まったり☆てぃ~たいむ

いくら寝ても眠いのは何故?(・ω・*)?

よろず占い処 陰陽屋アルバイト募集 / 天野頌子

2013-07-31 21:18:53 | 小説・その他本


   

王子稲荷のふもとの商店街、
ホストあがりのイケメン毒舌陰陽師が営む
占いの店「陰陽屋」は今日も細々営業中。
ある日おしかけてきたのは、
派手なスーツの綺羅綺羅しい一団。
祥明が元いた店の若手ホストたちだった。
人捜しを頼まれたはずが、
なぜかカリスマホストと店を賭けた大勝負に。
アルバイトの妖狐高校生瞬太の身の上もいかに!?
やっかいな双子の恋占い、ラーメン番長捜しなど、
よろず占い処に依頼人の訪問は絶えず。
大好評シリーズ第四巻。





陰陽屋シリーズ第4弾。


サクサク読み進められるのでいい。


瞬太が三井のことで右往左往してるのが可愛い。


三井の憧れの人はホントに祥明なのかな?


だったら瞬太にとっては手強いな(‐∀‐;)


また祥明母の登場でドタバタ劇になった。


相変わらずインパクト大な母である。


あんな母親イヤだなぁ・・・


ホント祥明大変だなと思うよ。


気の毒だ(-_-;)

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SUMMER NUDE 第4話

2013-07-30 23:37:40 | ドラマ

第4話

『好きになってるじゃん、私』





波奈江の写真を撮る朝日だが、

当の波奈江は緊張して表情が硬い。

朝日のいつも通りの方がいいんじゃない?との言葉で、

普段着に着替えいつもの光景を撮ることになった。

撮ってるうちに緊張も取れ、いつも通りの表情をする波奈江。



朝日は家で波奈江の写真をチェック。

そこへ孝至がやって来た。


「なあなあなあ。 今この町大変なことになってんの気付いてた?」


「大変なこと?」


「いい女が選び放題だってことだよ。」


「勝手に選んで下さい。」


「まずは心の大本命夏希ちゃんだろ。

躍進著しい帰国子女のあおいちゃん。

そんでまあ押さえの押さえで波奈江。」


「波奈江?」


「いや。 あいつも薄目。 もう薄目で見るとね、

最近なかなか可愛いってことに 気付いた。」


「お前どの面下げて言ってんだよ。」


「いや。 お前だって散々波奈江に興味がないって言ってたくせに、

何今更いい人ぶってんだよ。」


「それ昔の話な。」


「ごめん。 今なんつった?」


「だから昔の話。」


「え~っ!?」


「うるさいよ!!」


「えっ? お前遂に波奈江に目覚めたのか?

決して動くことのなかった山が遂に動き始めたんですか?」


「2cmぐらい。」


「2cmも? 今まで1mmも、

1mmたりとも動かなかった山が2cmも動いたのか?

お前の気持ちは手に取るように分かるぞ。

香澄を諦めて波奈江を目指すってことは、

つまりメジャーリーグを諦めて

草野球チームで妥協してもいいのかって話な。」


「お前いい加減にしろよ。」



海の家で焼きそばを食べていた朝日に

波奈江の写真を撮ったんだって?と夏希が話しかける。

波奈江のことなんとも思ってないのか?と。

この10年間なんとも思ってなかった女だと朝日。


「何も分かってないわ。

あのね、なんとも思ってなかった期間なんてどうだっていい訳。

大事なのは今どう思ってるかでしょ?」


「これがそんな簡単じゃないんだって。」


「あんたは難しく考え過ぎなの。 

話したくなったら連絡すればいいし会いたくなったら会う。

ただそれだけのことでしょ?」


「だからね、この10年間会いたくない時も会ってたし、

話したくない時も話してたんだよ。」


朝日はもう身内みたいなものだと言う。


「じゃあ、もうあれだよ。

もう2人で思いっ切り酔っぱらって寝るしかないわ。」


「よくそんな品のないことスッと言えるよね。」


「だってそうでもしなきゃ関係性変わんないんでしょ?

それとも何? また何年も何十年もかけて

この恋愛を進めようとでも思ってる訳?」


「そうは思ってないけど。」


「あんたに任せてたら波奈江の寿命が持たないわ。」


「大丈夫っしょ。 あいつ相当長生きするから。」


帰る時、勢津子の焼きそばよりも

夏希の焼きそばの方が美味しいと言った朝日。

その言葉に嬉しそうに笑う夏希。



孝至は光に朝日の心が波奈江に2cm動いたと教える。

波奈江はそのことを知らないが、時間の問題だろうと。



『香澄と出会ってから4年が経とうとしていた。

どんなに忘れようと思っても忘れられなかった香澄を、

こんなにも遠くに感じたのは初めてだった。

それがずっと側に居続けてくれた波奈江という存在によるものなのか、

それとも力強く背中を押してくれた夏希によるものなのか、

まだこの時は分からないでいた。』



写真館に家族写真を頼みにお客さんが来た。

海で写真を撮って欲しいとのことで、朝日が担当することに。

子供の雄太にとって初めての海らしい。



賢二の店に来ていた波奈江と光。

光のバイト先が潰れるよう。

賢二は光に夏なんだから仕事じゃなく恋をしろと言い、

波奈江もそれに賛同。


「光。 夏が誰にでも熱い季節だと思ったら大間違いだぞ。

じっとしてるやつには冷たい季節だ。 覚えとけ。」


「いつまでもじっとしてると思ったら大間違いですよ。」



砂浜で撮影する朝日。

オムライスを食べたいという雄太のために、

夏希にビール奢る約束で本格的なものを作ってもらう。

食べた雄太はまあまあだと。

母親が雄太のまあまあは最上級の褒め言葉なんだと教えてくれる。


雄太は大きい手術を控えているとのこと。

成功が100%保証された手術じゃないようで、

少しでもいい思い出を残してあげたいと思ったそう。

でも海に入らせてあげることは出来ないんだと。


朝日は雄太に海での楽しみ方は海に入るだけじゃないと。

海に入るよりもっと楽しいこと教えてやると宣言。



その夜、そう宣言したので知恵を拝借しようと、

仲間たちに集まってもらう朝日。

遊びを出し合うが決まらず・・・



波奈江の部屋へやって来た夏希。


「しかしさ、宿題なんて何年振りだろうね。」


「まあ大丈夫だよ。

言い出しっぺの朝日が何かしら思い付くと思うからさ。」


「でもなんか羨ましいな~。

あんなにも思い出の詰まったさ、場所と仲間がいて。」


「まあ仲間っていうか、

私がただ朝日の側にいたかっただけなんだけどね。」


「っていうかさ、あの人最近吹っ切れた感じしない?」


「あれ? そう?」


「うん。 波奈江が10年惚れてきた理由がちょっと分かった気がする。」


「えっ? ちょっと勘弁してよ?

