さて、「皇居残り1/4周(2019.3.20)」の最後のところで、金曜だったので皇居東御苑に入れなかったかわいそうな観光客と、私もそのうち行ってみようと書きましたが、ここのところ天気がいいので、さっさと行ってきました。
無料で、9:00開園というのはいいですよね。まさに、私にとって”朝活”です。
最近、何の事前調査もなく、あるいは、行き方は詳細に調べたのに、見どころを逃していたり、不手際が続いておりますので、この度は、ちゃんと「皇居東御苑 - 宮内庁」ホームページで調べてから行きました。
そして、良かったのが、「音声ガイドアプリ」です。
Apple Storeには、ダウンロードに時間がかかって使い物にならない、ようなコメントもあったのですが、むしろ、データをまずDLして、現地で再生するものらしいので、インストール後に、自宅のWiFiでデータのDLに確かに時間がかかりましたが、現地では、全く問題なく、音声ガイダンスを聞くことができました。(あのデータDLを、現地でモバイル通信でやっていたら、確かに使い物にならないと思ってしまうかも)
ガイダンス設置の見所が番号で、地図上に現れ、番号をクリックしてもいいですし、近くに行くと”チーン”と音がなって、ガイダンスを再生するかどうか聞いてきます。ただ、園内を歩いていて、ガイダンスのポイントの度に、また、他のガイダンスを聞いている時ですら、”チーン”とやられるのは、ちょっと改良が必要だと思いました。
スポット毎に、このような感じで、ガイダンスが再生され、説明に合わせた画像も表示されます(昔の写真とか、絵とかも)
これは、なかなか使えるサービスであったと思います。
6ヶ国語対応だし(日本語,英語,中国語,韓国語,フランス語及びスペイン語)
でも、先ほどのデータDLのボリュームですが、その場で、このサービスに気づいた外国人観光客が、掲示されているQRコードを読んで、アプリインストールして、データDLして、、、は、敷居が高いかも。まあ、各スポット、説明板が立っているからそれで十分かもしれないし。
さて、アプリの能書きはこの辺にして、スタートです。
う〜ん、開いている大手門って初めてみたかも。
荷物チェックを受けて、大手門を潜り、さらに内側の門を抜けると
入園受付があり、無料なんですが、タグみたいのを渡されます。帰るときにはお返しします。
(RFIDみたいになっていて、変なところに立ち入ったら、警官がすっ飛んでくるとか用なのかな?)
以降、アプリの地図の番号や、人の流れに乗って、ぐるっと回りました。
参考に、ガイダンスの番号とともに、スポットの名称、簡単な説明、印象などを紹介していきたいと思います。
3 - 三の丸尚蔵館
「御即位30年・御成婚60年記念特別展 御製・御歌でたどる両陛下の30年」というのが催されており
天皇陛下が作られた御歌が、年毎に展示されていました。
平成31年のものは、テーマ(というのかな)が、「光」で
「贈られし、ひまわりの種は生え揃ひ、葉を広げゆく初夏の光に」
「今しばし、生きなむと思ふ寂光に、園の薔薇(さうび)のみな美しく」
でした。
あと、平成30年に描かれた、両陛下の肖像画が素敵でしたね。
それと、天皇陛下が撮られた、若い時の美智子様の写真、、、これは惚れるでしょう。
5 - 百人番所
6 - 中之門跡・大番所
門と番所ばかり続きますが、大手門からの動線ですし、
門があれば、番所があるもので、しかも、この城郭、門構のスケールですから、多くの番人が控えていたのでしょう。
途中、綺麗な花が咲いていましたので、名前を確認したら、”ボケ”でした。
こちらも綺麗だったのですが、名前がわかりませんでした。
実家の福島からは、欅の木でした。
なお、沖縄県の木である琉球松は、主権がアメリカから戻った1972に植樹されたとのことです。
先に進むと
38 - 梅林坂
太田道灌が1478年に、菅原道真を祀る天神社を設け、道真が愛した梅を数百本受けたという伝承です。
時期的には遅かった、というか遅すぎ、いや、むしろ咲くのが早すぎ?
ガイダンスによると、見頃は12月末から2月まで。まあ、この辺りは、土が暖かそうだから。
39 - 天神濠
由来は、梅林坂と一緒ですね。
40 - 平川門
その先は、平川門です。朝、竹橋のところで通り過ぎます。それを内側から始めてみました。
このまま進むと、タグを返却して、外に出てしまうので、まだ見ていない二の丸庭園へ引き返します。
30 - 諏訪の茶屋
明治天皇の指示で吹上御所に建てられたもの。明治時代の数寄屋建築として優雅な外観であるので、東御苑の整備にあたり、こちらに移されました。
31 - 二の丸庭園/32 - 二の丸池・ヒレナガニシキゴイ
季節の花、水草の花も綺麗らしいですね。ちょっと時期が悪かったかな。
天皇陛下の御発案で、インドネシアのヒレナガゴイと交配した、ヒレの長い、ヒレナガニシキゴイです。
なんか、優雅な感じはします。
ちょっと目についたもので、
山吹です。
江戸城と言えば、太田道灌。
文武に秀でた人物として有名ですが、
鷹狩りの際の突然の雨で、農家で蓑を借りようとしたのに、家の女に、山吹を差し出され、怒って帰ったものの
兼明親王の詠んだ「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」を知らず、「蓑すらない貧しさ」に気づけなかった無学を恥じたという逸話があります。(講談にもありますね)
で、枝だけの山吹が目にとまったという訳にて。
最後は、ガイダンスはありませんでしたが
”皇居正門石橋旧飾電燈”と表札が付いていました。
レトロなデザイン、ブロンズ色、そして先に紹介しました、トサミズキ、黄色とのコントラストがいいですね。
と言うことで、皇居東御苑を、比較的ゆっくりまわりました。
当初、一時間くらいのつもりでしたが、ちょっとオーバーしました。
時間があれば、もっとゆっくりしたかったですね。
また、時期を変えてきたいと思います。
むしろ、折角DLしたアプリ、”皇居一般参観”、”京都御所”もあるので、そちらに行ってみるのもいいですね。
しかし、中学生の修学旅行で東京に来た時、この東御苑には入ったと思うんですがね、、、
全く記憶にありません。
まあ、修学旅行の楽しみは、別のところにありましたからね。高校生の時の、京都御所も同じですね。
大人になって(かなりの歳になりましたが)、改めて、本来の楽しみ方をしました。
ではでは。