京都府警に持ち込まれた傷害致死事件。
引きこもりの大学生が、異様な姿で死亡した。
伏見署に連行された母親は「娘の身体を突き破って悪魔が出てくる」と
興奮気味に話し、供述は要を得ない。
夫の事故死をきっかけに彼女がのめり込んでいた新興宗教は、
「悪魔祓い」と称して、信者に加虐的な扱いをすることもあったという。
遺体の状況から、母親の虐待を疑う京都府警は、
検屍と司法解剖を千夏に依頼するが……(「エクソシズム」)。
京都市北区の河川敷で、首のない遺体が発見される。
被害者は刺青があり、小指も欠損していることから、
暴力団関係者とみなされるが、身元はわからない。
激しい暴行を加えられた後、首を切断するほどの動機とは一体何なのか?
現場に駆け付けた検視官の都倉は、何かしっくりしないものを感じながらも、
何が違和感なのかわからない。
司法解剖を担当した千夏の見解を聞くうち、都倉はあることに気づく。
(「梟首」)など、4話を収録。
タイトルに惹かれて読んだけど面白かった。
短編だったから読みやすかったけど、ちょっと物足りない気もした。
長編の方が読み応えありそうな・・・
千夏の両親の事件が未解決のままだから続きあるのかな?
出たら読みたい。
野良猫虐待事件をフィギュア造形の蘊蓄(うんちく)で解決し、
父を喪った少年の心を印刷の蘊蓄で開く。
さらに、凶器が消えた奇妙な殺人事件の謎をコスプレの技術で暴く!?
新たな相棒・フィギュア作家の團(だん)と共に、
紙鑑定士・渡部がさまざまな事件に挑む。
紙の薀蓄が楽しめる全三作の連作短編!
シリーズ第2弾は連作短編集。
前作より読みやすかった。
今回は新たにフィギュア作家の團が登場。
紙鑑定士としてはやっぱり微妙な立ち位置だったけど、
探偵ではないけど探偵としてはなかなかのものだった(笑)
蘊蓄面白かった。
第69期名人戦の最中、詰将棋の矢文が見つかった。
その「不詰めの図式」を将棋会館に持ち込んだ元奨励会員の夏尾は消息を絶つ。
同業者の天谷から22年前の失踪事件との奇妙な符合を告げられた
将棋ライターの〈私〉は、かつての天谷のように謎を追い始めるが――。
幻の「棋道会」、北海道の廃坑、地下神殿での因縁の対局。
将棋に魅入られた者の渇望と、息もつかせぬ展開が交錯する傑作ミステリ!
中盤辺りまでは面白く読めてた。
実在の棋士も登場するし、消えた夏尾捜し、そして不詰めの図式。
どうなるのかドキドキしながら読んでたのに、
中盤以降はなんだかモヤモヤとさせられる。
で、結局なんなの?みたいな。
おまけに結末が・・・イヤな後味残したまま。
『シューマンの指』でも感じたけど、この作者さんと相性悪いかも。
題材は好きなんだけどな。
時間旅行者にして十手持ちの女親分・おゆうこと関口優佳は、
現代でコロナ第2波が囁かれる中、江戸でとある内偵を依頼された。
前長崎奉行の元配下だった男の死に、不審の向きがあるという。
調査を進めると、他にも同じ状況で急死していた者がおり、
さらには新たな死者も……。
連続不審死に毒殺を疑うおゆうは、杉田玄白の弟子の協力も得ながら、
日本史上初めての司法解剖に向けて動き出す!
シリーズ第9弾。
今回も面白く読めた。
解体新書というくらいだから杉田玄白が出てくるのかと思った。
まさかお弟子さんだったとはね。
この時代、司法解剖するなんて無理があるよな~。
するんじゃないかとちょっと期待したけど(笑)
それにしても伝三郎と宇田川がバチバチになってきた。
なかなか進まないこの関係、一体どう収拾つけるんだろうか。
第24回 『築山へ集え!』
瀬名(有村架純)と信康(細田佳央太)が各地に密書を送り、
武田方をはじめ多くの者が築山を訪ねていることを知った家康(松本)。
これが信長(岡田准一)に伝われば、命より大事な妻子を失うことになる。
苦悶の末、家康は数正(松重豊)らと共に築山へと踏み込む。
だが瀬名は、家康が来るのを待ち構えていた。
瀬名は、内々に進めていた途方もない計画を明かし…。
【公式HPより引用】
奪うのではなくもらえばいい。
助け助けられの関係になればそれはいいだろうけど、
そうそう上手くはいかないもの。
理想ではあるけど現実的ではない。
特にこの時代では無謀。
瀬名のバッドエンドが刻一刻と迫っているな。
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回
第9回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回
第16回 第17回 第18回 第19回 第20回 第21回 第22回
第23回
高度科学犯罪対策班・通称「科対班」の一員となった大村珠緒は、
元数学者の刑事・葵野数則の変人ぶりに振り回される日々を送っていた。
ある日、埼玉県の人口密集地で毒ガステロが発生。
連続テロを予告する犯行声明は、
科対班が追う「土星23事件」の首謀者・〈土星人〉からのものだった。
予想されるテロのターゲットは首都圏全域。
雲を掴むような捜査に、珠緒と葵野のバディが臨む!