夏希とライバル関係になるのだけはごめんだからね。」


「バッカじゃないの? 私はね、

波奈江の助っ人外国人に徹するんです。」


そこへ朝日から電話がかかって来て嬉しそうにする波奈江。

道具が波奈江の家の物置にあると思うと言う。



翌日、水鉄砲を手に2チームに分かれて対決。

水鉄砲を使って敵の陣地にあるペットボトルを

先に発射させた方が勝ち。

水で的を射抜くと発射するようになってるとのこと。

雄太も楽しそうに遊んでいた。


いい写真が出来上がり、帰ろうと言われた雄太。

今日は朝日と一緒に寝ると我が儘を言う雄太にまた今度と。


「今度なんて本当にあんのかよ!」


その言葉に返す言葉がない両親。

朝日は快く受け入れた。



光と帰る波奈江。

光はレンタルビデオ屋が潰れるのは嘘だと、

けどバイトを辞めたのは本当だと言う。


「どうして? 分かった。

毎週延滞料金払いに来てた朝日が来なくなって寂しくなったからだ。」


「お前だよ。」


「えっ?」


「毎日来てたお前が来なくなったからに決まってんだろ。

もうさ・・・あいつのこと追いかけんのやめてくんないかな?

俺・・・お前のこと好きだから。」


「嘘でしょ?

光はずっと私のことなんてバカにしてると思ってたよ?」


「そんな訳ないだろ。」


「だって光は頭いいしさ、冷静だしさ。

私みたいな女一番興味ないと思ってたよ。

だからそんな風に思ってくれてるなんて全然気付かなかった。

ありがとう。」


「なんだよ? なんだよ、ありがとうって。」


「ごめんなさい。」


そう言い、帰って行く波奈江。



賢二が夏希に勢津子がそろそろ復帰出来そうだと、

けどこのまま夏希に残ってもらいたいと言う。

ゆっくり考えといてと賢二。



夏希に朝日から電話がかかってきて、出ると雄太だった。

そして朝日から出前を頼みたいと言われ、

朝日の家に来てオムライスを作る夏希。

朝日には焼きそばを作ってあげた。


帰ろうとする夏希の手を握り、帰らないでと雄太。

手術が怖いと・・・

そんな雄太を励ます朝日。

怖いことに勇敢に立ち向かってる人はそれだけでかっこいいと。


「雄太さ、英語で勇敢ってどうやって書くか知ってる?」


「それって勇敢じゃなくてYOU CANでしょ。」


「YOU CANってどういう意味?」


「あのね、君なら出来る。」


「そう。 だから雄太が勇敢に立ち向かえば不可能なんてないの。

人は勇敢である限りYOU CANである。」


レベルの低い駄洒落だと夏希と雄太。

そのうち、雄太は眠ってしまう。

雄太の絵日記を夏希に見せる朝日。


『いままでたべたオムライスで1ばんおいしかったです』


川の字で眠る3人。

朝日は夏希に自分の選択は間違ってなかったと言う。

夏希をこの町に呼んだこと、来てくれたことも良かったと思ってると。


「ふ~ん。 オムライスと焼きそば作ったぐらいで

そんなに褒めてもらえるんだ。」


「今日のことだけじゃなくてさ。 看板の人のこと。

あなたがいなかったらずっと引きずってたと思うし。」


「いや、それはどうかな。」


「もう大丈夫だから。」


「ホント?」


「いや、ホントに。」


「ふ~ん。 まあ私もこの町に来て良かったな~って思ってるよ。」



翌日、雄太の見送りに夏希と波奈江がいた。

朝日はまだ来てない。

雄太が朝まで一緒だったと、夏希も泊まったと話す。


「昨日の夜に雄太に呼び出されてオムライス作らされたんだよ。」


「ああ。 それで朝日の家に朝までいたんだ。」


「そうそう そうそう。」


「俺たち3人で寝たんだよ。」


「いや、別に何もないよ。 何もないからね。 何もないって。」


「いや、そんなこと疑う訳ないじゃん。

信頼してる助っ人外国人なんだから。」


朝日がやって来て、雄太に渡すものがあるとおみくじを渡す。

そこには『大大吉』と書いてあった。


「大大吉って何?」


「大吉の何倍も幸運が訪れるおみくじ。」


「あっ、見てここ。 病は全て良くなり心身ともに健康にだって。

良かったじゃん。」


「ここのおみくじさ、すげえ効果あるって有名なんだよ。

だからこれをお守り代わりに持っとけば、

絶対手術上手く行くから。」


「ありがとう。」


雄太はバスで帰って行った。

夏希も仕込みのため帰って行く。

朝日と波奈江は2人になった。

波奈江にもお土産とおみくじを渡す朝日。

大吉が5枚。

大吉5本で大大吉だと朝日。



その頃、バスの中で絵日記ノートを開く雄太。


『来年また一緒に

ロケット花火打ち上げてやろうぜ』


と写真の裏にメッセージが。

写真は水鉄砲を構えてる雄太が写っていた。

まあまあかなとご機嫌の雄太。



朝日は波奈江に一緒に来て欲しいところがあると。

行った場所は看板の前。


「頼みって何?」


「親父さんにあの看板外してくれってお願いして欲しいんだ。」


「えっ? いいの?」


「うん。」


「本当にいいの?」


「俺にはもう必要ないもんだからさ。」


朝日に抱きつく波奈江。

朝日も遠慮がちに抱きしめると更に強く抱きつく波奈江。





う~ん・・・


いいのか、朝日。


香澄のことはなんとか吹っ切ったとしても


波奈江を受け入れるの早くないか?


まだ戸惑ってる風だし。


またやっぱりダメでしたってなったら波奈江が可哀想だから、


ちゃんと考えてから受け入れるなりなんなりして欲しい。



光は波奈江に振られたけど、


そのモヤモヤしたまま、あおいに行くのは如何なものだろうか・・・



夏希もモヤモヤしてるみたい。


朝日のことが気になりだしちゃったかな?



