無料で、9:00開園というのはいいですよね。まさに、私にとって”朝活”です。

最近、何の事前調査もなく、あるいは、行き方は詳細に調べたのに、見どころを逃していたり、不手際が続いておりますので、この度は、ちゃんと「皇居東御苑 - 宮内庁」ホームページで調べてから行きました。

そして、良かったのが、「音声ガイドアプリ」です。

Apple Storeには、ダウンロードに時間がかかって使い物にならない、ようなコメントもあったのですが、むしろ、データをまずDLして、現地で再生するものらしいので、インストール後に、自宅のWiFiでデータのDLに確かに時間がかかりましたが、現地では、全く問題なく、音声ガイダンスを聞くことができました。(あのデータDLを、現地でモバイル通信でやっていたら、確かに使い物にならないと思ってしまうかも)

ガイダンス設置の見所が番号で、地図上に現れ、番号をクリックしてもいいですし、近くに行くと”チーン”と音がなって、ガイダンスを再生するかどうか聞いてきます。ただ、園内を歩いていて、ガイダンスのポイントの度に、また、他のガイダンスを聞いている時ですら、”チーン”とやられるのは、ちょっと改良が必要だと思いました。

スポット毎に、このような感じで、ガイダンスが再生され、説明に合わせた画像も表示されます(昔の写真とか、絵とかも)

これは、なかなか使えるサービスであったと思います。

6ヶ国語対応だし(日本語,英語,中国語,韓国語,フランス語及びスペイン語)

でも、先ほどのデータDLのボリュームですが、その場で、このサービスに気づいた外国人観光客が、掲示されているQRコードを読んで、アプリインストールして、データDLして、、、は、敷居が高いかも。まあ、各スポット、説明板が立っているからそれで十分かもしれないし。

さて、アプリの能書きはこの辺にして、スタートです。

う〜ん、開いている大手門って初めてみたかも。

荷物チェックを受けて、大手門を潜り、さらに内側の門を抜けると

入園受付があり、無料なんですが、タグみたいのを渡されます。帰るときにはお返しします。

(RFIDみたいになっていて、変なところに立ち入ったら、警官がすっ飛んでくるとか用なのかな?)

以降、アプリの地図の番号や、人の流れに乗って、ぐるっと回りました。

参考に、ガイダンスの番号とともに、スポットの名称、簡単な説明、印象などを紹介していきたいと思います。

 

3 - 三の丸尚蔵館

「御即位30年・御成婚60年記念特別展 御製・御歌でたどる両陛下の30年」というのが催されており

天皇陛下が作られた御歌が、年毎に展示されていました。

平成31年のものは、テーマ(というのかな)が、「光」で

「贈られし、ひまわりの種は生え揃ひ、葉を広げゆく初夏の光に」

「今しばし、生きなむと思ふ寂光に、園の薔薇(さうび)のみな美しく」

でした。

あと、平成30年に描かれた、両陛下の肖像画が素敵でしたね。

それと、天皇陛下が撮られた、若い時の美智子様の写真、、、これは惚れるでしょう。

 
4 - 大手三の門跡・同心番所
 

 

5 - 百人番所

 

6 - 中之門跡・大番所

門と番所ばかり続きますが、大手門からの動線ですし、

門があれば、番所があるもので、しかも、この城郭、門構のスケールですから、多くの番人が控えていたのでしょう。

途中、綺麗な花が咲いていましたので、名前を確認したら、”ボケ”でした。

こちらも綺麗だったのですが、名前がわかりませんでした。

 
7 - 中雀門跡
 
 
また、門ですが、文久3年の本丸火災で、石の表面が破損したので、上の方は黒く、いびつになっているそうです。
 
 
 
10 - 富士見櫓
 
 
現存する江戸城の櫓の中では、唯一三層の櫓です。明暦の大火で、天守閣と一緒に焼けてしまったのですが、天守閣は再建されなかった(お金がなかったのかな)ものの、富士見櫓は再建され、天守閣の代用とされたそうです。
 
現在では、周囲の高層建築で遮られていますが、その名の通り富士山を見たり、品川の海、両国の花火も、将軍はここから見たそうです。
 
 
11 - 松の大廊下跡
 
 
松の大廊下があった場所というだけで、何もありませんが、ここで浅野内匠頭が吉良上野介に刃傷沙汰に及んだんですね。
 
説明書きを西洋人の方々が熱心に読んでいましたが、わかったのだろうか。
 
 
14 - 富士見多聞
 
ちょっと樹々ではっきり見えませんが、多聞櫓を見上げています。
 
”多聞”とは、松永久秀が、城の中の兵士の宿舎(長屋)を、櫓として使えるようにしたのが始まりで、大和の彼の城は、多聞山城と言ったんで、多聞櫓と呼ばれるようになったんです。(そして、信長は、多聞山城を接収して、自分の安土城に応用したんです。信長って、楽市楽座や三間槍は斎藤道三のマネだし、多層階の櫓、のちの天守は、松永久秀のマネだし、独創性があったというよりは、いいものは積極的に取り入れる、考え方が柔軟だったんでしょうね)
 
 
中は、長屋風?
 
