妻を病で失った青柳和佐は3歳の娘・二瑚を連れ、故郷の函館へと戻ってきた。
引っ越しの荷解き中、しまい込んでいた妻の形見であるアルバムを開く。
そこには妻の手料理と、笑顔でスプーンを握る二瑚の姿が――。
偏食がちな娘の為に妻の遺したレシピで料理を作り始める和佐。
新たな職場の仲間、疎遠だった母、ぎくしゃくとした関係の義両親……。
妻の優しい《スープごはん》が父娘と周囲の人々を繋ぐ、ほっこりグルメ物語!
妻を亡くした和佐が娘と共に懸命に生きている姿に込み上げるものがあった。
片親で子育ては仕事もあるし大変だろうけど、
周囲の人たちが理解もあるし協力してくれるので良かった。
二瑚ちゃんもいい子だけど我慢してる部分もあるんじゃないかと思うと、
なんだかやりきれない気持ちになってしまう。
妻が遺したレシピで和佐がスープごはん作り、
娘と2人で食べてる幸せな時間がこれからも続くといいな。
巻末にレシピが載ってるのも良かった。
スープ屋「しずく」店主の麻野は料理の腕前に劣らず、
店に持ち込まれる謎や事件の推理力も評判だ。
店の常連客で麻野の恋人の理恵は、
同じく常連客でセレブの片山が催すホームパーティーに招かれた。
しかし、片山が披露したダイヤモンドが少し目を離した隙に消失。
なぜか犯人捜しを拒む片山に違和感を抱いた理恵たちは、
麻野に相談を持ちかけるが……。
全4話の絶品スープ・ミステリー。
シリーズ第9弾。
なんだか今回はイヤな感じの話が多くて後味が悪い。
特に最後の話が最悪だった。
あの男はクズ。別れて正解だと思う。
キノコは怖いね。素人が手を出しちゃダメなところ。
食べられるの教えられたから大丈夫ってことにはならないよ。
アルコールに反応するものがあるなんて初めて知った。
それより露ちゃんも中学生になったのか~としみじみしてしまった。
「漱石カレー」をはじめ、文豪をモチーフにした
「文豪カレー」が人気の喫茶ソウセキ。
突如、投石などの嫌がらせを受け、シェフの千晴と人気小説家の葉山は、
シムロという文学系YouTuberが関係していることを突き止める。
しかし、嫌がらせを止めたければ、
林芙美子の原稿の真贋を見極めるよう言われる。
そしてそれは、とある事件へと繋がって……。
古書をヒントに、二人は事件の真相を追う!
シリーズ第2弾。
VTuber・大辛シムロとその信者の嫌がらせにイライラ。
現代社会の闇が反映されていてイヤな世の中だなと・・・
そして千晴の対応が甘すぎてこっちにもイライラ。
なんだかな~と思いながらもカレー美味しそうだなと気になった。
喫茶店なのに相変わらずカレー屋だと思われてて、
いっそカレー屋にすればいいのでは?と思ったりしたけど、
それはそれで客層狭くなっちゃうのかな。
神保町の一角で、駆け出しシェフの千晴が開店した喫茶ソウセキ。
看板メニューは「漱石カレー」だ。
イケメン新人作家として作品も大ヒットした小説家の葉山は、
漱石カレーを食べて「漱石のことを何も知らない」と酷評。
作り直すよう指示してくる。
一方で葉山は、とある作家のことを気に病んでおり、
ついには自殺願望を抱き始めるまでに……。
不自然なまでに葉山の鬱病が進行していくことに
疑問と不安を抱いていた千晴は、漱石カレー改良のために読んでいた
『三四郎』をヒントに、真相を突き止め――。
さらに、おばあさんが店に忘れていった古書の謎、
名店と同じ味がするカレーの謎、そして、千晴の祖父が残した遺産の謎。
カレーを作り古書を読みながら、
千晴と葉山が美味しいミステリーを作ります。
カフェを開いたはずなのにカレー屋さんだと思われている
喫茶ソウセキの店主・千晴。
神保町という場所柄かカレーを出すのが大家さんの条件で、
その大家さんも風変わりな書けないカレー好き作家・葉山。
なんだかんだ持ちつ持たれつの関係になっていく2人の謎解きも、
千晴の生い立ちや家族関係にまでなっていったのには少し驚いたけど。
千晴の父親最悪だなと思ってたら叔父が父親以上に酷いクズだった。
宝が意外なものだったけど託す相手がな~とモヤモヤしたよ。
祖父のことはあの時代だったからできたことなんだろうな。
漱石カレー食べてみたい。
フレンチより居酒屋、ワインよりも日本酒、というおじさん女子、園羽純。
同期の萩に連れられてチーズ専門店「フォンテーヌ」でチーズを食べたところ、
その美味しさから、魅力にはまってしまう。
ついつい店に足がむく羽純。
羽純に降りかかってくるイケオジ上司の不倫疑惑や、友人のアレルギー事件。
それらを解決してくれたのも「フォンテーヌ」だった!
一見とっつきにくい常連客とも顔なじみになり、
益々チーズの奥深さ、美味しさにはまる羽純だったが、
ついに、羽純自身にも問題が降りかかってきて――!