相変わらずジメッとした梅雨のような展開だけど、


スッキリ爽やかな夏っぽくなるのはいつになるんだろうか。



そしてまた福さま出なかった・・・(>ω<。)


もう登場はないのかなぁ・・・





第1話 第2話 第3話

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白戸修の狼狽 / 大倉崇裕

2013-07-29 21:53:24 | 小説・その他本


   

なんとか中堅出版社に就職した白戸修。
事件とは無縁な生活を送っているかと思いきや、
鬼門である中野で、またまたトラブルに巻き込まれていた。
でもやっぱり困っている人は見過ごせないし、
人の頼みも断れない。
クスッと笑えて、ほろっと泣けるハートウォーミングなミステリー、
待望のシリーズ第二弾。





白戸修シリーズ第2弾。


相変わらず巻き込まれまくってる(笑)


嫌だと言いつつなんだかんだで協力しちゃうんだもんな~。


そこが彼の良いところなんだろうけどね。


休みに借り出されたりしてるけど身体は持つのかな?


ちょっと心配になったりする。

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影山モデル!!

2013-07-28 22:48:33 | 👑嵐〖キャンペーン/コラボ等〗


最近天気が悪い日が続いてて、


ここのところ雷もよく鳴るんだよね。


昨日も夜に凄い雷で、


そのせいか分からないけどネットが全然繋がらず・・・


諦めてネットするのやめました。


しかもさ、最近毎日地震があるのよね~(-_-;)


何かの予兆?


また来る?


まぁ、そんなことは置いといてですね、


翔くんがJINSのCMやっているお陰?で(笑)、


影山モデルが登場したんですよ!!



   



思わず買ってしまいました(‐∀‐;)


けどまぁ、PC用のメガネを買おうと思ってたので、


これはこれでいいんですけどね!!(゜∇^d)


はぁ~・・・ステキ♪( ´艸`)

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5時から9時まで 7巻

2013-07-28 22:23:27 | マンガ


   

袈裟の脱がせ方、知ってる?
星川高嶺、29歳、都内のお寺の跡取り坊主。
潤子さんに一目会った瞬間から、この人だって決めていました。
「すき」。
その一言をあなたに言って欲しくて、
私がどんなに悩み、苦しんだことか。
「すき」。
あなたのその一言で、私が今どんなに幸せか、
あなたには想像もつかないでしょう?
あなたのために、何もかもを差し出したい。
ですから、私と、結婚してくださいますよね…?
たとえ王様だって、恋をしたら差し出せるものは
結局のところ“愛”しか無いんだってこと。





読み始めは前巻を全然覚えてなくて意味不明。


分からなさ過ぎて振り返った(笑)


今巻はメインの2人がとうとうカップルに。


前途多難のような気もするが、まぁ・・・良かったのではないかと。


それよりも蜂屋の過去がヘビーで驚いた。


それを知ったゼクシィはほっとけない感じ?


この2人の今後が気になる。


次はモモエとアーサーがメインっぽい。


正直ここが1番気になっているので楽しみだ。

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ぴんとこな 第二話

2013-07-26 23:38:15 | ドラマ

第二話

『切ない片想い・・・ダメ御曹司は恋の力で強くなる!』





あやめは一弥と再会。

そこへ師匠が来て声をかけられた一弥は

あやめに楽屋口で待っててと言う。

師匠からは大切なご贔屓さんとの食事を伝えられた。

一弥は断れず、しかもあやめに連絡も出来ない。



外へ出た恭之助は髪を直しているあやめを見て

一弥に会うのにやっているのかと思った。

その時、あやめの方から声をかけられ、

一弥と待ち合わせていることを聞かされる。


「ヒロくんがお軽やるなんてビックリしちゃった。」


「いや、俺もビックリだよ。」


「あっ、河村くんも今日の舞台はすっごく良かったよ。」


「河村くん“も”。」


「うん?」


「あっ、いや。 それはど~も。 じゃあな。」


歩きながら恭之助が言う。


「“も”ってなんだよ、“も”って!!

俺は一弥のオマケじゃないっつ~の!!」



一弥は師匠とご贔屓さんと会食中。


恭之助は家でシズと食事。


「あやめちゃんは観に来たんですか?」


むせる恭之助。


「焦っちゃってどうしたんです?」


そこに父が来て次の若手研修公演は『棒しばり』に決まったと。



『棒しばりとは、

お酒が大好きな二人の男、次郎冠者と太郎冠者が

お殿様の留守を狙ってはいつも盗み飲みをするので

とうとう両手を縛られたまま留守番することになってしまう。

それでもどうしてもお酒を飲みたいばかりに手を組んで、

あの手この手で念願のお酒をゲット。

陽気に酔っ払った二人が繰り広げる息の合った踊りが見どころです。』



「お前は主役の次郎冠者。

太郎冠者の方はまだ決まってないが一弥の名前も出ていた。」


「一弥!?」


「今日の芝居が良かったからな~。」


「あいつが舞台に立てたのなんてラッキーだっただけじゃん。」


「確かにそうだ。

だがその幸運を呼び込んだのは一弥の舞台への執念だ。

お前にも・・・見習うべきところがあるんじゃないか?」


父にそう言われた恭之助は部屋に戻って文句を言う。


「何が見習うべきところだよ! 冗談じゃねえ!!

つ~か少しは息子も褒めろっつ~んだよ。 はあ・・・」


外は雨が降っていた。


「あいつらは今頃デートか。

一弥の野郎、あやめちゃんとか呼びやがって。

俺は名字でしか呼べないのに・・・」



会食中の一弥はあやめが気になるがどうも出来ず・・・


その間、あやめは雨の中ずっと待っていた。



翌日、あやめは雨の中5時間も待って風邪を引いたよう。

一弥にすっぽかされたと話しているのを聞いてしまう恭之助。



畑仕事をしていたあやめに声をかける恭之助。


「ご精が出ますなあ~。」


「河村くん。 私のこと笑いに来たんでしょ?

さっき廊下で立ち聞きしてたよね?

男のくせに・・・最低!!

