みちのくラーメン大冒険の旅（東北関東大震災遭遇編）

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【チャイロ系的命がけのラーメン旅行（家出）Part. 12】


難民になっちゃいました。

“くどう”でラーメンを食べたあと、いったんホテルに帰ってきて、荷物を整理しチェックアウトをしました。
この時点で、まだ今日どうしようか決めていません。
とりあえず当初予定していたネットカフェに行ってシステムを訊いてみることにしました。

これによると、ナイトパックは23：00からのようです。
時間はたっぷりあります。
そこで気づきました。
ぼくこっち来てから観光らしきことひとつもしてないなぁ――と。
以前青森に来たときは、太宰さんちの治ちゃんちにお邪魔しました。
【斜陽館＠Chris's monologue】←太宰治の生家

『津軽』にあったように、竜飛岬にでも行ってみようかなぁ。
太宰治が宿泊した宿がまだ残ってるらしいんだよね。
それとも……

青森といったら、寺山修司もはずせないよなぁ。
三沢かぁ。
ってことは、今晩は八戸あたりに一泊して“ばんや”で一杯かな。

太田和彦の居酒屋味酒覧―精選173(2008/01)太田 和彦商品詳細を見る

“ばんや”はこちら↑を参照してください。
それとも、

寺山修司記念館を見たら、

その近くの温泉にでも泊まろうかな。

ホテルの狭いユニットバスに、正直そろそろ辟易としていたところでした。

天気がよかったのは、そんなことを考えていたあたりまで。

雲行きが怪しくなってきました。

八甲田山は雲の中。

雪がちらついてきました。

そこへグラッときたわけです。
実は2日前にも強い地震がありました。
居酒屋“のらくろ”で、そのことが話題になり、酒の肴にして盛り上がったことが、いまでは遠い記憶のように思われます。
この地震で、あっという間に停電。
まさか東北地方全域に渡って停電しているとは思いませんでした。
けれど信号が停電ですべて停止。
道路はことごとく渋滞し、もはや無法地帯。
携帯電話は使用できず、宿を予約することもできません。
もっとも、電気が通っていない宿に泊まれるはずもなかったけど。
かろうじて車は暖房が効くし、ドンキホーテで毛布も買ってありました。（ネットカフェに泊まる予定でいたので、あらかじめ買っておきました。TOPの包まってる毛布がそうだよ）
駐車場に車を入れ、ラジオを聴いていると、次々に恐ろしげなニュース速報が流れます。
え゛え゛え゛！？そんなことになってるんですかぁ！
慌てて近くのスーパーマーケットに食料確保にいったけど、停電のため閉店。
コンビニに行くと、もう物がないと、従業員が雪の中外に出て客を断わっていました。
どうしよう……。
食料なし。泊まる場所なし。燃料（ガソリン）あとわずか……。
し、死ぬかも……。
家出といっても、クマルさんにだけは毎日で報告はしていたんだけど、はおろかも通じません。
のネットもアウト。
本州最果ての地で、ぼくはひとりの中。
ガソリンのメーターが下がっていくのを、ただただ眺めて夜をすごしました。
余震があるたびに、ハンドルにしがみつき、けっきょくその夜一睡もできずに夜を明かしました。

いっぽう東京では、
　　
ぐまごろざまー！！！

つづく。。。



註：カテゴリ【旅ぃ～ゆけ～ばぁ】でこの日記を読まれている方へ。
　　順番通りになっていません。
　　「みちのくラーメン大冒険の旅（御宿編）」以降、「みちのくラーメン大冒険の旅（東北関東大震災遭遇編）」までの中間は順番通りだと以下になります。（リンク貼ってあるのでクリックしてください）
＊一直＠みちのくラーメン大冒険の旅（居酒屋編その１）＠Chris's monologue
＊長尾中華そば＠みちのくラーメン大冒険の旅＠Chris's monologue
＊まるかいラーメン＠みちのくラーメン大冒険の旅＠Chris's monologue
＊ろばた鎌蔵のらくろ＠みちのくラーメン大冒険（居酒屋編その２）＠Chris's monologue
＊長尾中華そば２＠みちのくラーメン大冒険の旅＠Chris's monologue
＊じょんがら亭＠みちのくラーメン大冒険の旅（居酒屋編その３）＠Chris's monologue
＊BARフラット＠みちのくラーメン大冒険の旅（青森のバー編）＠Chris's monologue
＊八森＠みちのくラーメン大冒険の旅＠Chris's monologue
＊くどう＠みちのくラーメン大冒険の旅＠Chris's monologue

くどう＠みちのくラーメン大冒険の旅

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【チャイロ系的命がけのラーメン旅行（家出）Part. 11】