チーズ専門店で美味しいチーズに魅せられ、
日常生活内の謎に巻き込まれる話。
とにかくチーズの蘊蓄が凄い。
色々食べ比べできるのはいいな~と思った。
確かにチーズって一度にたくさん食べないから、
数種類を少しずつ食べれるって理想かも。
こんなお店があったら一度は行ってみたい。
お酒は飲めないけどね。
古民家・我楽亭でパートナーの隆司と猫のチャミ様と暮らす七穂。
立ち上げた家事代行サービス『KAJINANA』も軌道に乗り、
伝説の家政婦と噂の老婦人をスカウトしたり、
超偏食姉弟のための食事づくりに挑んだりと忙しい日々だ。
そんな中、七穂は同じく家事代行業を営む青年・真田砥貴と知り合い、
彼の仕事ぶりに興味を持つ。
情報交換で急接近する二人に、内心焦りを隠せない隆司だが……?
好評シリーズ第3弾!
シリーズ第3弾。
伝説の家政婦と言われた老婦人とのやり取りは
ハラハラしながら読んでいたけど、
七穂は学べることは学ぶという姿勢がいいな。
老婦人が一緒に働くところ読んでみたかったのに残念だ。
その代わりと言ってはなんだけど、
新たなお仲間候補がすぐに現れたのは良かったのかな。
こちらともちょっとしたバトルがあったわけだけども(笑)、
なんとかいい方向に収まったので今後が楽しみでもある。
欲を言えばもうひとり仲間がほしいところだ。
1人増えてもお客さんが増えれば仕事回らないし休みも取れなそう。
ご飯は相変わらず美味しそうだったな~。
曇天が続く2月の京都。
れんげも、どよんと垂れ込める雲に祟られたかのように、
謎の体調不良で寝込んでしまう。
心配したクロと虎太郎が稲荷へ相談に行ったところ、
どうやらこの曇天、京都とれんげに危機を引き起こす予兆だそうで…!?
シリーズ第12弾にして完結です。
神様からの無茶振りは相変わらずだったけど、
終わり良ければ全て良し的な感じで収まったかな。
でもちょっと呆気なかった。
今回はれんげの代わりに虎太郎が振り回されてたね~。
ラストは幸せな未来が待ってる終わり方で良かったよ。
クロに会えなくなるのは寂しいな。
失踪した虎太郎を連れ戻し、彼からプロポーズを受けたれんげ。
将来のため、虎太郎は目前の大学卒業と就職に向けて
必死に日々を過ごしていた。
年が明けると、れんげは仕事先で教えてもらった
吉田神社へ初詣に行くことにした。
そこで、午頭天王と再会し、「朱雀石を探してほしい」と頼まれる。
調べを進める中で、れんげと虎太郎が出会ったのは、
日本料理の祖・藤原山蔭だった。
朱雀石探しに協力してくれるという山蔭と共に、
れんげはまたも京都を駆け回ることになる。
好評の「和菓子案内vol.2」巻末掲載!
シリーズ第11弾。
新年早々、2人は神様からの頼まれごと。
どんな石かも分からないのに探してって言われて大変よね。
けどいつもと違ってなんかほのぼのした内容だったから
ハラハラしないで読めた。
序に虎太郎とれんげの関係もほのぼのしてて良かったよ。
また残業を押し付けられてしまった。
OL・玲奈は今日も寂しくコンビニに立ち寄り帰路につくと、
路地裏で耀く看板に気づく。そこはレンガ調の小さな宝石店だった。
扉を開けた玲奈を迎えてくれたのは、
ぬいぐるみのようにふわふわなユキヒョウだ。
温かな料理を振舞われ、玲奈は思わず悩みを打ち明けると、
ユキヒョウは玲奈にピッタリの宝石を見せてくれた。
「貴方への預かり物が届くから、またおいで」という言葉に、
玲奈が後日再び店を訪れると――?
奇跡の出逢いが、最終章でひとつに繋がる――涙を紡ぐ物語。
ユキヒョウとペンギンのじいやが営んでいる宝石店。
悩みがある人が辿り着けるお店のようで、
『コンビニたそがれ堂』を思い出した。
けどここは宝石店なので宝石が出てきて導いてくれる。
短編集のようでいて実は繋がっていたことに驚きもあるし切なくもあった。
とにかくユキヒョウが可愛くて癒された。
人気洋菓子店「月と私」の腕利きパティシエながら
自分に自信がない三田村糖花を支える語部九十九は、
お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを物語として
お客様に届ける「ストーリーテラー」だ。
トラブル続きのクリスマスを乗り越え絆の深まった「月と私」の面々は、
バレンタインシーズンに突入。
「恋の叶うチョコレート」を求めて大賑わいの店を、
語部の元カノを名乗る女性が訪ねてきて――。
心温まる人気シリーズ第3弾!
シリーズ第3弾。
語部さんの元カノらしき人が現れ、
糖花との微妙な関係がまた拗れるんじゃないかと
ハラハラしながら読んでた。
けどラストの2人の様子だと・・・そういうことでいいんだよね?
麦と爽馬もいい感じのようだし良かったよ。
毎回出てくるお菓子がどれも美味しそうで食べたくなる。
中でも今回はチョコミントケーキだな。
表紙のイラストも可愛いのがこの本の魅力のひとつ。