まあ私もすぐに帰れば良かったんだけどね。

子供みたいに真に受けちゃってさ。」


「まあ一弥もさ、いきなり抜擢されて、

挨拶とか色々あったんじゃねえの?」


「ありがとう。 慰めてくれて。

やっぱ河村くんっていい人だね。」


「まあ、じゃあ御曹司たる俺様が

気分転換にどっか遊びに連れてってやっても・・・」


あやめが倒れていて焦る恭之助。



恭之助はあやめをおぶって家に連れて行く。

が、ボロアパートに驚きを隠せない。


あやめを布団に寝かせ、ご飯を作った恭之助。

しかし出来たのは真っ黒な雑炊?

やっぱり何か買ってくると言う恭之助に、

折角作ってくれたんだから食べるとあやめは、

誰かにご飯作ってもらったのいつ以来かな~と感動する。



一方、学校の前であやめを待っていた一弥だが、

校門が閉まってしまう。



恭之助が今度『棒しばり』をやると言うと、

あやめは大好きだと、頑張ってと言う。

バイト休まなきゃと言うあやめ。


「じょうがね~なあ。」


恭之助はあやめの代わりにバイト入った。



師匠・咲五郎の話を聞く一弥と梢平。

次回の若手研修公演は『棒しばり』になり、

次郎冠者は恭之助がやるそうだと。

実は太郎冠者の候補に一弥も挙がっているが、

この間の舞台で思いがけずいい役をつけてもらったから、

さすがにまた次もということはないだろうとのニュアンス。


「まあ、またチャンスはある。 頑張りなさい。」


「はい。」


一弥に絡む梢平。


「悔しそうだな。 また主役が張れるとでも思ったか?」


「そんなことは思ってませんよ。」


「一度くらい舞台に並んで主役やったからって、

名門の御曹司様とお前とじゃ扱いは天と地だ。

それが現実なんだよ。」



あやめのお見舞いに来た千晶。


「いや~、私は感動したよ。

あんたのためにあそこまでしてくれるなんてさ。

やっぱあんたのこと好きなんだって。」


「ないない。 河村くんって育ちがいいから

困っている人見るとほっとけないってだけだよ。」



バイトを終えて帰宅した恭之助は父に小言を言われる。


「またこんな時間まで稽古もせず遊びほうけて。

どういうつもりだ?」


「別に遊んでた訳じゃねえし。

これから稽古やるよ。 文句ねえだろ?」


「これから?」


「よしっ! やるぞ!!」


そんな恭之助を見てシズは世左衛門に

恭之助は間違いなく恋をしていると言う。



一弥はまたあやめの学校へ。

それを千晶が気づく。



一方、恭之助はまたあやめの部屋で雑炊作り。

そしてまた代わりにバイトに行くよう。


「私・・・何もお返し出来るものがないっていうか・・・」


「バ~カ。 俺はそんなセコい男じゃね~よ。

お前が元気になりゃそれでいいよ。」



一弥の部屋に行く優奈。

しかし一弥は不在。

少し開いている引き出しに目が行き中を見ると、

この前声をかけた時に隠した巾着を発見。

中を見ると歌舞伎姿の一弥とあやめの写真が。



恭之助は携帯を忘れたことに気づき、あやめの部屋に戻る。

その頃、あやめの部屋を訪ねて来た一弥。

一弥はあやめにマスコットを見せる。


「私が作ったお守り・・・」


「ずっと大切に持ってた。

あやめちゃんのこと一瞬でも忘れたことなんてなかったよ。」


舞台の真ん中に立てたらきっと会えると信じていたと。

その様子を携帯を取りに戻った恭之助が目撃。

恭之助はそのまま帰って行った。


あやめは一弥にずっと応援すると。


「ヒロくんが一番の歌舞伎役者になるのが私の夢だもん。」


「あっ、そうだ。 携帯の番号教えて。」


「あっ、私、携帯持ってないの。 家の番号なら・・・」


「でもそれ・・・」


「これは・・・河村くんが忘れてったの。」


「えっ? 恭之助さんここに来たの?」


「うん。 私、河村くんの前で具合悪くなっちゃったんだ。

それで送ってもらったりとかして・・・」


「そっか。」



恭之助が家へ帰ると父が待っていた。


「毎日こんな時間まで何をやってるんだ?

『棒しばり』の主役も控えてるんだぞ。

芝居以外のことにうつつを抜かしてる場合じゃないだろ。

余計なことは考えずに歌舞伎だけに集中しろ。

いい加減に・・・河村家の跡継ぎとしての自覚を持ちなさい。

でなければ・・・私にも考えがある。」


「なんだそれ。」



稽古中もあやめと一弥のことが気になって

集中出来ない恭之助。



部屋でお守りを見つめている一弥。

そこへ優奈が入って来て、自分に隠してることはないかと。

引き出しに目が行く優奈。

そして一弥に抱きついた。


「私ね、弘樹がうちに来てくれて救われたんだ。

歌舞伎の家の一人娘って微妙でしょ?

パパもママも私が男だったら良かったのにって思ってる。

口には出さないけど私には分かるの。

小さい頃からずっと独りぼっちだって感じてた。

けど・・・弘樹はいつも味方でいてくれた。

私・・・弘樹のためだったらなんだってする。

だから・・・お願い。 私の側にいて。」


さらに一弥に抱きつく優奈。

そして棒しばりの太郎冠者やりたいなら

自分が父に頼んであげると。


「私なら弘樹の望みを叶えてあげられる。

弘樹の辿り着きたいところに連れて行ってあげるから。」


「僕が・・・辿り着きたいところ・・・」


そのまままた抱きつきベッドに倒れこんだ。

一弥があやめの言葉を思い出す。


『ヒロくんが一番の歌舞伎役者になるのが私の夢だもん』


悩んだ一弥だが優奈に手を出してしまった。



朝から恭之助はため息をつく。

失恋したのか?と春彦に言われ誤魔化す。

その時、あやめに会い、逃げるように去ろうとする恭之助だが、

追いかけられ携帯を渡された。


「色々ありがとう。 お陰で元気になった。」


「良かったじゃん。」



稽古場で完二郎に

次郎冠者頑張れよと声をかけられる恭之助。

そこで太郎冠者は一弥に決まったことを知らされる。

直前で轟屋から強い推薦があったとのこと。

一弥が稽古場に入って来て恭之助に挨拶する。


「恭之助さん。 太郎冠者やらせていただくことになりました。

よろしくお願い致します。」


「よろしく・・・」


そして稽古が始まるが、集中出来ない恭之助。

体調が悪いから今日は帰らせて欲しいと頼むが、

急に一弥が絡んで来て言い合いになってしまった。

恭之助が掴みかかると流石に怒られた。



そして家でも怒られる恭之助。


「仮にも河村家の跡継ぎが途中で稽古を投げ出し、

しかも稽古場で喧嘩するとは恥を知れっ!!