凶悪犯罪に科学と感性で挑む警察ミステリ、第2弾。
シリーズ第2弾。
葵野と珠緒がなかなかいいバディになってきた。
前作から続く『土星23事件』は葵野のお陰でなんとか解決。
ちょっとモヤっとする部分もあったけど。
そして途中出てきたマリ狩り事件は、
確証もなくそこまでできる子供たちにの感覚がヤバイなと思った。
九條キリヤ。通称『暗号解読士』。
類い稀なる数学的センスで事件現場に残された暗号を解き、
難解な事件をいくつも解決に導いてきた警察の民間協力者――。
担当する殺人事件の捜査のため、キリヤがいると教えられた大学へ向かった
警視庁の新米刑事・七瀬光莉。
構内で学生に間違えられた光莉は面倒ごとに巻き込まれそうになるが、
突然現れた青年に助けてもらう。
見たことがないほど美しい顔で毒舌を振るい、
信じられないほど無愛想に対応するその青年がキリヤ本人だと知り、驚く光莉。
そしてキリヤは、光莉たちがどうしても解けなかった暗号を難なく解き、
その実力を光莉に見せつけるのだった…。
暗号を作った人を知ることこそが、暗号を解く近道になる。
そう語るキリヤとともに、暗号に隠された意図を探るため、
関係者への聞き込みを進める光莉。
だが、捜査の最中、光莉たちは何者かに襲われ、キリヤが怪我を負ってしまう!?
他人との深い関わりを拒みながらも、
暗号に込められた思いや願いを探り解き放つ、大学生キリヤ。
彼が探し続ける〈最期の言葉〉とは?
暗号にまつわる数々の事件と秘められたキリヤの過去を描く、
暗号解読ミステリー!
暗号解読士の大学生と新米刑事のバディもの。
色々な暗号があってなかなか面白かった。
キリヤの過去が思ってた以上に重かったし、
その事件が未解決だから続きがあるのかな?と。
気になるから続きが出たら読みたい。
天天コーポレーションへの税務調査が始まった。
やってきた四人の調査官の対応は経理部の仕事のため、沙名子も気合いが入る。
調査官たちは想像していたよりも穏健だが、抜け目のない印象。
詳細の説明のために呼び出された社員が余計なことを喋りそうになるなど、
想定外の事態もあるので緊張は解けない。
社交性豊かな営業部員などは特に要注意だ。
大きな懸念は、吸収合併したトナカイ化粧品関連だ。
合併前のものに関しては経理処理も修正納税も済んでいるはずだが、
もしかしたら何か新事実が出てくるかもしれず…?
そして先日、沙名子が太陽に言われた「結婚しよう」という言葉。
太陽も沙名子も、結婚というものをどう捉えるかに悩み、
じれったいままに時間は過ぎていくが…?
シリーズ第10弾。
税務調査で大忙しの経理部。
始まる前も準備で大変だけど、始まってからも大変。
読んでて何かヤバイ事態になるんじゃないかとドキドキした。
無事?終わって良かったよね。
それより森若さん、遂に太陽との結婚決めたのね。
公になった時に周りがどんな反応を見せるのか今から楽しみ。
そして鎌本がマジで気持ち悪い。
どこかに飛ばされてもう出てこないでほしいレベルです。
まほろ市は東京都南西部最大の町。
駅前で便利屋を営む多田と、居候になって丸二年がたつ行天。
四歳の女の子「はる」を預かることになった二人は、
無農薬野菜を生産販売する謎の団体の沢村、まほろの裏社会を仕切る星、
おなじみの岡老人たちにより、前代未聞の大騒動に巻き込まれる!
まほろシリーズ完結篇。
シリーズ3作目で完結。
完結篇というのに相応しい大騒動でした。
行天の過去がなかなかパンチあったな・・・
やっぱり育つ環境と周りの人って大事。
はるちゃんのお陰?で多田と行天にもいい変化が。
2人のこれからの人生がいい方向へ行くといいな。
なんだかんだ言いつつ便利屋を続ける2人が目に浮かぶ(笑)
最終話
綾華(橋本環奈)と東郷(山田涼介)が正式に離婚し10ヶ月が経過していた。
働き詰めの綾華を心配した新(北村匠海)が有給を取らせたその日、
ラ・ブランシュでは東郷の新たな婚約者・栗山美玲(早見あかり)による
衣装合わせが行われていた。
同僚たちが必死に綾華と東郷のバッティングを避けようと画策していたが、
綾華は式の打ち合わせに来ていた東郷と静(松嶋菜々子)たちに会ってしまう。
東郷が結婚することを知らなかった綾華は、
平静を装い「おめでとうございます」と口にするのだった。
泣きたい気持ちを誤魔化しながら神山(坂東龍汰)に東郷の結婚話を愚痴る綾華。
すると神山から意外な事実を知らされる。
さらに次々と、自分が知らなかった事実を聞かされた綾華は、
ハチ(森永悠希)にある頼み事をし…!?
【公式HPより引用】
ハッピーエンドになるだろうとは思ってたけど意外と詰め込んだね。
綾華の実家の店への嫌がらせも、借金も、偽装結婚暴露も静がやったこと。
いくら東郷に執着してたからってやりすぎでしょ。
こんなに酷い目に遭わされたのに感謝できるってスゴイな。
あたしなら今後関わりたくないって思うわ。
智宏も智宏だったけどね。
静がやってたこと知ってて見逃してたくらいだし。
新連れてきた時「もっと早くにこうするべきだった」って言ってたけど、
ホントその通り!って思ったわ。
そうすれば静があんな暴走することもなかったかもしれない。
ま、ハッピーで終わって良かったですよ。
山田くんの美しい顔を拝むこともできたしね。
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