朝ラーといったら“くどう”です。
朝（3/11）起きたら、

外はこんな感じでした。
思わず朝ラーをあきらめようかと思ってしまいました。
車は借りてあるんだけど、“くどう”には駐車場がありません。
まあ、ホテルから歩いて3分くらいの場所なので、車を使うほどでもないんだけど、この吹雪ぐあいだと、その３分間のあいだに遭難してしまう可能性があります。
そう、あきらめかけていたとき、

奇跡的に晴れました。（写真は八甲田山）
ヤッター！朝ラーだぁ！
駐車場を覗いてみたら、

こんなことになってました。
ワイパーじゃ無理だなぁ。
見なかったことにして、

徒歩で“くどう”にやってきました。

『疾走！みちのく らーめん探検隊』第一回目「津軽海峡麺景色～の巻」
らーめん探検隊のシリーズは旅チャンネルで放送されたんだけど、この「みちのく」編では、馬場隊長が骨折のため、前半はお休み。
その馬場隊長に代わって、番組の統括プロデューサー居酒屋のオヤジこと、○川洋一氏が、みずからを名誉隊長を命名し出演した異色の番組となりました。
小○洋一氏とは、あの長者番組、居酒屋紀行シリーズを10年に渡ってつくり続けた奇病の持ち主です。
そんな彼とはんつさんで贈る、まさに奇妙奇天烈なラーメン道中。
その記念する第一回目がここ“くどう”ってわけ。
能書きはこれくらいで、さっさといっちゃいますね。

これが“くどう”の朝ラーです。
スープ透き通り杉！
むろん、

お二人（はんつさんとオヤジさま）同様、完食。
オヤジさまは、あまったスープにご飯を入れたいなどとのたまっていましたが、もったいない。スープはスープで楽しみましょう。
はんつさんは、このラーメンを青森のソールフードとおっしゃっていました。
なるほど、その通りです。
けれどはんつさん、ひとつだけ間違いを訂正させてください。
ここ“くどう”のラーメンは煮干ではありません。（取材当時は煮干しだった可能性もあるけど）

焼干しです。（↑の写真はとあるスーパーで売ってたもの。“くどう”はアジではなくイワシの焼干しを使用）

ほらね。
焼干しは煮干しよりも手間がかかり、煮干しよりも価格が高いんです。
今回旅（家出）のお供に持っていった、

津軽百年食堂 (小学館文庫)(2011/01/06)森沢 明夫商品詳細を見る

この↑本に書かれありました。（本では津軽そばに焼干しを使用しています）

煮干しよりも出汁がよくとれるようです。
お味のほうは、
激マイウー！
はぁ～、生きててよかった。そんな味わいでした。

まさか、その後生きた心地のしない事件が勃発するとは、このときは思いもよりませんでした。

くどうらーめん
青森県青森市新町1-6-12
017-722-6905
8:00～16:00
木曜休

八森＠みちのくラーメン大冒険の旅

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【チャイロ系的命がけのラーメン旅行（家出）Part. 10】


おまっとさんでございました。

『疾走！みちのく らーめん探検隊』最終回、「～ラストラン ありがとう東北～の巻」
といったら、

“八森”です。

分かりづらい場所にあるので、ケータイのナヴィさまを活用しました。

イワシの煮干と昆布で出汁をとった、手打ちラーメンです。
わお！環太平洋パートナーシップ！

感無量といいたいらしいです。

むろん、

完食しました。
番組では最終回の最後に訪れた店。
『疾走！みちのく らーめん探検隊』は青森市を皮切りに東北を時計回りで回り、最終的に青森市内に戻ってくるといった内容のもの。
馬場隊長もしっかり完食しました。
しかし、ぼくは見ました。
はんつさんの器に、スープが残っていたのを。
え、“く○う”で完食しておきながら、ここでは違うんですかぁ？
お腹いっぱいだったとか？
はんつさん本人から聞いたわけではないのですが、あとでその理由が分かった気がしました。
実は煮干系のラーメンは、夜になればなるほど、スープが濁っていくらしいんです。
ぼくにはそうは感じられなかったけど、はんつさんならば、そのビミョーさ加減が分かったのかも。
だから青森は朝ラーがあるんですね。
朝の一番出汁でとった、いちばんうまいところを食べさせるように。

でも夜だって“八森”のラーメンはおいしかったですよぉ。
ヤッター！青森に来て初めて〆のラーメン体験したぁ。
〆は誰がなんといおうと煮干系ラーメンです。

八森ラーメン店
青森県青森市中央1-26-11
017-776-1485
10:30～22:00
日休

さ～て本日のオマケのラーメンは、

前回同じブランドで醤油を紹介したけど、

今回は塩。

でも〆のラーメンって、ぼくてきには塩じゃないんだなぁ。


今夜は心残りがないので、ゆっくり眠れそう。
明日はどんなが食べられるのかな。
まずは朝ラーしなきゃなんないので、ひとまず、おやすみなた～い

東北関東大震災発生まで、残すところ約12時間。