いつまでも自覚が持てないなら

私にも考えがあると言ったはずだぞ。

覚悟はしてるんだろうな?」


「覚悟?」


「もう二度と・・・舞台には立たせない。

私には歌舞伎400年の歴史を背負う一員として

伝統を引き継ぐ責任がある。

やる気のない息子に継がせるより、

本気で歌舞伎に取り組める人間を養子にする方がよっぽどいい。」


「本気で言ってんのか?」


「勿論だ。」


「子供の頃からいつだってこうだった。

俺の気持ちなんか・・・何一つ分かろうともしない。

どんなに頑張ったって精進しろって言うだけで、

俺が・・・俺がどんな思いでやってきたと思ってんだ。

跡を継げりゃあ誰だっていいのか?

結局・・・親父にとって大事なのは歌舞伎だけなんだ。

いいよ、やめてやるよ。

御曹司だの伝統だのもううんざりだよ!!」


家を飛び出す恭之助。

歩きながらあやめの言葉を思い出す。


『河村くんは必ず歌舞伎界を引っ張っていく人になるよ。』


あやめのバイト先へ行くがあやめはいない。

そこへあやめがやって来たが、去ろうとする恭之助。

それを引き止めたあやめは何かあったの?と。


「もしかして私、何か気に障ることでもしたかな? だったら―」


「だから何もねえっつってんじゃん!!」


「じゃ、なんなの?

河村くんってすっごい優しいかと思えば

急に不機嫌になったり訳分かんない。

そういうのがお芝居にも出るんじゃないかな。

名門の御曹司なんだから、

もっとどっしり構えてた方がいいと思う。」


「どいつもこいつも・・・」


「えっ?」


「どうせ俺はダメ御曹司だよ!」


恭之助は行ってしまう。



棒しばりの稽古にやって来ない恭之助。

電話をかけても出ない。

稽古は中止するしかないと・・・


「何をやってるんだ、あの人は・・・」


一弥が呟く。



シズと世左衛門。


「旦那様、まさか坊ちゃん何かあったんじゃ・・・」


「大丈夫ですよ。 ちょっと出てきます。」



一弥から電話がかかってきたあやめ。

そこで稽古が中止になったことを聞く。


「恭之助さんがサボって来なかったんだよ。

携帯も繋がらなくて。」


「えっ?」


電話を切った後、呟くあやめ。


「 河村くん・・・」



恭之助のところに来た完二郎。


「やっぱりここか。」


「完二郎兄さん・・・」


「サボってんじゃねえよ、お前!」


「なんでここが?」


「忘れる訳ねえだろ。

ガキの頃ここで散々お前の稽古に付き合ってやっただろ。

初めはお前の芝居はもう兎に角酷いもんだったよ。

まあでもそのダメ御曹司が

天才子役なんて呼ばれるようになったのは

明らかに俺の・・・天才的な指導のお陰だな。」


「なんすかそれ・・・」


「なあ、恭之助。 歌舞伎って楽しいか?」


「えっ?」


「俺はさ、歌舞伎の家に生まれてんのに

楽しいなんて思ったことはただの一度もなかった。

穴が開くほど台本を読み込んでも、ぶっ倒れるまで稽古してもさ、

本番が迫ってくるともうどうやったら逃げ出せるかって

そればっかり・・・でも・・・お前は違った。

ガキの頃からお前は本当に楽しそうに芝居してた。

型を覚えるのには時間かかるけど、

一旦身につけるとお前自身が役そのものになっちまう。

それがまた悔しいぐらいにハマってて、

教えてるはずの俺も遂、釘付けになってた。

こいつは歌舞伎の申し子だ。

歌舞伎をやるために生まれてきたんだなあって、そう思ったよ。」


「稽古にさえついていけないダメ御曹司だと思ってるくせに。」


「確かに今のお前は努力もしないで

文句ばっかり言いやがるクソ野郎だ。

でもな、俺はこれからもお前の芝居が見てえな。

お前の歌舞伎には見る人を幸せにする力がある。

10年前ここで楽しそうに踊ってた時からな。

お前の芝居を見て、俺は歌舞伎が大好きになったんだ。

俺も見る人をこんな気持ちにさせてみてえなと

思ったことは忘れられねえよ。

お前が舞台に上がるのはな、

親父さんのためでも、木嶋屋のためでもない。

てめえの歌舞伎を待っててくれる人たちのためなんじゃねえのか?」


「俺・・・本当はやめたくなんかない。

俺が一番好きな場所に、

あの歌舞伎の舞台にもう一度立ちたいです。」


「行って来い、御曹司。」


完二郎にお辞儀をして走って行く恭之助。

その後、世左衛門が現れた。


「すまんな、完二郎。

お前には世話になりっぱなしだ。」


「いらしてたんですか。」


「同じだ、10年前と。」


「向こうの木の陰からよく恭之助の稽古を見てらっしゃった。

まああいつは未だに知らないけど。」


「知らなくていいさ、そんなことは。」


「つくづくしんどいもんですね~。 御曹司ってやつは。」


「同感だ。」



稽古場で正座して父を待つ恭之助。

父が来ると土下座をする。


「お願いします。 歌舞伎やらせて下さい。

もう一度、舞台に立ちたいんです。

やっぱ歌舞伎が好きだから。

俺には歌舞伎しかねえから。

もっともっと上手くなって、すげえ役者になって、

お客さん目一杯喜ばせて、

いつか・・・親父を越えてみせる!!」


「最後のチャンスだ。 次はないぞ。」


「ありがとうございます。」



シズに声をかけられた恭之助。


「先程、お友達から電話がありましたよ。」


「友達?」


「坊ちゃんが来るまで、待ってますって。」


「一弥・・・」



稽古場へ行こうと外へ出るとあやめとバッタリ会う。


「あっ、河村くん。」


「千葉!? どうしたの?」


「あの、お稽古休んだって聞いて・・・

昨日のこと 気になって・・・」


「ああ、いや、昨日は悪かった。 なんでもないから。」


「ホントに?」


「ああ。 稽古もこれから行くんだ。」


「そうなの?」


「ああ。」


「良かった・・・行ってらっしゃい。」


「おう。 またな。」


行こうとしたが足を止めて振り返る恭之助。


「俺さ・・・もう逃げないから。」


「押忍! 頑張れ、河村恭之助。」


「サンキュー、あやめ。」


「えっ?」


「って呼んでいい?」


「あっ、うん。」



ひとりで稽古していた一弥。

そこへ恭之助がやって来た。


「やっぱり・・・お前に負ける訳にはいかねえんだよ。」


「待ちくたびれましたよ、恭之助さん。」





恭之助は素直でいい子だね~。


あやめもちょっとキュンってなったっぽい?