 
狭間(でいいのかな?)からは、門長屋が見えます(そう書いてあったので、その門長屋が何かは、わかりません)
 
 
 
12 - 本丸大芝生
 
敷地の中央は大きな芝生ですが、端のところには、色々な樹木が植えられています。
 
これは”リュウクウカンヒサクラ”、ピンクの花と、緑の葉が同時にあって綺麗ですね。
 
 
こちらは、”カンヒサクラ”
 
 
”トサミズキ”という樹木で、黄色い花可愛いです。
 
 
 
20 - 天守台
 
 
天守台(天守閣跡)に来ました。
 
天守は三度建設されたそうです。1638年、三代将軍家光の時のが最大で、五層、58mの高さであったと。
 
しかし、1657年の江戸の大火で焼失。
 
上からは、北桔梗門(朝の皇居散歩の時に、通り過ぎる門を、内側から見ることになります)がギリギリ見えます。
 
 
17 - 石室
 
 
用途ははっきりしていないようですが、大奥があったところなので、大事なものの火事対策ではないかと。
 
 
13 - 茶畑
 
茶畑まであるとは、皇居は、歴史的な何か、というより、訪れた人(特に外国人かな)が、ちょっとずつ、満遍なく、日本の自然的なものを楽しめるように突くられているように感じます。
 
この後巡った、雑木林、二の丸庭園、梅林坂、都道府県の木なども、天皇陛下のお考えで、そうしているところが、とても親近感が湧きます。
 
 
 
16 - ヨーロッパアカマツ
 
先ほどの、”リュウクウカンヒサクラ”の裏側ですが、
 
 
スペイン国王から贈呈されたもので、2009年に天皇陛下がお手植えになられたそうです。
 
なんだか、構図がいいですね。
 
 
8 - 果樹古品種園
 
江戸時代に栽培されていた果樹の古い品種を、天皇陛下のお考えで栽培することにしたそうです。
 
格好の自撮りスポットになっています。(これは桃かな?)
 
 
 
34 - 二の丸雑木林/35 - 新雑木林
 
昭和天皇の考えで、東京から失われつつある雑木林を再現したそうです。お隣には、天皇陛下の考えで拡張した新雑木林もあります。
 
 
 
28 - 汐見坂・白鳥濠
 
この坂から日比谷の入り江が入り込んでいたと。
 
 
そして、本丸と二の丸を仕切る濠で現存しているのは、この白鳥濠だけだそうです。
 
 
 
29 - 都道府県の木
 
皇居東御苑の公開は、1968年のことであったとガイダンスで知りました。その際、都道府県から寄贈された木が植えられています。

実家の福島からは、欅の木でした。

なお、沖縄県の木である琉球松は、主権がアメリカから戻った1972に植樹されたとのことです。

先に進むと

 

38 - 梅林坂

太田道灌が1478年に、菅原道真を祀る天神社を設け、道真が愛した梅を数百本受けたという伝承です。

時期的には遅かった、というか遅すぎ、いや、むしろ咲くのが早すぎ?

ガイダンスによると、見頃は12月末から2月まで。まあ、この辺りは、土が暖かそうだから。

 

39 - 天神濠

由来は、梅林坂と一緒ですね。

 

40 - 平川門

その先は、平川門です。朝、竹橋のところで通り過ぎます。それを内側から始めてみました。

このまま進むと、タグを返却して、外に出てしまうので、まだ見ていない二の丸庭園へ引き返します。

 

30 - 諏訪の茶屋

明治天皇の指示で吹上御所に建てられたもの。明治時代の数寄屋建築として優雅な外観であるので、東御苑の整備にあたり、こちらに移されました。

 

31 - 二の丸庭園/32 - 二の丸池・ヒレナガニシキゴイ

季節の花、水草の花も綺麗らしいですね。ちょっと時期が悪かったかな。

天皇陛下の御発案で、インドネシアのヒレナガゴイと交配した、ヒレの長い、ヒレナガニシキゴイです。

なんか、優雅な感じはします。

ちょっと目についたもので、

山吹です。

江戸城と言えば、太田道灌。

文武に秀でた人物として有名ですが、

鷹狩りの際の突然の雨で、農家で蓑を借りようとしたのに、家の女に、山吹を差し出され、怒って帰ったものの

兼明親王の詠んだ「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」を知らず、「蓑すらない貧しさ」に気づけなかった無学を恥じたという逸話があります。(講談にもありますね)

で、枝だけの山吹が目にとまったという訳にて。

最後は、ガイダンスはありませんでしたが

”皇居正門石橋旧飾電燈”と表札が付いていました。

レトロなデザイン、ブロンズ色、そして先に紹介しました、トサミズキ、黄色とのコントラストがいいですね。

 

と言うことで、皇居東御苑を、比較的ゆっくりまわりました。

当初、一時間くらいのつもりでしたが、ちょっとオーバーしました。

時間があれば、もっとゆっくりしたかったですね。

 

また、時期を変えてきたいと思います。

むしろ、折角DLしたアプリ、”皇居一般参観”、”京都御所”もあるので、そちらに行ってみるのもいいですね。

 

しかし、中学生の修学旅行で東京に来た時、この東御苑には入ったと思うんですがね、、、

全く記憶にありません。

まあ、修学旅行の楽しみは、別のところにありましたからね。高校生の時の、京都御所も同じですね。

 

大人になって(かなりの歳になりましたが)、改めて、本来の楽しみ方をしました。

ではでは。

 


現在までの変遷

「料理と散歩と仕事で海外」として、タイトルの通り、趣味の料理と散歩、そして出張する海外の情報を掲載していましたが、ハノイ赴任となり「ベトナム生活あらかると」でベトナム生活、近隣の国への旅行模様などを掲載するようになり、一時、仕事が忙しく更新が滞りましたが、2017年末に帰任し、2019年から改めて「池上優游涵泳」として、知識探求、スローライフを紹介しています。

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