先日、友人から借りた本を読みました。
自閉症と診断されたカイル君にピアノの才能を見出して、素晴らしいピアニストにまでなったご家族との記録です。
読んでみると、カイル君は聴覚過敏があり、騒音が遮断されるイヤーマフを付けたり、視覚過敏も酷くなって目を閉じて生活していたり、かなりいろんな生きづらさを持っていたようです。
聴覚過敏があってもピアノを続けたのは本当に凄いと思います。私だったら、、、すぐ辞めさせてしまいそうです
もちろん、続けられたのは、何よりも本人のやる気があったからだとは思います。聴覚過敏を克服したい、ピアノを弾きたいというカイル君本人のやる気こそが原動力になったのでしょう。
いろんな生きづらさがあったとしても、ひとつ自信になるものがあれば乗り越えられるのだと感じました。
ただ、自閉症という障害特性を乗り越えていく日々はなかなか壮絶だったようです。
聴覚を刺激しないように音を立てずに生活したり、カイル君がパニックにならないように神経をすり減らして過ごすのはご家族にとっても辛く、苦しい日々だったのだと思います。それでも、愛情を注ぎ続けて、ピアニストとして多くの人を感動させる人にまで育てたお母さん、お父さん、本当に尊敬します。
それに比べて、なんと、我が家の呑気なことか。いつも幸せそうにしてくれているムスメに感謝しつつも、親に出来ることがちゃんと出来ているのかと少々反省もしました。
毎日コロナのニュースばかりで、旅行も中止してガックリきて、
「あぁ、本当にいやだねぇ。」
と私が言ったら、ムスメが、
「そんな時もあるよ。おうちも楽しいよ。」
と言いました
我が家の場合、親よりもムスメの方がしっかりしているようです