一弥なんてやめちゃえよ。


お嬢様にも手を出しちゃったことだしね。


ってか、一弥はダメだね~。


あやめの夢を叶えるためにお嬢様に手を出して、


役の口利きもしてもらうなんてさ。


まぁ、自分のためでもあるのかもしれないけど。


それならやっぱりあやめは諦めるべきだね。



恭之助はやっと歌舞伎を真面目にやる気になったのかな?


一弥のお陰でもあるんだろうけど、


今回は完二郎さんに持っていかれた感がある。


完二郎さんもいい人だな~。


恭之助にあんなこと言ってくれるなんてさ。


恭之助の人柄もあるのかな?


恭之助には頑張ってもらいたい!!





第一話

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救命病棟24時 第3話

2013-07-24 13:25:22 | ドラマ

第3話

『すれ違う想いが招く危機』

最上院長の指示で後期研修医の広瀬の指導医が、
本庄から夏目へ、奈良さやかは、片岡仁志から楓へ
突如、変更された。
夏目という人物がよく分からない広瀬。
そんななか、広瀬は、桑田章市とうい患者の担当となる。
一方、完璧すぎる楓に憧れてはいるが、
仕事を任せない楓に不満があるさやか。
さやかは、認知症の小野寺節子を担当することに。





う~ん・・・・・イマイチ(-_-;)


研修医が医局長に向かってあんなこと言うか!?


自分どんだけだと思ってるんだよ!!


なんかやっぱり今までとは違うなぁ。


ギブ・・・かな・・・


もういいや。





第1話 第2話

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SUMMER NUDE 第3話

2013-07-23 23:23:49 | ドラマ

第3話

『明かされた秘密! それでも君を愛してる』





『彼女がいなくなってから三度目の夏』



回想。

朝日は看板のところへ香澄を連れて来た。

大きい看板に驚く香澄に「嬉しくないの?」と朝日。


「何言ってんの? 嬉しいに決まってんでしょ。

だって私この写真すっごい気に入ってるし。

これを撮ってくれたあなたのことを誇らしく思います。」


「それは褒め過ぎじゃない?」


「ううん。 こんなに大きいと通る時 無視出来ないでしょ?」


「でも看板は看板だからね。」


「これからはあの子のことも私だと思ってちゃんと挨拶するように。」


「はっ?」


「無視して通り過ぎたらあの看板から笑顔がどんどん消えてくからね。」



看板の前に来た朝日。


「おはようございます。」


頭を下げて挨拶したところを通りかかった夏希に見られた。

夏希に突っ込まれ苦しい言い訳をする朝日。


「じゃあ、俺急ぐんで。」


「ねえ! 無理ってどういうこと?

まさかDVD返却しない気じゃないでしょうね?」


「どうやって返せばいいんすかね?」


「はぁ? 普通にレンタルビデオ屋に行って返すだけでしょ。」


「はあ~・・・よくそんな簡単に言えますよね?」


「だって簡単だもん。」


「そんな簡単に返せてたら3年間も借りっ放しにしてると思う?

よく指輪捨てられましたよね。

ホントそこだけは尊敬します。」


そう言い、行ってしまう朝日。



賢二の店にいる波奈江。

忙し過ぎて暫くここに来れなくなるかもと。

朝日が写真を撮ってくれる約束したとはしゃぐ波奈江。



海の家に来て夏希に波奈江の様子を語る駿。


「姉ちゃん、超はしゃいでて。

家中の洋服引っ張り出してはもう大騒ぎでさ。」


「私も着てく洋服一緒に選んでって頼まれたわ。」


「まあ、でもこれでやっと俺も肩の荷が下ろせるよ。」


「なんで?」


「いや。 まあ一応さ、弟として心配だったからさ。」


そこへやって来た孝至。

孝至をいじり遊びし帰って行く駿。

夏希が孝至に朝日はなんであんなにDVD返せないのかと聞く。


「彼女もう戻って来ないしね。

でもあいつはそうは思ってないんだよ。」

厄介なところは香澄が何も言い残さずに

荷物共々いなくなっちゃったってこと。」


「でもそれってただ単純に別れたかったってことじゃないんですか?」


「いや、俺も9割9分9厘そう思ってるよ。

でも朝日はさ、戻って来るつもりがなかったら

いなくなる直前にDVDを見る約束なんかしないって言い張るんだよね。」


孝至は朝日にDVDを返却させてみせるから、

ミッション成功したらデートしてと言う。



レンタルビデオ店に来た波奈江は、

いつもの48時間のDVDがないことを確認。

DVDを大量に借りて、

世界の名女優から可愛い表情やポーズを学ぶと。

朝日が写真を撮ってくれると言ったことを光に報告。



波奈江は光と一緒に看板のところに来て香澄に挨拶。


「最後にもう一度だけ勝負させて下さい!!

宜しくお願いします!!

どうせ勝てないと思ってんでしょ?」


「いや、そんなこと思ってないよ。」


「どう? 今日は何点差で負けてますか?」


間が空く光。


「言えないぐらい酷い点数で負けてるってこと?」


「勝ってるよ。」


「えっ? どういう意味?」


「俺ん中ではずっとお前が勝ってる。」


「何それ。 もういいからそんな慰め。」


光の告白がスルーされた。



朝日の家でDVDを手にする孝至。


「こんなもんに縛られてっからな、

いつまで経ってもお前の人生うだつが上がらねえんだよ!!」


「お前にだけは言われたくねえんだよ。」


DVDの奪い合い。

これを返せば夏希とデート出来ると孝至。


「知らねえよ。 お前、人の力に頼んないで自分でなんとかしろよ。」


「一生のお願い!!」


「何回一生のお願い使えば気が済むんだよ!」



夏希に楽しそうに服を見せる波奈江。

朝日はまだDVDを返してないと言う夏希に「知ってる」と。


「今日も返されてないの確認して来たからさ。

まあ、それと写真撮ってもらうことは関係ないと思ってるし。」


「おっ、頼もしいじゃん。」


「だって朝日を追い掛けてきて

こんな強い追い風吹いてんの初めてだからさ。

覚悟を決めて全力で飛び込むしかないでしょ。」



朝日と孝至。


「お前、今度やったら友達の縁切るから。」


一生返さないつもりなのかと孝至。


「そうじゃねえけど。」


「じゃあ、いつ返すんだよ?」


「返すにしたって自分のタイミングってもんがあんじゃん。 なんだよ。」


「タイミングって。

この3年間で一度もそのタイミングは来なかったんだろ?」


「来たよ。」


「いつ?」


「昨日。」


「今マジな話してんだけど。」


「いや、マジで昨日来たんだって。」


「えっ?」


「いや、ホントに。 昨日本気で返そうと思ったんだよ。」


「んで?」


「思ったんだけど。

香澄とよく一緒に聴いてた曲が流れてきただけで

簡単にその気持ちが吹っ飛んだ。

俺さ、昨日からずっと考えてたんだけど、

やっぱ香澄じゃなきゃ無理だわ。」


「香澄はもう戻って来ないんだって。」


「そんなの分かんねえじゃん。」


「3年だぞ? 3年も待って戻って来なかったらアウトだろ。

スリーアウトチェンジですよ。」


「なんでお前が勝手に判断すんだよ?」


「俺だけじゃねえよ。

お前の周りにいる全員が! 全員が同じこと思ってんだぞ?」


「だとしても俺が終わりだと思ってねえんだから

しょうがねえじゃん。」


「はあ~。 もう好きにしろよ。

俺の手には負えないってことハッキリしたから。」


帰って行く孝至。


『香澄と僕を繋ぐものは、最早このDVDしかなかった。

ちっぽけな可能性に縋りついてることは重々分かっていた。

ただ、心のどこかでどうしても諦めきれない

自分がいるのも事実だった。

それはこの先の人生で香澄以上の存在が決して現れないという

確信のようなものがあったからだった。』



撮影場所の下見をする波奈江。



写真館で仕事中の朝日。

波奈江から電話があり、撮影いつにすると聞かれるが、

乗り気じゃなくなった朝日は適当に誤魔化して電話を切る。



海の家で夏希とあおいが話し中。

そこへ孝至がやって来て、あおいが帰って行く。

あおいが気になった孝至。

夏希は孝至にDVDの件どうなったのか聞く。


「ああ、ごめん。 あれやっぱり無理だったわ。」


「やっぱこの町の人は口ばっかりなんですね。

まっ、あなたのお友達のカメラマンよりは

孝至さんの方が可愛い方だと思いますけど。」


「こういうこと言うのあれなんだけどさ。

夏希ちゃん、朝日のこの3年間見てないから分かんないよね?

だからさ、なんていうか、

もうあいつのことはほっといてやって欲しいんだよ。」



朝日の前に現れた波奈江は、撮影いつにする?と。

自分はいつでも平気だと、ロケした地図も見せる。


「波奈江、ごめん。

やっぱお前の写真撮るの無理だわ。」


「えっ? なんで?」


「そこ殆ど香澄と行ったことあるし。

あいつのこと思いながら、

お前の写真撮る訳にはいかないでしょ? ごめんな。」


「ねえ? どうして?

どうして香澄の写真はあんなに喜んで撮ってたのにさ、

私の写真は1枚も撮ってくんないの?

そんなに私のこと 嫌い?」


「そんなこと言ってないだろ?」


「あの子は何も喋んないよ?

挨拶だって返してくんないんだよ?

手だって繋げないし寂しい時に隣にもいてくれないんだよ?

なのにまだ香澄のことが忘れられない?

私といるより看板の香澄といる方が幸せなの?

もうどうしていいか分かんないや。」



賢二の店にやって来た波奈江。

写真を撮らないと言った朝日に腹を立てる夏希を宥める賢二。

その話を聞いていた駿が呟く。


「待っててもしょうがねえのにな。」


店を出た駿を追いかけて来た夏希は、

「何か知ってるでしょ?」と聞く。


部屋でビールを飲んでいた朝日は、

また香澄のことを考えていた。

そこへ夏希が訪ねて来た。

何故波奈江との約束守ってくれないのかと怒る。


「あんたがずっと待ってる人はもう戻って来ないんだよ。」


「いや。 何も知らないあんたに何が分かんだよ?」


「聞いたの。」


「何を?」


「彼女が出てった時の話を。」



駿と夏希。


「この町から出てった日にあの人うちに来たんだよ。」


「何しに?」


「うちの親父にさ、看板外してくれって頼みに。」


香澄を追いかけた駿。


「ちょっと待って!!

どうして看板外してなんて言いに来たの?」


「だって、あの看板があると

朝日が私のことを忘れられないでしょ?」


「それって もう戻ってこないってこと?」


「じゃあね。」



夏希と朝日。


「最初から戻って来る気なんかなかったんだよ。

彼女がこの町を出てった3年前から今日まで、

戻って来る可能性は1%もなかったってこと。

これで分かったでしょ?」


「教えてくれてありがとうございます。」


「大丈夫?」


「大丈夫な訳ないでしょ。」



賢二の店で眠ってしまった波奈江。

夏希が上着をかけてあげる。

そこへ勢津子がやって来た。

賢二に聞いて波奈江のことが心配になったと。


「私もうあったまきて許せなくて、あいつんとこ行ったんすよ。」


「そうなの?」


「でもちょっと反省してます。」


「どうして?」


「あまりにも無神経過ぎたかなって。」


「朝日もね、香澄ちゃんがいなくなった最初の頃は、

今とは比べ物にならないぐらい酷かったのよ。」


「えっ?」


「あの看板の前から全く動かなかったの。」



3年前。

看板の前にいる朝日を孝至たちが連れて行こうとしても、

拒否して全然動かない朝日。

そんなことが暫く続き、看板の前で見かけなくなったと思ったら、

今度は看板の前だけは絶対に通らなくなった。

見かねた波奈江が看板を外すよう父親にお願いすると言ったそう。

けど朝日は「それだけはやめてくれ」と言い、

また看板の前に戻って来たと。

それからはずっと看板の前の朝日の隣には波奈江が一緒にいた。



夏希は朝日に電話。

またなんか文句でもあるのかと朝日。

どうやら酔っ払ってるよう。

波奈江も目を覚ました。



看板の前でビールを飲んでいた朝日のところに、

夏希と波奈江がやって来た。


「こんばんは。 お二人共お揃いで。

僕ね、律義な男なんで看板以外にもちゃんと挨拶出来るんです。」


「飲み過ぎだって。」


「俺だってな! 俺だって香澄が戻って来るなんて

最初っから思ってなかったよ。

そんなことは分かってたよ。

でも香澄が戻って来る僅かな可能性を信じたかったの。

その可能性を信じるしかなかったんだよ。

ず~っと忘れたくてしょうがなかったよ。

何度も忘れようとした。 でも無理だった。

忘れることなんか出来なかったよ。

だって、俺にとっては間違いなく、この世で最高の女だったから。

だから!! 香澄が出てった時から 

戻って来る可能性はなかったって聞いても

全然諦める気になれねえんだよ。」


「私さ、あんたのことずっと誤解してた。

そこまで一途になれるのってホント凄いと思うよ。

だからあんたにはちゃんと幸せになって欲しいと思う訳。

これホントに。

私だってさ、油断してたら前のクソ婚約者のことすぐ思い出しちゃうよ。

今日だって明日だって目の前に現れたら

自分だってどうなっちゃうか分かんないもん。」


「俺だってそうだよ。」


「でももう目の前に現れないって分かったから私は指輪を捨てたの。

だからあんたを幸せにすんのだって、

この看板の彼女じゃないんだって。」


「あんたには分かんないだろ?

この写真を撮った時の幸福感は。

俺にしか分かんないだろ?

この看板見て笑ってくれた香澄の笑顔は俺しか知らないんだよ。

この看板が立った時の満足感を超える瞬間なんてさ、

この先の人生で二度と起こらないって分かってるんだよ。

でもさ・・・周りは勝手なことを言うんだよ。

他に女なんていくらでもいるって。

他にいないんだよ! 香澄しかいないんだよ!!

こいつと一緒にいた時が一番幸せだった。

もう二度とこんな気持ちにならないって確信がある。

だから諦めたくないんだよ。 諦めらんねえんだよ!!」


「無理に諦めなくてもいいよ。」


ビールを開け飲もうと言う。


「こうやって飲むの久し振りだね~。」


「お前さ、いっつも隣にいるよな。」


「うん。 そんくらいしか出来ないからさ。」


そして3人で飲み始める。



レンタルビデオ屋にDVDを返しに来た波奈江。


「これ全然参考になんなかったな。」


「そうなんだ。」


「っていうか、そもそも写真撮ってもらうっていう

約束が なくなった。 じゃあね。」


帰り際、DVDをチェックすると返されていて驚く波奈江。

朝日が返しに来たと言われ、泣き出す。

 

波奈江は夏希のところへやって来た。

DVDを返したことを知る夏希。

そこへ朝日もやって来た。

店は閉店したと聞き、賢二の店に行くことに。

波奈江も一緒に行く。

夏希は片付けが終わったら行くと気を利かせた。


朝日と波奈江。


「今度の月曜 暇?」


「何、それ。 嫌み? 暇に決まってんじゃん。」


「俺、休みだから撮るよ。 写真。 約束してたやつ。」


波奈江が嬉しそうに笑う。

そんな二人を見ていた夏希も嬉しそう。





だからさ、そもそも香澄が別れを言って出て行けば、


こんなことにはなってないんじゃないの?


なんで何も言わないで出て行ったんだよ!!


イライラするしムカつく。


そこになんの意図があるんだ!!


ただの嫌がらせなのか!?


ちゃんと別れを言ってやれば、


朝日も時間を無駄にせず済んだのに。



今回は福さまの出番はなかった。


悲しいです・・・(´・ω・`)





第1話 第2話

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白戸修の事件簿 / 大倉崇裕

2013-07-22 21:31:10 | 小説・その他本


   

どこにでもいる善良な大学生・白戸修にとって
東京の中野は鬼門である。
殺人の容疑者が飛び込んで来たり、
ピンチヒッターで行ったバイトが違法だったり、
銀行で強盗に銃を突きつけられたり…。
だが次々に事件を解決する彼を人は
「巻き込まれ探偵」「お人好し探偵」と呼ぶようになる。
小説推理新人賞受賞作を含む、
ちょっと心が優しくなれる癒し系ミステリー。





巻き込まれすぎなんですけど(‐∀‐;)


おまけに大がつくほどのお人よし。


鬼門だと分かっているのに中野に近づく白戸は、


最早自ら巻き込まれに行ってるようなもの(笑)


そして結構鋭い洞察力で事件を解決しちゃうのが凄い。


社会人になっても巻き込まれ続けるのだろうか・・・


続編も気になる。

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DVD『ツナグ』

2013-07-21 22:26:07 | 映画・DVD鑑賞


   

死者との再会を一度だけ叶えてくれる
“使者(ツナグ)”の役割を祖母から引き継いだ青年の葛藤と、
ツナグの仲介を願う3組の切なくも感動的な再会の物語を描く。

“ツナグ”とは、たった一人と一度だけ、
死者との再会を叶えてくれる案内人。
そんなツナグの能力を頼って依頼に訪れたのは、
癌で亡くなった母との再会を願う中年男性・畠田、
喧嘩別れしたまま事故死してしまった
親友・奈津に会いたいという女子高生・嵐、
7年前に突然失踪してしまった
恋人・キラリの消息を知りたいサラリーマン・土谷。
そんな彼らの前に現われたのは、
一見ごく普通の高校生、渋谷歩美だったが…。

使者(ツナグ)——
それは、たった一度だけ、死んだ人と会わせてくれる案内人。
あなたがもう一度、会いたい人は誰ですか?
その奇跡は、一度だけ、想いをつなぐ。
「本当に大切なものは何か」を観る人の心に問いかける、
感動のヒューマン・エンターテインメント大作!





なかなか良かった。


歩美と祖母というよりかは桃李くんと樹木希林が良かった。


樹木希林は流石の演技。


桃李くんも役柄に合っていて


高校生っぽい自然な感じが出てたと思う。



ストーリー的にはちょっとどうかな?と思う部分もあったけど、


全体的には面白く見れるのではないかな?


自分だったら誰に会いたいかなぁ・・・と考えた。



原作はまだ読んでないので読んでみたい。


因みに原作『ツナグ』は ☆ こちら ☆

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